2022年9月26日月曜日

NEO Stream Tips集

 

iFi audio NEO Stremを使用するにあたり、マニュアルには記載がないものの、便利な情報=Tipsをご紹介いたします。なお、本情報は、ファームウェアのバージョン等によって予告なく変更が行われる場合がありますので、ご注意ください。

※更新日:2022年9月26日

・設定画面へのアクセス方法
本体ディスプレイに表示されているIPアドレスあるいは、URLをブラウザに入力しアクセスください。もしくは、上記ブラウザ表示を代替するスマートフォンアプリをご利用ください。
※AIOモードの時のみ、設定画面へのアクセスが可能です

・可変、固定出力設定の変更方法
2.「Volume Options(音量オプション)」の「Mixer Types」の右にあるボックスを押す
3.希望の設定(None=固定出力、Software=可変出力)を選択
4.「Save(保存)」を押す
※設定反映にしばし時間がかかり、コントロールアプリの再起動が必要な場合があります
※固定出力設定時には、後段機器のボリュームにご注意ください


・DoP/Direct DSDの切り替え方法
2.「General Playback Options」の「DSD Playback Mode」の右にあるボックスを押す
3.希望の設定を選択
4.「Save(保存)」を押す
※設定反映にしばし時間がかかり、コントロールアプリの再起動が必要な場合があります


再生フォーマット上限と設定の組み合わせ
    可変出力/DoP設定:
            DSD128(ボリューム最大時)
            PCM768   
            MQA対応(ボリューム最大時・アナログ出力時)

    可変出力/DSD Direct設定:
            DSD128(PCM変換再生)
            PCM768
            MQA対応(ボリューム最大時・アナログ出力時)

    固定出力/DoP設定:
            DSD256
            PCM768
            MQA対応(アナログ出力時)

    固定出力/DSD Direct設定
            DSD512
            PCM768
            MQA対応(アナログ出力時)

※S/PDIF同軸, 光角、AES/EBU出力時、PCM352.8kHz以上及びDSDフォーマットは、再生できません
※USB出力設定時、USB-DACの仕様によって、DSD Directが設定できない場合がございます。その場合には、DSD出力はDoP出力(最大DSD256)となります。
※USB出力設定時、USB-DACの仕様を超えたフォーマットを再生することはできません

・Beta版ファームウェアの入手方法
※本手順で入手したファームウェアの動作については、サポート保証いたしません。もし不具合等と思わしき挙動が確認できた場合には、Beta版ファームウェアをお試しになられる前に、まずコンタクトフォームまでお問い合わせいただくことをお勧めいたします。 


1. http://ifi.local/dev/ にアクセス
2. Beta Update下のEnableを押す(押下しても反応はありません)
3.http://ifi.local/plugin/system_controller-system にアクセスして、「Check updates」を押す
※「Factory Reset」を行うことで、工場出荷時のファームウェアに戻すことができます

NEO Stream発売のお知らせ

PCM768/DSD512対応ストリーマー

NEO Stream

標準的な小売価格:198,000(税込)

発売日:2022926


 

無上のストリーミングを

iFi audioの据え置きミドルレンジシリーズNEOに加わる最新の製品は、クラス最高の拡張性と性能を誇るストリーマー(ネットワークトランスポート兼プレイヤー)です。 

ストリーミング・サービス、ダウンロード/リッピング音源を問わず、音楽鑑賞の方法としてネットワーク再生が主流になっています。Wi-Fiを搭載した1万円以下のスマートスピーカーから、もっと高価なオールインワン・ストリーミングシステム、そして本格的なセパレートシステムまで、ネットワーク再生を自宅に取り込む方法は様々です。CDやレコードなどの物理メディアなどを再生するときと同様に、ネットワーク再生においても、ストリーマーをアンプやスピーカーと組み合わせるなど、機器をうまく選んでセパレートシステムを構築することが、最高の音質を実現することにつながります。 

iFi audioの新製品NEO Streamは、クラス最高の拡張性と音質を実現するために、ゼロから設計されています。iFi独自の優れたネットワーク再生エンジンを最新バージョン化し、優れた設計のDACステージを内蔵しました。NEO Streamとアンプやスピーカー、あるいはお好みのDACを追加してセパレートシステムを構築することで、これまで20万円以下では到底達成できなかったネットワーク再生性能を実現します。

