2021年11月30日火曜日

iFi GO blu - あなたの音楽にビッグなことをしてくれる超小型DAC&ヘッドフォンアンプ / What's Hi-Fi?(2021年11月3日)

本レビューは、世界的なオーディオ&ホームエンターテイメント製品ガイドの英What’s Hi-Fi?に掲載されたレビューの日本語訳を、許諾を得て転載するものです。また、iFi audio製品については国内価格表記としております。原文は以下URLよりご覧ください。
https://www.whathifi.com/reviews/ifi-go-blu

 

iFi GO blu

あなたの音楽にビッグなことをしてくれる超小型DAC&ヘッドフォンアンプ

評決    ★★★★★

 携帯性を最優先するなら、iFi GO bluはスマートフォンに必要とされる音のアップグレードをあらゆる点で利便性をもって実現してくれる。

 

+ 長所

細部まで見通せる広大な音楽再生

有線接続及び無線接続の両方に対応

バランス入力及びアンバランス入力の両方に対応

 

− 短所

ビットレートが表示されない

  

現時点ではベストな買い物

過去6ヶ月の間に、iFiはこの雑誌の輝く5つ星を2点の製品で、そして「What Hi-Fi? 2021年度賞」を1点の製品で獲得している。2012年に発足した会社としては、悪くないことである。イギリスのオーディオ製品は、通勤通学の移動時やデスクトップで使用するのに適した、大半が小型の、常に好感度の高い、時にはヒップフラスク〔ズボンのポケットに入れることのできる携帯用の酒容器〕形状の機器の市場を自ら切り開いたが、iFiDAC&ヘッドフォンアンプGO bluも、酒容器というよりも高級ライターのように見えるプロモーション用の写真を別にすれば、その例外ではない。 

売り文句によると、このポータブルDAC&ヘッドフォンアンプは、音源機器とBluetooth 5.1で接続することができるので(とはいえ、ヘッドフォンはBluetooth対応ではなく、ユニットに有線で接続する必要がある)、かさばってもつれてしまうこともよくあるスマートフォンのケーブルから、DACやヘッドフォンに接続するケーブルを1本取り除くことができる。ではそれはサウンドの面から見て、美しいものなのか、それともクリスマスのソックスに入れるためだけのかわいい贈りものにすぎないのか? まもなくそれが明らかになるだろう。

 

価格


29,700(税込)という値段で新しいワイヤレス接続機能が付いているという点でいえば、iFiGO bluにはそれほど多くの競合製品は存在しないが、そういった競合製品の好例となるのが、「What Hi-Fi?2019年度賞」を獲得したAudiolabM-DAC Nano (£149, $199)である(とはいえ、搭載しているのは、ちょっとばかし古いBluetooth4.2のチップセットだが)。他には、AudioQuestDragonFly Cobalt (£269)がある。スマートフォンやノートパソコン用の、ノイズのないUSBプラグインDACである。が、言うまでもなく、これはワイヤレス製品ではない

 

作り


GO bluを手に取る前に写真を見ていたとはいえ、実際に箱から取り出して実物を見た時には、これ以上ないほど驚いてしまった。プロモーション用の写真以外には大きさを比べるものがなかったので、iFi GO bluの大きさは、たとえばAstell & KernKann Alphaといったポータブル音楽プレーヤーを規準にサイズを示せばうまくいくだろうと考えたことを、許していただきたい。そういった製品を想像して、そのサイズの5分の1に縮小すればOK、つまりGO bluは、ほんとうに小さいのである。その設置面積は、イギリスの郵便切手を2枚横に並べたものよりわずかに大きいという程度である。重さもたったの26g、単3電池よりも軽いのである。

サイズは小さいが、iFi GO bluは強力な魅力を持っている。まず気付くのが、右上部の角にあるロータリー・ダイアルである。これはクリック音がするようになっているので安心できる。回せばボリュームをコントロールすることができ、押せば、再生、ポーズ、トラックのスキップ、スマートフォンのボイス・アシスタントへのアクセスなど、様々なことができる。サイズが小さいので、このダイアルは高級クロノグラフ時計の竜頭のように見えるが、この見ための美しさを引き立てているのが、軽量のソフトタッチのポリマーを使った前面プレートである。どう見ても銅のような感触だが、信号をブロックする金属とは違い、Bluetoothの受信に有利な材質である。私たちが唯一不満を感じているのは、黒いゴムのようなケースワークである。これがあるために、ちょっとちゃちな感じがするのである。特に、軽いのでテスト中にヘッドフォン・ケーブルに引っ張られて机から落ちる傾向があり、それを床から拾い上げなければならないことが何度もあった時には、そう感じたのである。

ボリューム・ダイアルの下には、設定とBluetooth機能のボタンがあり、これを押すことで様々なサウンド・エフェクトを切り替えることができる。XBassXSpace、その2つの組み合わせ、その両方の無効化である。このボタンを押すと、GO bluの上にあるLEDが点灯するようになっている。黄色はXBassが有効、ライト・ブルーはXSpaceが有効、白はその2つが有効であることを示し、点灯しない時はどの機能も使っていないことを示すのである。

このLEDの隣には、バランス・ヘッドフォン用ジャックとアンバランス・ヘッドフォン用ジャックが装備されているので、(Audiolab M-DAC Nanoを使用する場合と違って)選択した有線ヘッドフォンが贅沢なペンタコン4.4mm出力仕様であろうと、もっと一般的な3.5mm仕様であろうと、どれでも使用することができる。しかも、iFi独自のS-Balance回路が全体にわたって使われているのである。

ユニットの左側には、専用の電源ボタンが装備され、底面にはマルチ用途のUSB-Cポート(これについては後述する)、そして工場出荷時の設定に戻すための小さなリセット・ボタン(これを押すにはピンのようなものが必要である)が装備されている。バッテリーの状態を表示するLEDも装備されている。バッテリーは10時間まで使用できる。緑の場合は良好、黄色になると充電を考えた方がよく、赤色になると充電が必要である。充電には、最大で40分かかる。最後に、チップ・ベースのCMOS-MEMマイクロフォンも装備されているので、ハンズフリーの電話、ゲーム中の会話、Apple SiriGoogle Assistantなどを含むボイス・アシスタントへのアクセスも可能である。

先述のUSB-Cポートに話を戻そう。というのも、興味深いことに、これは充電専用ではないからである。オーディオ入力を兼ねているので、音源機器からのUSB接続が可能になるのである。この方法でGO bluに接続すると、24-bit/96kHzまでのハイレゾPCMファイルがサポートされているので、Bluetooth接続しかできないAudiolabM-DAC Nanoとの差別化がかなり生じることになる。以上が簡単な紹介だが、なかなか印象的である。

 

特徴

GO bluBluetooth5.1をサポートしているが、現在使われているBluetoothのオーディオ・フォーマットもすべてサポートしている。AptX HDaptX AdaptiveaptX Low LatencyLDACLHDCAAC、そしてごく一般的なSBCである。

iFiがまず指摘するのは、GO bluBluetoothDAC、アンプの各ステージをそれぞれ個別に独立したブロックとして設計しているということである。このサイズとタイプの機器としてはユニークなことであるという。その心臓部にあるのがシーラス・ロジックの32-bit DACチップ「43131」であるが、有線接続(これを使うとPCMで最大24-bit/96kHzで出力することができる)を使用しない場合は、Bluetoothストリーミングが音楽の解像度に影響を与えることを覚えておくことが重要である。

GO bluXBassXSpace、そしてそれらを組み合わせたサウンド・エフェクトによって音質をカスタマイズすることはできるが、もしも好みの機能をひとつだけ選べと言われたら、私はAudiolabM-DAC Nanoが提供している(16bitからの)32-bit SRCアップスケーリングを可能にする機能を選ぶだろう。GO bluは、ストリーミングの音質を向上させてはくれるが(これについては後述する)、その仕様を詳しく述べるのはむずかしく、またこの機器にはアップスケールされたビットレートを表示するLEDも装備されていない。

