2016年2月29日月曜日

統合されたファームウェア バージョン5.1 “Gelato(ジェラート)” + サブバージョン

最新の統合ファームウェア バージョン5.1“Gelato”




最新の自社開発ファームウェア(※注1) バージョン5.1は「すべての」iFi製品(※注2)で使用できます。

※注1:iFi社製のファームウェアを搭載したXMOSプラットフォーム上でiFi社以外の製品は使用しないでください。
※注2:iFi社のネイティブDSDが再生可能なDAC〔iDACを除く〕は独自のものなので、バージョン5.1を使ってアップデートしないでください。


  1. 刷新されたXMOS“ディープ・コア・プロセス”ソフトウェアによって、SPDIFの様々な動作に対応します(以前はXMOSはUSBセクションを修正していました)。
  2. DSD256をDoPモードで使用する際に、48kHzのサンプリングレートによるアップコンバージョンでDSD256が可能になりました。
  3. DoPの標準仕様にまつわる問題が解決されました。トラックを切り替える時に発生する“クリック音”、ネイティブDSDとの音の違い、その他の小さなバグなどが修正されています。


特別な機能を必要とされる方のために、前回の5.0と同様2つのサブバージョン・ファームウェアを用意しています。

1)nano iDSDとmicro iDAC2用のバージョン5.1A - DoP256が可能

  • このバージョン5.1Aによって、DSD256(DoP)が可能になりますが、USBインターフェース・レベルで768kHzが必要になります。
  • nano iDSDとmicro iDAC2は、DACレベルでは768kHzをデコードできませんが、USBインターフェース・レベルで768kHZのPCMを受けるようにプログラムすることができるので、DSD256(DoP)が可能になるのです。
  • バージョン5.1Aを使用する際は、PCMのオーディオ設定を手動で正しく変更しなければなりません。そうしないと、オーディオがまったく出力されなくなります。
  • 換言すれば、PCMファイルを再生する際にはサンプリングレートを384kHZ以上に設定してはいけないということです。DSD256(DoP)を再生する時だけサンプリングレートを768kHzに設定してください。
  • DSDを再生する際にネイティブモード(つまりDoPではない)を使用する場合は、このファームウェアを使う必要はありません。使った場合には、DSDファイルがまったく再生されなくなります。
  • バージョン5.1Aは、nano iDSDとmicro iDAC2以外では使用しないでください。


2)micro iDSD用のファームウェア バージョン5.1B - スリープモード(スマートフォンを使う場合のみ)を無効に

  • これはスマートフォンを使う場合だけに使用するバージョンで、micro iDSDでこの5.1Bを使用する他の理由はありません。
  • micro iDSDはスリープモード時(たとえばPCに接続されている時)に充電しようとします。スマートフォンに接続されていると、コンピューターに接続されていると認識するので、スマートフォンから充電しようとしてしまいます。
  • バージョン5.1Bは、micro iDSD内でこのスリープモードを無効にするので、スリープモード時に充電しようとして、スマートフォンの電池を消耗させるということがなくなります。
  • バージョン5.1Bは、micro iDSD以外の製品では使用しないでください。
  1. nano iDSD本体用ファームウェア5.1→こちら
  2. micro iDSD本体用ファームウェア5.1→こちら
  3. micro iDAC2本体用ファームウェア5.1→こちら
  4. Retro Stereo50本体用ファームウェア5.1→こちら

DSDとDoP革命の背景
DoP DSDは、PCMとDSD-DoPの切り替え時に、機構上どうしても雑音が生じると知られています。この問題は、(すべてのではなく)いくつかのごく限られた再生ソフトウェアで扱われてきました。DSD再生において多くのソフトウェアがこの問題に苦労しているのは、そのためなのです。
そこで私たちiFiは、この問題を自ら取り上げて、「(PCの)箱の外で」考え、この「上流にある」問題を「下流の」ファームウェア・レベルで解決し、それを私たちのDSD再生が可能な機器のすべてに搭載することにしました。1年以上かかったこの過程で、私たちはDSD-DoPとPCMの相違があれこれ厄介を生み出す多くの分野で、問題を解決したのです。
DoPは音質が劣るとよく言われますが、ファームウェア内のコア・コードとクロックシステムを調整することによって、この点は今では(話にならないレベルではなく)議論できるレベルにまでなっています。というのも、私たちはDoPとネイティブDSD再生を比較対照することによって、プロセッサーを利用するという考え方を排除したからです。
ですから、ネイティブDSDとDoPのどちらでも、すばらしいDSD音質を引き出すことができるのだと確信して、そしてあとはご自身の体験に基づいて、どちらかを選択してください。DSDとPCMの場合と同じように、私たちはDSDとDoPのどちらも、同じくらい好きなのです。