NEO Streamは、その先鋭的で今までにないデザインと数々の独自技術により、市場にある他のストリーマーとは明白に異なります。ほとんどのメーカーは、ストリーマーに組み込むプラットフォームとハードウェアを「買い取る」ことを行っています。つまり他の機器のほとんどは、機能と性能の面でどれも似通っているのです。また、特定のコントロールアプリや関連製品に限定する「囲い込み」的なアプローチもあります。NEO Streamは、機能的にも音質的にも、こうした制約を完全に取り払ったストリーマーです。NEO Streamは、お好みのコントロールアプリやプラットフォームから常に優れた音質を体験したいという熱烈な音楽愛好家に最適なストリーマーでありつつも、他のハイエンドストリーマーのような極めて高額な価格設定ではないのです。 


NEOでストリーマーの本質に迫る

 NEO Streamは、ZENシリーズとProシリーズの間に位置するiFiの据え置きミドルレンジシリーズ、NEOシリーズに加わる2つ目の製品です。「NEO」という名称は、全く新しいデザインと製品のカテゴリーに対して新しい機能を備えることから名づけられました。最初の製品であるNEO iDSDは、NEO Streamに共通する先鋭的なデザインと、USBS/PDIFBluetooth接続、卓越な音質を備え、他の機器を過去のものとするDAC/ヘッドホンアンプでした。NEO StreamNEO iDSDにネットワーク再生モジュールを追加し、ヘッドホンアンプを取り除いたものと思われるかもしれませんが、その推測は正確なものではありません。 

 NEO Streamのデスクトップ・サイズのアルミニウム筐体は、確かにNEO iDSDと共通です。しかし、その回路は既存のiFiデザインをベースとしながらも、内部構成とそれから生み出される性能と機能は、市場に存在する他のどの製品とも異なっています。NEO Streamは、熱狂的な愛好家による、熱狂的な愛好家のための、新しいタイプのストリーマーなのです。

 

NEO Streamはコンパクトなフォルムでありながら、高性能な回路と多くの機能を搭載

 

オープンソース・アーキテクチャ -ストリーミングを解き放つ

多くのストリーミング機器は、ユーザーを特定のプラットフォームに縛り付けます。これは、提供される機能がユーザーの用途に合致し、ユーザーがそのインターフェースに満足しているのであれば、必ずしも問題にはなりません。しかし、ユーザーが好みのストリーミング・プラットフォームやアプリケーションを自由に選択したいのであれば、用途の変化に順応、そして進化できるオープンソース・アーキテクチャの機器が明らかに有利です。 

iFiは、柔軟性とパフォーマンスを実現するために、独自のストリーミング・エンジンを開発しました。このエンジンは、強力なクアッドコアARM CortexプロセッサーとLinuxベースのオペレーティングシステムをベースに構築されており、オープンソースの性質は、将来的な進化を可能にしつつ、ユーザーが特定のプラットフォームに縛られないようにします。お望みのストリーミングの方法、つまりお気に入りのアプリやプラットフォームを選択でき、どのようなシステム構成であっても、音楽が最大限の音質で再生されるのです。 

大きな特徴として、iFiのストリーミング・エンジンは、高品質のオーディオ・ストリーミングを唯一の目的として、一から設計されています。ハードウェアは、iFiの自社開発ソフトウェアと調和しながら、最高の音質を実現するために構築されています。デバイスドライバーからカーネル(OSの心臓部)、シェル(カーネルとのインターフェース)、アプリケーション、ユーザーインターフェースまで、すべてがシームレスな操作と優れた音質を実現するために完全に最適化されているのです。 