アンプ機能については、このiFiのモデルは、Grado SR80x£130 ($125/AU$179)といったオープンバック型のヘッドフォンを大音量でドライブするのに何の問題もないことがわかっている。

ペアリングは簡単である。iPhoneに接続する際は、ペアリングに成功したら音で確認することができ、聞いているオーディオ・ファイルのタイプを音声で知らせてくれる(シンプルに「AAC」のように知らせてくれる)。同様に、MacBook Proには、USB-CUSB-Cケーブル(所有していない場合は購入しなければならないが)を使用して、パソコン上でサウンド出力をGO bluに設定することで、物理的に接続することができる。接続方法にかかわらず、音質を確実に向上させることを容易にしてくれる、巧妙でバーサタイルな設定方法である。

  

サウンド

Tidalでジョン・メイヤーの「Shouldn’t Matter But It Does」を選択し、似たものどうしの比較という形で、Audiolab M-DAC NanoiFi GO blu(サウンド・エフェクトは使用していない)の両方とiPhoneBluetoothでペアリングした。ほぼ直ちに、iFiGO bluの方が音場が広いことに気付いた。ギターが感受性豊かに掻き鳴らされ、中央のメイヤーの声が歯切れ良く、感情がこもっている。時折、心地良い高域でキーボードが火花を散らし、ソフトで歩くようなベース・ギターが、ローエンドも抑え気味であることを思い起こさせてくれる。直接の比較では、M-DAC Nanoの方が低域がわずかにパンチが効いているが、同時に少しむき出しの感じが強く、わずかながら抜けが悪いように感じられる。

GO bluに戻り、コフィー(Koffee)の「West Indies」をストリーミングすると、出だしのところで左から聞こえてくるバイブラフォン風のキーボードが、明晰さと熱さをもって忠実に伝えられているのに気付く。ビートが衰えると、音場が両耳に拡がり、ほんとうに深い低域まで届く。M-DAC Nanoも同様にニュートラルでクリアーだが、セパレーションと強弱の感度では同レベルとは言えない。とはいえ、違いはわずかではあるが。

Farruko and Gallegoの「167」は、フリーウェイ167を走り去るオートバイと車のサウンドで開始される。iFiGO bluでこれを聞くと、アーティストが意図したとおりの寂しさで、まるでプエルトリコのフリーウェイ167沿いをヒッチハイクしているかのように感じられる。車が1台ずつ、片方の耳からもう片方の耳へと走っていく。Audiolabの製品は、この感覚をこれと同等の精確さで表現することはできない。ホーン、哀愁に満ちたキーボード、深みのあるスペイン語のボーカルはエキサイティングだが、GO bluは分別も備えている。トラックが進むにつれて、レゲトン・ラップに必要とされるバイト(刺激)をちょうど良い程度に加えるのである。

  

評決


音質を改善してくれるDACの議論をする時には、Bluetoothは何かと物議を醸すことになる。真にハイフィデリティなサウンドを求めようとすれば、WiFiや有線で聞く場合の音質にBluetoothが追いついていないという逃れられない事実があるからである。しかしながら、携帯性を最優先し、利便性を鍵とするならば、現時点ではiFi GO bluに勝るものはない。ほんのわずかの努力で、ポケットがちょっと重くなるだけで、あるいはまた財布にちょっと負担がかかるだけで、スマートフォンのサウンドが向上するのである。ジーンズの小さな時計用ポケットに入れることができ、スマートフォンの近くに置かなくても良い仕事をしてくれる。カフェで仕事をする場合でも、フラットホワイト〔エスプレッソ、スチームミルク、フォームミルクを3層に重ねた飲み物〕の隣で並外れてすばらしい見た目と音を提供してくれるのである。大いに推薦したい。

  

スコア

・サウンド 5

・特徴 5

・作り 4

 

iFi audio GO blu

2021年11月26日金曜日

速報・iEMatch4.4, 2.5 to 4.4 Adapter, 3.5 to 4.4 Adapter発表

 トップウイングサイバーサウンドグループより英iFi audioの新製品(iEMatch4.4, 2.5 to 4.4 Adapter, 3.5 to 4.4 Adapterの発売をお知らせいたします。現在主流の4.4mmバランス伝送規格に対応したアッテネーターと変換アダプターです。



 あらゆるイヤフォンとヘッドフォンで音質に問題なく同じ音量を提供する、ヘッドフォンアンプにとって理想的であり、また簡単な命題に感じるかもしれません。しかしながら、超高感度なIEMと駆動が困難な平面型ヘッドフォン、もともとの音源の平均レベル(クラシックと現代的なポップスでは20dB以上も差があります)、さらには個々人が好む聴取レベルまで加味すると、並大抵な話ではないのです。

それぞれが最小と最大に触れたときはおおよそ50-60dBほどの差が生じることとなり、アナログボリューム制御においてはボリューム素子自体の構造による性能限界、デジタルボリューム制御においては知覚できるほどのビット落ち(処理演算の過程で歪みが発生してしまうこと)によって音質が劣化してしまいます。どんなイヤフォン/ヘッドフォンでも完璧に鳴らすのは、ヘッドフォンアンプにとって極めて難しい課題です。

この課題に対して、iFiは主に2つの方法で取り組んできました。ゲイン切り替え機能と高感度イヤフォンに対して適切な減衰を提供するiEMatch機能です。

この2つの機能はmicro iDSDで初めて搭載され、iFihead-fi(ヘッドフォン・ハイファイ)製品に幅広く採用されています。また、iEMatch機能は後に単体製品化されることとなりました。

 iEMatchシリーズの最新製品がiEMatch4.4です。既発売・現行製品iEMatch+の特徴はそのままに、現在主流の4.4mmバランス規格に対応しました。主な特徴は下記の通りです。

2通りのゲイン感度調節:Ultra-24dB)及びHigh-12dB

・金メッキ4.4mmプラグ/ジャック

・プラグ/ジャック部のシェルにはiFi “FINAL” アルミ-マグネシウム合金(A6063)を採用

・ケーブル導体には銀メッキ6N銅線、構造にはiFi独自のシールド効果を持つヘリックス構造デザインを採用し、伝送経路におけるインピーダンスを最小化

・内部アッテネーター回路は、オーディオファイルグレードの部品(例:MELF抵抗器)を使用した金メッキPCBにより構成

 どんなヘッドフォンアンプでもiEMatch4.4を使用すれば、高感度IEMで発生するボリューム調整の問題を改善することができます。2段階のゲイン(-12dB/-24dB)切り替えスイッチを備えており、アンプの出力レベルやイヤフォンの感度にあわせて最適な設定が選択できます。また、デジタル演算ではないため、ビット落ちなどの音質劣化はなく、残留ノイズを下げるという効果も期待できます。

iEMatch4.4は、アッテネーターという介在物の影響を排除するために、あらゆる部分に対策を施しました。4.4mmプラグ・ジャックの接点には金メッキを施し、アッテネーター回路は、金メッキPCB上にオーディオファイルグレードパーツを使用して構成されています。ケーブルは、iFi独自のヘリックス構造デザインによって、伝送経路におけるインピーダンスを最小化した上で、シールド効果を持たせています。

iEMatch4.4を使用することで、結果的にダイナミック・レンジが増し、バックグラウンドのヒスノイズが低減し、ボーカルがよりクリアーに聞こえます。iEMatch4.4は、音質的影響を極力排除した上で、ヘッドフォンアンプの音質を引き出すことができる最高峰のアッテネーターなのです。

 iEMatch4.4の登場には、4.4mm規格の主流化が必要でした。言い換えるならば、イヤフォン/ヘッドフォン向けバランス規格は、規格が乱立していました。各メーカーが独自に採用したものを挙げればきりがありませんが、2.5mmは一時主流でした。また、シングルエンド規格としては3.5mmが標準規格です。気に入っているケーブルなどのプラグをすべて4.4mmに切り替えるのは、容易ではありません。2.5mmバランス、3.5mmシングルエンドプラグをお使いの方でも4.4mmバランス出力ヘッドフォンアンプを気軽に使えるよう、2種の4.4mm変換アダプターを発売します。

左:2.5 to 4.4 Adapter、右:3.5 to 4.4 Adapter 

2.5mmプラグ用の2.5 to 4.4 Adapter3.5mmプラグ用の3.5 to 4.4 Adapterは、プラグ/ジャックの接点に金メッキを採用し、音質的影響を極力排除しています。また、ポータブル使用に便利なL字デザインを採用しました。

なお、3.5 to 4.4 Adapterは、3.5mm3極プラグの接続を想定して設計されております。コールド側がオープンになっており、iFi製品をはじめとした純粋なフルバランス設計のアンプであればヘッドフォンアンプの4.4mmバランス出力を、3.5mmシングルエンドプラグで楽しむことができます。

3.5 to 4.4 Adapterにシングルエンド->バランス駆動変換の機能はありません。一部機器のヘッドフォン出力においては、コールドオープンで動作させることにより異常が発生する場合がございます。製品の仕様をご確認上、お使いください。 

様々なイヤフォンやケーブルをお使いいただくうえで、iEMatch4.4, 2.5 to 4.4 Adapter, 3.5 to 4.4 Adapterは一つ持っておくと便利です。愛好家の皆様に広くお勧めします。

  

主な仕様(iEMatch4.4):
・入出力:4.4mmバランス
・入力インピーダンス: < 40 Ohms (High), < 50 Ohms (Ultra)
・出力インピーダンス: < 8.4 Ohms (High). < 3.6 Ohms (Ultra)
・重量:17.5g
・全長:116mm
JANコード:5060738785223
・発売予定時期:202112月中旬
・標準的な小売価格:11,000(税込)
・保証:12ヶ月
 
主な仕様(2.5 to 4.4 Adapter)
・入出力:2.5mmバランスジャック・4.4mmバランスプラグ
・重量:6.3g
・サイズ:44x24x11mm
・標準的な小売価格:5,500(税込)
・発売予定時期:202112月中旬
JANコード:5060738786398
・保証:12ヶ月
 
主な仕様(3.5 to 4.4 Adapter)
・入出力:3.5mmシングルエンドジャック・4.4mmバランスプラグ
・重量:5.7g
・サイズ:44x24x11mm
・標準的な小売価格:5,500(税込)
・発売予定時期:202112月中旬
JANコード:5060738786404
・保証:12ヶ月

 

※仕様は予告なく変更になる場合があります

hip-dac2発売のお知らせ(製品詳報)

 

ポータブルUSB-DACアンプ

hip-dac2

標準的な小売価格:27,500(税込)

発売日:2021123


ヘッドフォン愛好家のための栄養剤

おいしいシングルモルトスコッチのように風味豊かできめ細やかなサウンドのポータブルUSB-DACアンプのhip-dac2は、外出先での音楽愛好家に最適な栄養剤です。

 hip-dacは、iFiUSB-DACアンプの中でも最も人気のある製品の一つです。手頃な価格、充実したハイレゾ対応、スキットルを思わせる特徴的なデザイン、そしてそれにふさわしい酔いしれるようなサウンドが愛されています。このたびiFiは、オリジナルのhip-dacが発売されてから約2年、内部の機能を強化してデザインを一新し、カラーも一新しました。紳士淑女の皆様、hip-dac2の登場です。

 本機の最大の特徴は、アルミ筐体に施されたサンセットオレンジのアルマイト処理で、オリジナルのペトロールブルーとは異なります。筐体の中は、慎重に検討し丹念に実装された回路の変更により、hip-dac2のパフォーマンスはさらに高いレベルに達しています。

USBで受信したデータを処理する8コアのXMOSチップは、新世代の16コアXMOSプロセッサーに変更され、2倍のクロックスピードと4倍のメモリーを実現しています。このチップは、NEO iDSDmicro iDSD Diabloといった高価格帯のiFiの最新DACにまず導入され、現在はhip-dac2をはじめとするiFiのエントリーレベルの機器にも順次導入されています。

 この新しいチップの処理能力の向上により、全体的なパフォーマンスが向上するとともに、 hip-dac2は「MQAフルデコード」を実現しています。これは、オリジナルのhip-dacを含め、hip-dac2の価格帯に近いMQA対応DACアンプの大半が該当する「MQAレンダラー」の最終的な展開だけではなく、3つの展開を行う完全なデコード処理が内部で実行されることを意味しています。この2つの点から、hip-dac2は、ハイレゾ・ストリーミングにMQAを使用するTidal Mastersに加入している人にとって、優れたデバイスとなります。

 また、iFiGMTGlobal Master Timing)回路を新バージョンに変更し、新たにクリスタルクロックを採用するなど、回路の改良も行っています。これにより、ジッターをさらに低減し、よりピュアで鮮明なサウンドを実現しています。

 

細部まで描き切る

サンセットオレンジを基調とした、どこにでも持ち運べる「hip-dac2」は、ポケットやバッグに入れても邪魔にならないデザインです。スマートフォン、タブレット、PCMacに搭載されている劣悪なDAC/アンプ回路を置き換え、ヘッドフォンサウンドを大幅に向上させます。同クラスのDAC/アンプとは一線を画すデザインと性能を備えています。再生機器をUSBで接続し、お気に入りの有線ヘッドフォンやインイヤーモニターを接続すると、hip-dac2は大胆なダイナミズムと滑らかな洗練されたサウンドを提供し、あらゆる種類の音楽でリスナーを魅了します。家の中でも、オフィスでも、電車や飛行機の中でも、hip-dac2は音楽愛好家にとって切っても切れない友人となるでしょう。


DACはかくあるべし

DAC部には、iFiが自社製品で多く採用しているバーブラウン製のDACチップを搭載しています。これにiFiのカスタム回路を組み合わせることで、ビットパーフェクトPCM、ネイティブDSDMQAなど、あらゆるデジタルオーディオフォーマットに対応し、優れた音質を実現しています。

 PCM384kHzまで、DSD11.2MHzまでのサンプリングレートに対応しています。また、バーブラウン社製の「トゥルー・ネイティブ」設計により、PCMDSDを別々の経路で伝送することで、他のポータブルDACアンプでは実現できない、PCMDSDをネイティブな状態でアナログ変換しています。ロータリーボリュームの両サイドには、再生中のフォーマットとサンプリングレートを示すLEDが配置されています。


hip-dac2に搭載されたiFiGMT – フェムト精度のクロック回路により、ジッター(デジタル歪み)を徹底的に排除し、アナログに変換されるまでデジタル信号の完全性を維持します。iFiの社内プログラミングチームが16コアのXMOSチップを独自にカスタマイズすることで、音質をさらに向上させています。デジタルフィルタなどのファームウェアアップデートにより、技術の進歩に合わせて、「hip-dac2」を含むiFiデバイスを常に最新の状態に保つことができ、またユーザーによるカスタマイズも可能です。

 

バランス・オブ・パワー

hip-dac2のアナログ増幅段には、この価格帯のDACアンプでは珍しいバランス(差動)回路設計が採用されています。このトポロジーにより、信号の歪みを抑え、よりピュアで魅力的なサウンドを実現しています。