この独自のストリーミング・ エンジンの中心にあるファームウェアは、2021年に発売されたストリーマーZEN Stream で最初に使用され、それ以来大幅に進化しています。ZEN Streamのユーザーは、すでにパフォーマンスと機能を向上させるアップデートの恩恵を受けています。NEO Streamは、このファームウェアの最新版と強化されたハードウェアを組み合わせて、真に特別なものを提供します。

                                   
NEO Streamは縦置きだけでなく横置きも可能で、ディスプレイは自動的に90度反転し、
さらに設置面積を小さくできます

どのようなストリーミングでも、最高のサウンドを

NEO Streamは、ストリーミング・サービスやローカルネットワークに保存された音楽と接続する方法が複数あり、NEO Streamのオープンソース・アーキテクチャにより、これらは将来的に拡張される予定です。ここでは、発売時に提供される設定のいくつかを紹介します。 

Roon Ready
 Roonは、優れたインターフェース、並外れた柔軟性、そして高音質により、高品質デジタル音源管理およびストリーミングの先導者となっています。NEO StreamRoon Readyの認証を取得しており、Roon環境にそのまま導入でき、Roonとシームレスに連携することができます。

DLNA/UPnP/OpenHome
 DLNA/UPnP対応のストリーミングアプリ(BubbleUPnPmconnectAudirvanaなど)を使ってNEO Streamを操作し、オンラインサービスやDLNA規格のNAS(ミュージックサーバー)から音源にアクセスすることが可能です。

TIDAL ConnectSpotify Connect
 多くの利用者がいるSpotify, TIDALのユーザーは、それぞれのアプリケーションから直接ストリーミングすることができます。

Apple AirPlay
 Appleデバイスから簡単にストリーミング再生ができるAirPlayを搭載しています。

HQPlayer NAANetwork Audio Adapter)
 NEO Streamは、多くの音楽ストリーミング愛好家に支持されるSygnalist HQPlayerと連携し、NAANetwork Audio Adapter)として動作させることが可能です。これは、Wi-FiLANケーブルで受信したオーディオデータのパケットに、処理を行わずに直接接続したDACに送ることができることを意味します。

Stream-iFiアプリによるローカルストレージからのストリーミング再生
 iFiの「Stream-iFi」アプリは、NEO Streamの初期設定を支援するシンプルなツールで、NASなどのローカルストレージからストリーミングを開始することができます。

    

お気に入りのプラットフォームで、あらゆるフォーマットと解像度のストリーミング配信が可能


超ハイレゾデジタルオーディオ

NEO Streamは、2通りの方法、搭載されたDACステージ/アナログ出力を介してアンプやスピーカーに接続する方法と、搭載されたデジタル出力の1つを外部DACに接続する方法のどちらかで使用することができます。後者の場合、NEO StreamZEN Streamと同様に「ストリーミングトランスポート」または「ネットワークブリッジ」として機能しますが、より高いレベルの「超ハイレゾ」性能を備えています。 

 

アナログ出力/デジタル出力にかかわらず、NEO Streamのハイレゾオーディオ対応は最先端です。PCM32bit/768kHzまで、DSDDSD512までのフォーマットに対応しています。驚くべきことに、これらのフォーマットはLAN入力だけでなく、Wi-Fiでもサポートされています。(384kHz PCMDSD256以上は、安定した強度の高い5GHzWi-Fi接続が必要です)。

ハイレゾストリーミングフォーマットであるMQAもサポートしており、最大384kHzまでのMQAファイルをフルデコード(アナログ出力時)することができます。これは、MQA「レンダラー」による最終的な展開だけでなく、「3つの展開」の完全なデコード処理が内部で行われることを意味します。デジタル出力を使用してMQA対応の外部DACを接続するときは、NEO StreamMQAパススルーあるいはコアデコードのみのどちらかで対応します。

 ※DSDネイティブ再生、MQA対応は固定出力設定時のみの機能となります

 

特注DACステージで卓越したサウンドを実現

NEO Streamの内蔵DACステージは、バーブラウン製DACチップをベースにしています。自然なサウンドの「音楽性」とトゥルー・ネイティブ・アーキテクチュアによって選定し、iFiが幅広い製品群に使っているものです。このDACチップにはiFiは豊富な経験を持っており、つまりそれを最大限に利用する方法を知っているということです。しかし、結果としてのサウンドに生来備わっている特質とはいっても、模範的なDACステージを生み出すことは、特定のDACチップを選べばすむということではまったくありません。

 そういったきわめて重要な部品のひとつが、LANWi-Fiなどのデジタル入力から受け取ったオーディオデータを処理するXMOSチップです。NEO Streamは、16コアXMOSマイクロコントローラーを搭載し 、iFi内部のデジタル開発チームがXMOSのファームウェアをプログラムすることで音質を最適化し、バーブラウンのDACと完璧な組み合わせになるようにしています。

 バーブラウン社製DACチップの4チャンネルTrue Native設計により、PCMDSDは別々の経路を通り、DSDPCMと同様にアナログ変換までネイティブな状態でビットパーフェクトを維持することができます。DSDの場合、PCMへの変換やマルチビットプロセッシングの適用がないのは珍しく、NEO StreamDSDピュアリストに最適な選択です。

 

多彩な入出力端子、そして…

 NEO Streamは、同価格帯のストリーマーでは唯一無二の接続性を備え、その対応幅とスペックは、様々なシステム構成において比類ない汎用性を提供します。 

・入力
 ・802.11a/b/g/n/ac対応デュアルバンドWi-Fi2.4GHz/5GHz)接続
 ・ギガビットLANRJ45端子、M12端子、光ファイバー端子搭載(詳細は下記参照)
 ・USB-A x 2, USB-C x 1USB2.0, SuperSpeedUSB3.0対応)
 ・サービスアップデート用USB-C x 1(ユーザー自身でオンラインアップデートも可能)
 
・出力
 ・アナログ出力:RCAシングルエンド、4.4mmバランス
 ・超ハイレゾデジタル出力(PCM768kHz/DSD512):I2S-HDMI, USB-A(USB3.0)
 ・ハイレゾデジタル出力(PCM192kHz):S/PDIF同軸, 光角、AES/EBU

背面には、NEO Streamが誇る多彩な接続機能を搭載しています


オプティカルLAN - 音楽をよりクリアに聴くために

NEO Streamには、Wi-Fiではなくケーブルでルーター、あるいはスイッチングハブへ接続するためのRJ45M12ポートに加え、オプティカルLANというユニークな選択肢が用意されています。これにはiFi独自の技術が組み込まれており、OptiBoxiFi特製のLAN/光ファイバー変換器)とルーター/スイッチングハブをLANケーブルで接続し、NEO StreamOptiBoxを光ファイバーケーブルで接続することで動作します(OptiBoxと光ファイバーケーブルはNEO Streamに同梱されています)。 

オプティカルLANは、ルーター/スイッチングハブとストリーマーを最高品質のデジタルオーディオで接続し、超高速データ転送と、距離による劣化の少ない超ハイレゾオーディオのビットパーフェクト伝送を可能にします。ルーター/スイッチングハブからのLAN信号はOptiBoxによって再生成、リクロック、信号のバランス調整が行われます。真のガルバニック絶縁が寄生容量とインダクタンスが全くない状態で適用されるのです。 


 ノイズを正すときが来た

 LANWi-Fiなどのデジタル入力からトゥルー・ディファレンシャル・バランス・アナログ出力ステージ、超高解像度に対応した多彩なデジタル出力まで、NEO Streamはオーディオ信号からノイズと歪みを除去するために細心の注意を払って設計されています。

 USBポートは入力、出力ともにiFi独自のANC IIActive Noise Cancellation II)を採用し、同様にS/PDIF出力はiPurifierテクノロジーを搭載しています。デジタル信号は、iFi独自のフェムト精度クロック回路 GMTGlobal Master Timing)の最新バージョンによって制御され、デジタル歪みの一種であるジッターを根絶しています。また、2インチTFTディスプレイもオーディオ信号に干渉する電気的ノイズを発生させないよう配慮したSilentLineデザインを採用します。 