回路には、iFi特製OVオペアンプ、TDK C0G Class1 セラミックコンデンサー、テキサス・インスツルメンツ社製高精度ローノイズ電源IC、高品質なアナログボリュームポットなど、オーディオ的な性能を重視した高品質な部品を採用しています。 ポータブルDACアンプの多くはデジタルボリュームを採用していますが、これは音質に悪影響を及ぼす可能性があります。

 アンプ部は、32Ωのヘッドフォン負荷に対して400mWの出力が可能で、幅広い種類のヘッドフォン・イヤホンに余裕を持って対応しています。また、出力電圧6.3V/600Ω(バランス出力)により、ハイインピーダンスのヘッドフォンにも余裕をもって対応します。

さらに、接続されたヘッドフォンに合わせて出力を調整するために、アンプステージにはゲインを切り替えられる「Powermatch」機能が搭載されています。この機能では、ヘッドフォンの負荷に合わせてゲインを変更し、出力レベルを調整することができます。例えば、高感度のインイヤーモニターでは、パワーマッチを低めに設定しておくと、ヒスのない静かなバックグラウンドが得られます。しかし、多くのオンイヤー型やオーバーイヤー型のように、より高いレベルのドライブが必要なヘッドフォンの場合は、Powermatchボタンを押してゲインを上げることもできるのです。

 XBassは、ユーザーが選択できるもう一つの機能です。これは洗練された低音ブーストで、中音域を濁らせることなく低音域を増強します。特に、重低音が不足しているイヤホンやオープンバックのヘッドフォンに有効です。この機能は、DSPを介してデジタル信号に手を加えるのではなく、完全にアナログ領域で動作し、信号経路の内外で切り替えることができます。 


接続方法

hip-dac2USB入力は、最大32bit/384kHzDSD256のオーディオデータに対応し、"SuperSpeed "USB3.0規格に加え、後方互換性のあるUSB2.0にも対応しています。エイシンクロナス(非同期)方式を採用しており、hip-dac2 に搭載されている専用のオーディオクロック回路がクロックマスターとなるため、ソースデバイスからのデータ転送はジッターのない正確なものとなります。

 USB端子は、オーディオデータ用のUSB-Aと、充電用のUSB-C2つがあります。他製品には見られない特徴として、USB-Aの入力は一般的な「メス」ではなく「オス」のコネクターを採用しています。これにより、他社のDACアンプに搭載されているUSB端子やMicro USB端子よりも機械的な整合性が高くなります。また、Lightning端子を搭載したiPhoneiPadをお使いの方には、Apple社のLightning - USBカメラアダプターをそのまま使用でき、USBケーブルを追加する必要がないというメリットもあります。

 出力端子は、シングルエンドケーブル/コネクターを使用したヘッドフォン用の3.5mm出力と、バランス接続のヘッドフォンに対応した4.4mm出力の2系統を備えており、バランス(差動)アンプを搭載した「hip-dac2」の性能を最大限に引き出すことができます。また、3.5mm出力にはiFi独自のS-Balanced回路を搭載しており、通常のシングルエンドヘッドフォン接続時に発生するクロストークや歪みを半減させることができ、高感度のインイヤーモニターに最適です。

 hip-dac2に搭載された2200mAhのバッテリーは、音量レベルや接続するヘッドフォンの消費電力にもよりますが、約812時間の再生が可能です。また、Android端末やUSB-Cポートを持つPC/Macとの接続に最適なUSB-C OTGOn-The-Go)ケーブル、USB-Aケーブル、USB-A - USB-C充電ケーブルの3種類のUSBケーブルが付属しています。(iOSデバイスの接続に必要なApple Lightning - USBアダプターは別売りです)。

※付属品は予告なく仕様変更される場合があります

 


 

愛する人を守るために

オリジナルのhip-dacと新しいhip-dac2は、102x70x14mmの押し出しアルミニウムの筐体を採用しており、破損を恐れずに持ち運ぶことができます。しかし、美しいアルマイト処理されたメタリックな仕上げをさらに保護し、愛用のDAC/ヘッドフォンアンプにスエードのような柔らかい感触を与えたいと思う人もいるでしょう。そんな人には、新しいhip-caseが理想的です。このhip-caseは、ヴィーガンフレンドリーな「フェイク・スエード(人工スエード)」を使用しており、クールなダブグレイ色で、ステッチとiFiバッジが刺繍されています。 

hip-dac2hip-case123日発売、標準的な小売価格はhip-dac227,500円(税込)、hip-case5,500円(税込)です。


 主な特徴(hip-dac2)
・ポータブルハイレゾUSB-DACアンプ:スマートフォン、タブレット、PCMacなどにUSBで接続することで劣悪なDAC/アンプ回路を代替
・家でも外出先でも、ヘッドフォンの音を大幅に改善
・優れた音質 - バッグやポケットに入れても邪魔にならないシームレスなアルミ製筐体
32bit/384kHz PCMDSDMQAに対応した最新のハイレゾオーディオ機能を搭載
・高品質でパワフルなロータリー式アナログボリューム
Powermatchにより、接続されたヘッドフォンの駆動レベルを調整
XBassにより、音楽とヘッドフォンに合わせて低音域の特性を調整
2 つのヘッドフォン出力を装備:4.4mmバランス、3.5mm S-Balanced
S-Balanced 3.5mm出力:シングルエンドのヘッドフォン接続時に歪みを50%カット
・オーディオ用のUSB-A(オス)入力と、充電用のUSB-C入力を装備
 
hip-dac2の更新点:
・強力な最新16コアXMOSチップが、USB経由で受信したオーディオデータを処理
MQAフルデコードに対応(オリジナルのhip-dacはレンダリングのみ)
GMTクロックシステムの改良により、ジッターの排除と音質の向上を実現
・押し出しアルミニウムの筐体に、鮮やかな「サンセットオレンジ」を採用
 
主な特徴(hip-case):
・外出先でもオーディオをスタイリッシュに保護
・パーフェクトフィット、スライド式装着
・擦り傷からの保護
・ソフトタッチのフェイク・スエード(人工スエード)
 
主な仕様(hip-dac2):
対応フォーマット:
DSD256/128/64
PCM(384/352.8/192/176.4/96/88.2/48/44.1kHz)
MQA(フルデコード)
デジタル入力:USB3.0-Aオス(USB2.0互換)
ヘッドフォン出力:4.4mmバランス、3.5mmシングルエンド
出力パワー:
4.4mmバランス;400mW@32Ω; 6.3V@600Ω
3.5mm S-Balanced280mW@32Ω; 3.2V@600Ω
バッテリー:リチウムポリマー 2200mAh、連続動作時間 約8時間
電源システム:USB-C経由で充電(BC V1.2 1000mAまで対応)
消費電力:<2W(待機時)、4W(最大)
サイズ:102mm(奥行き)× 70mm(幅)×14mm(高さ)
重量:125g
標準的な小売価格:27,500(税込)
バーコード:5060738785681
保証:12ヶ月
 
主な仕様(hip-case):
素材:再使用ポリエステル51%/ポリエステル49%
サイズ:96x75x19mm
重量:18.5g
標準的な小売価格:5,500(税込)
バーコード:5060738784721

 

※仕様は予告なく変更になる場合があります

2021年11月25日木曜日

Audio Renaissance Online 2021 Autumn 出展のお知らせ



 TOP WING Cybersound GroupはAudio Renaissance Online 2021 Autumnに出展します。

[イベント名称]
Audio Renaissance Online 2021 Autumn
(オーディオルネサンス・オンライン 2021 Autumn、ARO2021秋)

[企画/主催]
逆木 一(オーディオビジュアル・プレゼンター)

[開催日時]
2021年11月27日(土)10:00~
※緊急事態宣言の延長に伴い、当初の予定から延期となりました

[実施サイト]
YouTubeチャンネル「Audio Renaissance」
ライブ配信サービス「Thumva」
(Live Extremeでの配信)
 →ARO2021秋イベントページ

[イベントタイムテーブル]

11月27日
10:00~10:30 TOP WING Cybersound Group
10:30~11:00 PDN
11:00~11:30 エソテリック
11:30~12:00 ディナウディオジャパン
12:00~13:00 (昼休憩)
13:00~14:00 ファンダメンタル
14:00~14:30 ネットワークジャパン
14:30~15:00 アイ・オー・データ
15:00~15:10 (休憩)
15:10~15:40 SFORZATO
15:40~16:10 SOULNOTE
16:10~16:40 SFORZATO × SOULNOTE

TOP WING Cybersound Groupの出展枠は10:00~10:30となります。
以下製品の紹介を空気録音を交えながら行います。


・iFi audio NEO iDSD+iPower Elite

・iFi audio GO blu

・Lotoo PAW S2

・iFi audio xDSD Gryphon


そのほかにもTOP WINGブランド製品の予告などなどここだけの情報が満載です。お見逃しなく!

2021年11月24日水曜日

年内数量限定・NEO iDSD+iPower Eliteバンドルセット発売のお知らせ


NEO iDSD+iPower Elite

標準的な小売価格:148,500(税込)

発売日:2021年12月1日 


 トップウイングサイバーサウンドグループより英iFi audio NEO iDSDと同iPower Elite 5Vをバンドルした、年内数量限定・お買い得なセットの発売をお知らせいたします。

今年初頭と春にそれぞれ発売した英iFi audioPCM768/DSD512/MQAフルデコード対応USB, S/PDIF, Bluetooth-DAC兼ヘッドフォンアンプ NEO iDSD超ローノイズ大容量ACアダプター iPower Eliteは、大変なご好評を頂戴しております。また、製品の性能の高さは、音元出版主催のオーディオ銘機賞/オーディオアクセサリー銘機賞において、NEO iDSDがカテゴリー賞(DAC部門)、iPower Eliteがグランプリの受賞が裏付けています。




NEO iDSDiPower Eliteの受賞を記念して、両者をバンドルし、お買い得な価格にしたセットを販売いたします。本バンドルセットは年内数量限定となります。

DC電源機器においてACアダプターは、まさしく電源品質の中核を担っており、ACアダプターの品質は機器の性能に直結します。いかに優れた機器であっても電源の品質が悪ければ、その動作はオーディオ的に優れているとは言えません。NEO iDSDにはiPower(今年中ごろよりiPower II) 5Vが付属しておりますが、ACアダプターを更なる上位モデルにすることで、より高品位な音楽鑑賞が望めます。 

今回バンドルするiPower Elite 5Vは、iFiのフラッグシップモデルであり、オーディオ製品の動作に適したDC電源としては、最高峰に位置します。NEO iDSDの明確なアップグレートパスとしてiPower Eliteは必要不可欠な製品なのです。

主な特徴(NEO iDSD):
・すべてのハイレゾをサポートした初のDACDSD512PCM768MQA384kHzBluetooth 96kHz
DSP(デジタル信号処理)をまったく使用しない完全に潔癖な設計
24ビット/96kHzまでのBluetoothaptXaptX HDaptX AdaptiveaptX LLLDACHWA/LHDCAACSBC
・出力パワー1,040mW以上のフルバランス・ディファレンシャルDAC&アンプ
16コアと2000MIPS 512KB SRAMの超高速USBインターフェース
・歪みや色づけのない音楽を再生するためのオーディオファイル・グレードのコンポーネンツ
・ネイティブDSD/PCMバーブラウンDACチップセット
・内蔵のMQAファイル・フルデコーディングによって、最高に耳の肥えた人をも喜ばせる完璧に自然なサウンド
0.0015%というきわめて低いTHD(全高調波歪み率)と120dB以上というきわめて高いSN
・デジタル入力:USB3.0-BUSB2.0互換)、S/PDIF(光/同軸)、Bluetooth


 
 主な特徴(iPower Elite):
・超ローノイズ:ノイズフロア1μV(0.000001V)以下
・大電流出力に対応(5V/5A12V/4A15V/3.5A24V/2.5A)
iFi独自の最新ノイズ除去技術、Active Noise Cancellation IIを搭載
・スイッチング周波数を変動させることで、放射ノイズを大幅に低減
・突入電流に対応するために規定電流に対して瞬間電流供給能力を30%増強
・複数の動作モードを持つ制御ICにより、高効率化、待機電力の省電力化を実現
 
iPower Eliteのために開発された低リーク電流トランス
・電源容量に対して4倍に匹敵する、大容量の導電性高分子アルミニウムコンデンサ
・大容量パワーMOSFET
・極太OFHC(無酸素高伝導銅)線材を使用したDC出力ケーブルにより高電流出力時の伝送ロスを極小化
・選別を行ったパーツによる画期的な回路設計によりノイズフロアを最小化
・内部基板には高周波特性に優れた素材を採用
・航空機グレード6063アルミニウムを用いた筐体で制振と放熱性能を両立
 
 主な仕様(NEO iDSD):
デジタル入力:
USB3.0-Bメス(USB2.0互換)
S/PDIF(同軸/光)
Bluetooth 5.0
 
対応フォーマット(USB)
DSD512/256/128/64
DXD768/705.6/384/352.8kHz)、
PCM768/705.6/384/352.8/192/176.4/96/88.2/48/44.1kHz
MQA(フルデコード対応)
 
対応フォーマット(S/PDIF同軸、光)
           PCM192/176.4/96/88.2/48/44.1kHz
MQA(フルデコード対応)
 
対応フォーマット(Bluetooth)
AAC, SBC, aptX, aptX HD, aptX Adaptive, aptX LL, LDAC, LHDC/HWAコーデック
 
ライン出力
ライン出力レベル:
           XLR6.3V/7.7V最大(可変)4.4V(固定)
           RCA3.2V/3.9V最大(可変)2.2V(固定)
ライン出力インピーダンス:
           XLR100Ω以下
           RCA50Ω以下
S/N比:-112dB(A)@0dBFS(XLR/RCA)
ダイナミックレンジ:117dB(A)以上@-60dBFS(XLR/RCA)
THD+N0.0015%以下@0dBFS(XLR/RCA)
 
ヘッドフォン出力
ヘッドフォン出力レベル:
           4.4mmバランス:2V/6.2V最大 12Ω - 600Ω負荷
           6.3mmシングルエンド:1V/3.3V最大  12Ω - 600Ω負荷
ヘッドフォン出力パワー:
           4.4mmバランス:68.6mW以上@600Ω1040mW以上@32
           6.3mmシングルエンド17.6mW以上@600Ω、295mW以上@32
出力インピーダンス:1Ω以下
S/N比:-112dB(A)@3.3Vシングルエンド、6.2Vバランス)
ダイナミックレンジ:120dB(A)
THD+N0.0015%以下(125mW@32Ω)
 
消費電力:
無信号時:~0.5W
最大出力時:~2.5W
入力電圧:DC 5V/2.5AAC100-240V50/60Hz
 
サイズ:    214×146×41mm
重量:     970g
 
 主な仕様(iPower Elite 5V):
入力:100V-240V(50Hz/60Hz, 1.5A)
出力電圧/電流: 5V/5A
出力プラグ:5.5mm/2.1mm(センタープラス)
ノイズフロア:1μV(0.000001V)以下
サイズ:148 x 55 x 50mm
重量:550g
 
 主な仕様(NEO iDSD+iPower Elite):
保証:12カ月
JANコード:5060738786374
標準的な小売価格:148,500(税込)