回路部品には、TDKC0G積層セラミックコンデンサーや太陽誘電、村田製作所のインダクターなど、高品位の面実装ディスクリート部品を厳選して採用しています。これらは一般的な同等品よりも高価ですが、低ESR(等価直列抵抗)、高リニアリティ、低ノイズといったクラストップレベルの性能が音質面で大きな効果を発揮します。 

電源には、電圧レギュレーターとともにシンクロナス1.2MHz高速電源コントローラーが採用されています。レギュレーターは、高PSRRPower Supply Rejection Ratio)、低アイドル電流、低ドロップアウトの特性を持ち、コントローラーが更にフィルタリング効率を向上させ電源ノイズを驚異的に低減するのです。また、NEO Streamには、ANC II技術により他の類似機器よりも大幅にノイズを低減したiFiACアダプターiPower IIが同梱されています(単売価格:14,300[税込])。 

 このような細部へのこだわりが、NEO Streamの歪みのないピュアなパフォーマンスを実現しています。聴感においては、これらによって明瞭で品位の高い、よりダイナミックで魅力的な再生、端的に言えば、アーティストが意図したとおりの音楽をより多く聴くことができるのです。

NEO Streamの両面回路基板は、先進のIC、オーディオグレードのディスクリート部品、
特別に設計された薄型ヒートシンクを組み合わせています

あなたの好みに合わせます

 NEO Streamは、ユーザーが使用するシステムやストリーミング方法に合わせて、いくつかの異なる設定を行うことができます。例えば、「Exclusive Mode(排他モード)」は、1つのモードに集中して動作させることでパフォーマンスを最適化する独立した設定です。RoonTIDALDLNANAAに特化した設定のほか、マルチプラットフォームで使用するための一般的なモード(All-In-One)も用意されています。

 さらに、アナログ出力には、ユーザーが選択可能な4種類のデジタルフィルターも搭載しています。Bit-PerfectGTOGibbs Transient Optimized)、Minimum PhaseStandard4種類から、好みや楽曲に合わせて最適な設定を選択することができます。

 

小さくても強大

 NEO Streamは、214×151×41mmというコンパクトなサイズなので、伝統的なHi-Fiセパレート機器のストリーマーよりも狭いスペースに設置することが可能です。ユーザーの好みに合わせて横置き、付属スタンドを用いて縦置きが可能で、ディスプレイは自動的に回転します。また、マルチファンクションロータリーコントローラーを採用することで、高機能でありながらシンプルな操作性を実現しています。 

 2インチ高解像度TFTカラーディスプレイは、他のストリーマーに搭載されているディスプレイよりも小さいかもしれませんが、iFiは、机や棚に収めやすいコンパクトな機器である方が、大きなディスプレイよりも利点が大きいと考えています。ほとんどの人は、ストリーマーのディスプレイよりも、スマートフォンやタブレット、ノートPCなど、操作する機器の画面を見る時間の方がはるかに長いでしょう。そうでありつつも、NEO Streamのディスプレイは、カバーアートを含むさまざまなテキストやグラフィックを表示することができます。例えば、何か作業をしながらストリーミング・サービスでリコメンド再生をしているときに、ふと気になった曲の情報を一目で確認することができます。 

 NEO Streamは、926日より順次出荷を開始し、標準的な小売価格は198,000円(税込)です。付属品は、iPower IIOptiBoxiFi特製のLAN/光ファイバー変換器)と光ファイバーケーブル、OptiBoxUSB-A - USB-Cケーブル、OptiBox用電源アダプター、LANRJ45)ケーブル、アナログRCAケーブル、縦置き用アルミニウム製スタンドです。

 

ネットワーク再生を更なる高みへ
初回・100セット限定 NEO Stream+NEO iDSDバンドルセット

 NEO Streamには、アナログライン出力が搭載されていますが、ヘッドフォン出力がありません。同じNEOシリーズのNEO iDSDは、ヘッドフォン出力と、更に上質で充実したアナログ段のライン出力を持ちます。NEO StreamNEO iDSDの組み合わせはデザイン的に調和が取れており、NEO Streamのアナログ出力を大幅にアップグレードすることができます。 

 ネットワーク再生を初めから高品位で楽しんでいただくために、NEO StreamNEO iDSDのバンドルセットを用意しました。それぞれ単体で買うと計335,500円(税込)ですが、バンドルセットでは298,000円(税込)と約35,000円お得です。NEO Stream+NEO iDSDバンドルセットは、初回・100セット限定を予定しています。


製品仕様(NEO Stream
入力:Wi-Fi
           USB-A and USB-C (前面) (USB メモリ, HDD etc.)
           LAN (M12 X-code 8ピン/RJ45/オプティカル)
対応フォーマット:       DSD: 512 / 22.6MHz
                                       PCM: 768kHz/32bit
                                       MQAフルデコード
アナログ出力:              4.4mmバランス出力 4V RMS / RCAアンバランス出力 2V RMS
デジタル出力:              USB-C (前面)
                                       USB3.0-Aポート x2 (USB2.0対応)
                                       S/PDIF 光角 (PCM 最大192kHz, 24-bit)
                                       S/PDIF 同軸 (PCM 最大192kHz, 24-bit)
                                       AES/EBU (XLR - single link, PCM 最大192kHz)
                                       I2S-HDMI端子(PS Audio対応)ピンアサイン:
          1) Data- 2) Gnd   3) Data+ 4) Bck+ 5) Gnd 6) Bck- 7) Wck- 8) Gnd
           9) Wck+ 10) Mck+ 11) Gnd 12) Mck- 13,14,15,16) DSD Enable; L=PCM, H=DSD
           17) Gnd 18) 5V Power Enable Output; L=Off, H=On 19)N/C 20,21,22,23) Gnd
 
出力インピーダンス:    4.4mm:≤74Ω
                                       RCA≤37Ω
S/N比:           <-106dB(A) @ 0dBFS (BAL/UnBAL)
THD+N       <0.0025% @ 0dBFS (BAL/UnBAL)
入力電圧:       DC 9V/2.0A, 12V/1.8A, 15V/1.2A* (iPower II付属)
消費電力:       無信号時:<0.5W, 最大:14W
サイズ:           214 x 151 x 41 mm
重量:              1.0 kg
保証期間:       12ヵ月
標準的な小売価格:198,000円(税込)
JANコード:5060738786527
*使用するACアダプターは、定格電流を安定して供給できる必要があります。
※仕様は予告なく変更になる場合があります。
 
製品仕様(NEO Stream+NEO iDSDバンドルセット)
※仕様は各製品に準じます
標準的な小売価格:297,000円(税込)
JANコード:4589631465038

2022年7月30日土曜日

iFi audioのZEN One SignatureとGO barがチャールズ・ロイドの「Chapel」への扉を開いてくれた/SoundStage! Xperience(2022年7月)

本レビューは、世界的なオーディオWebマガジンSoundStage! Xperienceに掲載されたレビューの日本語訳を、許諾を得て転載するものです。また、iFi audio製品については国内価格表記としております。原文は以下URLよりご覧ください。


84歳になったリード楽器プレーヤーのチャールズ・ロイドは、その長いキャリアを通じてきわめて多様な形で自己を表現し、どんな役を演じようと、常に聴衆を見出してきた。チコ・ハミルトンの人気バンドではエリック・ドルフィーの代役を務め、ミュージカル・トライブの「Big Sur」(その中にはビーチ・ボーイズのメンバーも含まれていた)ではその名祖となり、ジョン・コルトレーンの後継者と見なされる数名のサクソフォン奏者のひとりともなったのである。彼がこれまでにやってきたすべてのことの中を流れているのは — そして長年にわたって聴衆をつなぎとめてきた大きな要因は — 静かなスピリチュアリティーの感覚である。