※本バンドルセットには、NEO iDSD単体に付属していたiPower(II)は付属しません
※仕様は予告なく変更する場合がございます

2021年11月19日金曜日

xDSD Gryphon発売のお知らせ(製品詳報)

 


USB&Bluetooth対応フルバランスポータブルDACアンプ

xDSD Gryphon

標準的な小売価格:82,500(税込)

発売日:20211126

 

xDSD Gryphon:「head-fi(ヘッドフォンハイファイ)」伝説の誕生

驚異の多用途性、最先端のテクノロジー。デジタル音源でもアナログ音源でもクラスをリードする音質を実現するiFiの最新のDAC&ヘッドフォンアンプは、驚異のポータブル製品

イギリス、サウスポート発 — 2018年に発売されたxDSDは、iFiの製品群の中でももっとも高い人気を誇ったDAC&ヘッドフォンアンプのひとつでした。利便性、多用途性、パフォーマンスがすばらしい知見によって調和されたことによって、輝く名声と数多くの賞を獲得した、機能満載のモデルだったのです。

発売からまもなく、xDSDxCANが加わり、iFiのミドルクラスのポータブル機器による「xシリーズ」が完成しました。「ダーク・チタン」仕上げの、一目でわかる同じケースに収納されたxDSDxCANは、機能が異なります。xDSDは、デジタル音源を再生するためのポータブルDAC&ヘッドフォンアンプで、USBS/PDIFBluetooth接続が可能です。一方xCANは、純粋なアナログ入力を備えたヘッドフォンアンプで、スマートフォンなどと一緒に使用するためにBluetooth信号を受信できるようになっています。xCANはまた、バランス出力ステージを備えており、発売時点ではiFiの最も小さいバランス対応アンプでした。 

この度、iFiは次世代の「xシリーズ」製品となるxDSD Gryphonを発売します。iFiのもっとも野心的なポータブルDAC&ヘッドフォンアンプです。これは、xDSDのみならずxCANにも取って代わるもので、再設計した回路に両方の機能を組み合わせて搭載しており、これによってパフォーマンスを別次元に高めます。ポータブルDAC、ヘッドフォンアンプ、「head-fi(ヘッドフォンハイファイ)」全般の世界において、xDSD Gryphonは伝説となるように運命づけられているのです。

 

ひとつのDAC&アンプですべてを支配

前モデルのデザインを鮮明に踏襲しており、xDSD Gryphonが「xシリーズ」の製品であることは一目で分かります。少しだけ大きくなって123×75×19mmのサイズですが、それでも十分にコンパクトで、小さなバッグにすっぽり入ります(もっとずっと小さな、どこにでも持って行けるDAC&ヘッドフォンアンプをお望みの場合は、iFiが最近発売したGo bluが最適です)。215gという軽量でありながらも堅牢な合金エンクロージャーのおかげで、重すぎるということはなく、しかもそのガンメタル・グレイ仕上げは、オリジナルのxDSDxCANが採用していた光沢のあるダーク・チタン仕上げに比べると、指紋が付きにくくなっています。xDSD Gryphonのこの大きめのシャーシによって生まれる余分なスペースは、すべてが再設計された内部のテクノロジーのためにフルに活用され、コンパクトでポータブルな形状の中に極度の多用途性とパフォーマンスを実現するiFiの最新技術が搭載されているのです。 

xDSD Gryphonの柔軟性の鍵が、接続方法の圧倒的な多さです。デジタルとアナログの両入力を装備しています。デジタル入力は、USB, S/PDIF, Bluetooth、アナログ入力は4.4mmバランスと3.5mmシングルエンドです。ハイレゾワイヤレスBluetoothコーデックにも対応しているので、これによってスマートフォンやタブレットなどをワイヤレスで、この上なく簡単に、しかも最適な音質で接続することができます。 

この柔軟性によって、xDSD GryphonはポータブルDAC&アンプ・シーンにおいて究極の「スイス・アーミー・ナイフ」となり、様々な再生方法ですばらしい音を届けるのです。デジタル音源やアナログ音源と一緒に使用するヘッドフォンアンプ、アンプやスピーカーと一緒に使用する純粋なDACまたはDAC&プリアンプ、ホームベースのオーディオ・システムの中核、モバイル・ミュージックを愛する人の夢。xDSD Gryphonは、どこにでも持っていけるハイエンド・オーディオ・システムなのです。

xDSD Gryphonの上面には、情報を表示するOLEDディスプレイが埋め込まれています。

 

超高解像度デジタル・エンジン

xDSD Gryphonの「デジタル・エンジン」は、バーブラウン製DACチップをベースにしています。自然なサウンドの「音楽性」とトゥルー・ネイティブ・アーキテクチュアによって選定し、iFiが幅広い製品群に使っているものです。このDACチップにはiFiは豊富な経験を持っており、つまりそれを最大限に利用する方法を知っているということです。しかし、結果としてのサウンドに生来備わっている特質とはいっても、模範的なDACステージを生み出すことは、特定のDACチップを選べばすむということではまったくありません。 

そういったきわめて重要な部品のひとつが、USBS/PDIFデジタル入力から受け取ったオーディオ・データを処理するXMOSチップです。xDSD Gryphonは、ローレーテンシーの16コアXMOSマイクロコントローラーを使って、処理能力を強化しています。iFi内部のデジタル開発チームがXMOSのファームウェアをプログラムすることで音質を最適化し、バーブラウンのDACと完璧な組み合わせになるようにしています。デジタル・ステージには、幅広いジッター低減テクノロジーも用いています。これには、iFiGMTGlobal Master Timing)フェムト秒精度のクロックとインテリジェント・バッファーの最新世代のものが含まれています。

 

すべての音楽フォーマットを最高の音質で

ハイレゾ・オーディオのサポートも最先端のもので、32ビット768kHzまでのPCMデータ、DSD512までの全レベルのDSD、シングルスピード及びダブルスピードのDXDに対応しています。バーブラウン製DACチップのトゥルー・ネイティブ・デザインによって、PCMDSDは別々の経路を通るので、DSDPCMも、アナログ変換までネイティブな形のまま、つまり「ビットパーフェクト」の状態を保つことができます。

音源がアナログであろうとデジタルであろうと、ケーブル接続であろうとBluetooth接続であろうと、xDSD Gryphonのサウンド・パフォーマンスは最先端のものです。

 

MQATidalの「Master Tier」で使用されているハイレゾ・ストリーミングのコーデック)も、USBS/PDIF入力でサポートしており、384kHzまでのMQAファイルをフル・デコードすることができます。つまり、MQA「レンダラー」だと最後のアンフォールド(展開)が行われるだけなのに対して、「3つのアンフォールド」デコーディング処理がすべて内部で行われるということです。MQAは、幅広い機能を備えたDACを作ろうとする際には、考慮に入れるべき重要な要件に世界レベルでなっています。Tidal Mastersを使っている人にとって、xDSD Gryphonは、このストリーミング・サービスが実現する優れたサウンドを最大限に引き出すためのすばらしい方法となるのです。

 

Bluetoothがますます向上

Bluetoothの利便性と幅広い機器への対応性は十分に認識されていますが、Bluetoothオーディオがどれほど良い音がするかを理解している人は多くはありません。初歩的なSoCSystem on Chip)による最小構成、ワンチップで済む音質でしかそれを体験していないからです。iFiは、Bluetoothテクノロジーが最先端のものであることを確保するためにあらゆることをやり、クラスをリードする評判を獲得しています。 

クアルコムの最新の4コアQCC5100 シリーズBluetoothチップセットをフルに使うことで、現行のハイレゾワイヤレスBluetoothコーデックをすべてサポートしています。これには、AptX AdaptiveaptX HDLDACWHA/LHDCが含まれていますが、他のコーデックにももちろん対応しています。通常のaptXaptX Low LatencyAACSBC(基本的なBluetoothコーデック)です。つまり、可能なすべての音源機器を、そのBluetooth仕様で可能な最高のオーディオ解像度で扱うことができるということです。 

xDSD Gryphonは、Bluetooth v5.1に準拠しているので、可能な限り最高の帯域、安定性、パフォーマンスを確保しています。7台までのBluetooth音源機器をメモリーに貯えることができるので、ひとつの機器から別の機器へ簡単に切り替えて使うことができます。

 

PureWave — フルバランス回路設計が最高に純粋なサウンドを生み出す

どのようなDAC&ヘッドフォンアンプにおいても、デジタル・ステージは全体の品質を語る際にはその半分でしかありません。重要なアナログ回路に関しては、DACアンプの多くが性能不足であるのが実状です。例えば、バランス・ディファレンシャル回路設計は、左右チャンネルを完全に分離することで信号経路内のノイズとクロストークを低減する能力によって、長年にわたって擁護されてきました。しかしながらこれは、シングルエンド回路よりも複雑でコストもかかるので、ハイエンドのハイファイ・コンポーネントでのみ使用されるのが伝統となっていました。 

iFiはフル・バランス設計を一連の製品に徐々に導入しています。まずフラッグシップのProシリーズのコンポーネンツに、そしてエントリークラスのZENシリーズの機器に、製品クラスに応じて様々な精度で導入しています。PureWaveは、iFi最新のミドルレンジ機器(NEO iDSDmicro iDSD Diablo)に採用している先進のシンメトリカル・デュアルモノ回路トポロジーに付けられた名称です。この名称は、この設計が可能にする並外れたリニアリティと限りなく低いノイズと歪みによって達成された純粋なサウンドを表しているのです。xDSD Gryphonは、PureWave設計を搭載した、最小の、最低価格の機器なのです。

コンパクトなサイズにもかかわらず、xDSD Gryphonのフル・バランス「PureWave」オーディオ回路は、驚異的な精度を実現しています。

全体に高品質な部品を使用しています。iFiがカスタムオーダーした超低歪みオペアンプ、多層セラミックコンデンサー(TDK C0G)、MELF薄膜抵抗器、ムラタと太陽誘電のインダクターなどです。これらは、同種の一般的な製品よりも高価ですが、低ESR(等価直列抵抗)、高いリニアリティ、低ノイズといったクラスをリードする品質が、音質の点で高い効果を生むのです。 

ヘッドフォンアンプ・ステージは、高感度なインイヤーモニターから、多量の電流を要求する平面型ヘッドフォンに至るまで、どのような負荷を与えられても、音のパワーと均斉の間に魅力的なバランスを保持します。バランスヘッドフォン出力は、32Ω負荷で1000mWの出力を継続して供給することができるのです。

 

OptimaLoop — ネガティブ・フィードバックがまったくポジティブに

「ネガティブ・フィードバック」は、出力信号と入力信号を比較してエラーを是正するために、アンプ回路でよく使われます。これによってゲインをコントロールし、歪みを低減させるのです。少なくとも理論上は、音質にポジティブな効果を与えます。しかし、一般的に用いられている、ひとつで回路全体に対応する「グローバル・ネガティブ・フィードバック」では、一方で問題を解決しながら他方では別の問題を目立たせるということが起こる可能性があります。エラー信号が汚れ、位相が変わり、群遅延が発生するといったことにより、音質にネガティブな影響が生じることがあるのです。 

回路の様々な部分にそれぞれ特別に適正化されたフィードバック・ループを持たせると良い結果が得られると認識したiFiは、通常のアプローチよりもずっと精確なネガティブ・フィードバック・システムを開発しました。これは、回路全体でひとつのグローバル・ループではなく、複数のフィードバック・パス(経路)で構成されており、それぞれのパスが特定の機能に最適化され、他のパスと相乗的に動作することで全体が最適化されたパフォーマンス生み出すようになっているのです。iFiはこの新しいコンフィギュレーションを「OptimaLoop」と呼んでいます。

  

CyberSyncボリューム・コントロール — 優れたサウンドと使用感の向上

iFiは、音質の観点から、デジタル・ボリュームよりもアナログ・ボリューム・コントロールを長年にわたって採用してきました。xDSD Gryphonは、CyberSync と呼ばれる、iFiの新しい革新的なボリューム・コントロール技術を搭載しています。これは、オリジナルのxDSDが搭載していたCyberDriveボリューム・コントロールを設計し直したものです。CyberSyncは、ソフトウェアで駆動されるボリューム・コントロールで、アナログ領域で動作します。動作自体は新しいコンセプトではありませんが、xDSD Gryphonが接続されているデジタル音源機器と同期する方法が、他とはまったく異なっています。 



xDSD Gryphonのロータリー・コントロール・ノブを回すと、CyberSyncがデジタル音源機器のソフトウェア・コントロールと同期して、アナログ領域でボリュームを調節します。

 



たいていのDACでは、再生端末やアプリのボリューム・コントロールとDACのボリューム・コントロールとは別々に動作するので、ユーザーが不満を感じたり、音質的に不利になることがあります。そのため、解像度を失わないためには、再生端末のボリュームを最大にして、DACのボリューム・コントロールだけで調節する必要があります。また、場合によっては、再生端末のソフトウェア・ベースのボリューム・コントロールの方がDACのボリューム・コントロールよりも優先されることがあります。おそらくこれはユーザーには便利かもしれませんが、音質にとっては理想的ではありません。 

iFiCyberSyncボリューム・コントロールは、音源機器とDACとの間で完璧なボリューム同期を実現する独自の技術です。どのOSiOSAndroidWindowsMac OSLinux)にDACが接続されているかを検知して、音源のOSにソフトウェア・ボリューム・コントロールをバイパスするように指示するのです。ボリュームの調節をxDSD Gryphonのロータリー・コントロールで行おうと、再生機器のボリューム・コントロールで行おうと、ボリュームの調節がxDSD Gryphonの優れたアナログ・コントロール・チップで行われるように、CyberSyncが確保するということです。その場合でも、ボリュームの調節の状態は音源機器のディスプレイにも表示されます。ボリューム・カーブはOSやアプリによって異なりますが、CyberSyncは常に音源機器とDACの間の完璧な同期を確保するのです。

 

ノイズを殺せ

xDSD Gryphonの電子設計のすべての要素は、歪みを防ぎSN比をクラスのトップレベルに上げるよう入念に考えられています。低ノイズ、広帯域の電源供給回路は、贅沢にもリニア・レギュレーションを採用し、すばらしいPSRR(電源電圧変動除去比)を実現しています。明るさ調節のできるOLEDディスプレイのSilentLine設計は、オーディオ信号に干渉する電気ノイズが生じないことを確保します。xDSD Gryphonの各種設定を切り替える際にも、音の透明度が確保されるように設計されています。FETベースのスイッチ切り替えはマイクロコントローラーによって実行されるようになっているのですが、これは設定の変更時のみに「目を覚ます」ようになっているので、音質を損なうどのような干渉も除去されます。聴けばわかりますが、細部に至るまでのこういった丹念な注意によって、明晰度とテクスチュアが増し、いっそうダイナミックで魅力的なパフォーマンスが実現しています。こうして、アーティストが意図したとおりの音楽をよりいっそう聴くことができるのです。


好みに合わせて音を調整

デジタル音源とアナログ音源の違い、ヘッドフォンやイヤフォンの対照的なタイプ、様々な音楽スタイル、様々な録音品質、さらには個人の音の好み — 多くの機器に見られるような「ひとつですべてに対応する」アプローチでは、ある面では良くてもある面では不足するという状態が生じます。iFiは音の調整を見事に実現するオプションを設計して、xDSD Gryphonのサウンドを特定の好みに合わせて調整できることを確保しています。より柔軟にサウンドを調整することができるのです。



xDSD Gryphonの前面、背面、側面に装備された各種コントロール機能によって、好みに完璧に合った音に調整することができます。

 


デジタル音源では、スクリーン上のメニューで専用の3つのデジタル・フィルターを選ぶことができます。Bit-PerfectStandardGTOGibbs Transient Optimised)で、それぞれがサウンドに細かなチューニング効果を生み出します。 

さらなるサウンド・チューニングが、iFi専用のアナログ処理で提供されます。iFiDAC&アンプをご使用のみなさまにはお馴染みのXBassです。これは「バス・ブースト」の洗練された形で、中域を汚すことなく低域を強化します。深い低音が不足しがちなイヤフォンやオープンバック・ヘッドフォンに有効です。前に発売されたxCANと同じように、xDSD Gryphonは、XBassの拡張版であるXBass+を贅沢に装備しており、ヘッドフォン用に3つのEQが選択できます。「Bass」(低域が対象)、「Presence」(中域が対象)、「Bass Presence」(低域と中域の両方が対象)です。 

XSpaceのモードも選択可能です。スピーカーを使用してミキシングされた音楽をヘッドフォンで聴く際に「音が頭の中にある」ように感じられる効果を補正するように設計されています。XBass+XSpaceは、どちらもすべてアナログ領域で動作するので、DSP(デジタル信号処理)でデジタル信号を汚すことがありません。また、これらの機能は、スイッチの切り替えで有効にしたり無効にしたりすることができます。

xDSD Gryphonの底部にはさらにもうひとつ、IEMatchを有効にするスイッチが備えられています。これもまたiFi専用の回路で、ヘッドフォン出力を減衰させて高感度なヘッドフォンやインイヤーモニターに最適な状態にすることによって、バックグラウンド・ノイズを除去するとともに、ボリューム調節の範囲を広げることができるのです。

 

万全の接続性

巧妙なコンフィギュレーションによって、xDSDは、コンパクトな形状を維持しながら、様々な機器に接続することが可能になっています。背面には2つのUSB-Cポートが装備されています(ひとつはエイシンクロナスによるデジタル・オーディオ入力用、もうひとつは充電用で、これによってオーディオと電源のラインを別々にすることができ、実用面でもサウンド面でも有利です)。これらの隣にはS/PDIFデジタル入力ソケットが装備されており、これは光接続と電気接続(3.5mm)の両方に対応しています。 

背面には3.5mmジャックと4.4mmジャックが装備されており、それぞれシングルエンド接続とバランス接続に対応します。また、これらのジャックは、入力と出力の両方に対応しています。つまり、xDSD Gryphonがアナログ・ヘッドフォン・アンプとして使用されている時には入力、家庭のオーディオ・システムでDAC&プリアンプとして使用されている時(アンプやスピーカーに接続する時にボリュームを固定にするか可変にするかを選択することができます)には出力として使用することができるのです。 


xDSD Gryphonの背面にはアナログ接続用とデジタル接続用のソケットが装備され、さらにXBass IIで低音とプレゼンスを設定することができます。

前面には、ヘッドフォン出力を2つ装備しています。シングルエンド・ケーブル接続のヘッドフォン用の3.5mmmジャックと、バランス接続が可能なヘッドフォンを使用することによってxDSD Gryphonのバランス・アンプ設計の利点をフルに引き出すことのできる4.4mmジャックです。3.5mm出力は、iFiS-balanced回路を使用しているので、通常のシングルエンド・ヘッドフォンを接続して使用した時でも、クロストークとそれに関連する歪みを半減することができます。 

xDSD Gryphonは、iFi audioが誇る数々の技術、また今までの製品開発で培った経験をつぎ込んだ集大成ともいえる製品です。ポータブルのみならず、スーパーコンパクトな据え置き機器としても十二分な音質を誇ります。ぜひご期待ください。

iFixDSD Gryphonは、1126日発売、標準的な小売価格は82,500(税込)です。

 

選べる4.4mmバランスケーブルキャンペーン

ポータブルでも据え置きでも柔軟に使えるxDSD Gryphonの発売を期して、ご購入いただいた方全員に、iFi2種の4.4mmバランスケーブル(4.4 to 4.4 cable4.4 to XLR cable)から1種をプレゼントするキャンペーンを実施します。












所定のフォームにて本年2021123124時までにお申込みいただいた方が対象です。詳細については、下記URLをご参照ください。

https://enzojfi.co.jp/ifi_xdsd_gryphon_campaign.html

 

主な特徴

デジタル部

32bit/768kHz対応(USB入力時)

XMOS16コアプロセッサによるネイティブDSD512MQAフルデコード対応

・先進のQCC5100シリーズチップセットを使用したBluetooth5.1搭載(対応コーデック:aptX, aptX HD, aptX Adaptive, aptX LL, LDAC, HWA/LHDC, AAC, SBC

・エイシンクロナスUSBS/PDIF(3.5mm同軸、光丸)入力

 

アナログ部

・低域増強機能XBass+、音場補正機能XSpace搭載、ヘッドフォンや音楽に合わせて音質調整が可能

・複数フィードバックループを最適化するiFi独自の「OptimaLoop」回路搭載

・バランス・フルディフェンシャルでありがなら、シグナルパスを最短にし、部品点数を少なくすることで伝送ロスを最小化したiFi独自の「PureWave」回路搭載

・超低ノイズでありながら、1000mWのハイパワー出力

 

その他

・フルバランス4.4mmS-Balanced 3.5mmアナログライン入出力、及びヘッドフォン出力

iEMatch機能内蔵

・ヘッドフォン/イヤフォンの感度を自動検出し、感度にあわせて出力パワーを調整する機能を搭載

・ローノイズなOLEDディスプレイを備えたアルミニウム筐体



 

 

主な仕様

入力:      Bluetooth 5.1 (aptX, aptX HD, aptX Adaptive, aptX LL, LDAC, HWA, AAC, SBCコーデック)

USB-CS/PDIF同軸(3.5mm)/(丸端子)

                 ライン入力(フルバランス4.4mm, シングルエンド3.5mm)

対応フォーマット: DSD512/256/128/64

PCM 768/705.6/384/352.8/192/176.4/ 96/88.2/48/44.1kHz

MQAフルデコード対応(~352.8/384kHz)

Bluetooth(~96kHz)

DACチップ:バーブラウン製DACチップ

バッテリー:USB-C充電(BC1.2準拠、最大1.9A給電)

サイズ:123x75x19 mm

重量:215g

 

ラインセクション

出力電圧:         バランス6.7V(可変)、シングルエンド3.5V(可変)

出力インピーダンス:     バランス200Ω以下、シングルエンド100Ω以下

S/N比:            バランス110dB(A)以下、 シングルエンド110dB(A)以下

THD+N         バランス0.007%以下、シングルエンド0.015%以下

 

ヘッドフォンセクション

出力端子:バランス4.4mm、シングルエンド3.5mm

出力パワー:            バランス>1000mW @ 32Ω>74mW @ 600Ω>6.7V max. @ 600Ω

シングルエンド>320mW @ 32Ω>40mW @ 300Ω>3.5V max. @ 600Ω

出力インピーダンス: バランス以下、シングルエンド以下

S/N比:バランス116dB(A)以下、シングルエンド115dB(A)以下

THD+N 0.005%以下(1V@16Ω)

 

保証期間: 12ヶ月

JANコード:5060738786381

発売日:20211126

標準的な小売価格:82,500(税込)

(仕様は予告なく変更になる場合があります)