歳を取るにつれて、ロイドの演奏はますますメロウで思いをめぐらすようなものになっているが、これが彼のテナー・サクソフォーンの年輪を刻んでいく音と理想的な一致を見せる。その音は、明らかにざらざらとした感じになっているのである。彼のサウンドは、年配の「クルーナー」〔低い声で感傷的に歌う男性歌手〕の声のようであるが(ごつごつして、多少ピッチが甘い)、彼の耳は今なお「巨匠画家」〔ミケランジェロやラファエロなど〕のように敏感である。かつて明るい色彩をまき散らしたところに、今や彼のパレットは、もっと暗い、もっと豊かな色合いを与えている。色使いをもっとよく考えているのである。


こういったキャリア後期の特徴が、「Trios:Chapel」(24ビット/96kHz WAV、Blue Note Records)でフルに示されている。ロイドが今年リリースする予定になっている3つのトリオ・レコーディングの第1弾である。大いに気の合うギター奏者ビル・フリゼル(最近はロイドと頻繁に共演している)とベース奏者のトマス・モーガンを起用して、2018年にテキサスのアート・スクールで演奏された「Chapel」は、静かな、テクスチュアのきわめて濃密な歌で満たされており、そこでは何も急ぐことなく、すべての和音が慎重に選ばれているのである。


Chapel

トリオがこの種の瞑想的な旅に乗り出す時には、サウンドステージ〔音場〕が4番目のバンド・メンバーになることがある。このレコーディングの場合は、ジョー「トーン・ポエット〔音の詩人〕」ハーリーが録音を監督したということ、そしてコヒアレント・マスタリングのケヴィン・グレイがLPのマスターを行ったということに注意しなければならない。


「Chapel」は、ロイドの静かで落ち着いた性質を具現化したものであるという前提で考えると、ZENと呼ばれるコンポーネント以上にこのサウンド・テクノロジーにぴったりのものがあるだろうか?


iFi audioが今年リリースしたZEN One Signature DAC(49,500円[税込])は、「あなたが必要とする唯一のDAC」であることを約束し、事実、解像度32/384までのPCM、DSD256、MQAデコーディング、そしてBluetoothの多数のコーデック(AAC、aptX Adaptive/HD/LL、LDAC LHDなど)をすべて組み合わせている。


同軸入力/出力(RCA)、光入力(TosLink)、USB Type-Bに加えて、ZEN One SignatureはステレオRCA(ラインレベル)出力と4.4.mmバランス出力も装備している。


Zen One Signature

ZEN One Signatureの楕円形のケースのデザインは、サイズが158mm(幅)×100mm(奥行き)×35mm(高さ)で、iFiのZEN DACの全シリーズと見た目が揃っている。以前に書いたように、それらは小さく、20世紀中期のモダンな逸品といった感じで、1960年代のGMのクルマのダッシュボードに置いても違和感がないだろう。


ZEN One Signatureの機能のすべてを述べることはやめておこう。同僚のデニス・バーガーが「SoundStage! Access」で非常に深い検証をし、この機器が対応している様々なデジタル・オーディオ・フォーマットの詳細を解説しているからである。


ただ、ひとつ私がデニスの批評中で強調しておきたいのが、ZEN One SignatureのなめらかなBluetooth接続である。音楽をストリーミングするのにBluetoothを使ったことがある人ならだれもが、ソースを切り替える時に生じることがある、さらには同じソースの歌の途中でも生じることがある、様々なクリック音、ポップ音、あるいは欠落をよく知っているだろう。クアルコムのQCC5100 Bluetoothレシーバーと専用のテクノロジーを使うことで、iFiはこの特定の煩わしい問題を排除しているように見えるのである。


16インチMacBook Pro上のRoonからZEN One SignatureにBluetooth接続して「Chapel」のストリーミングを始めた。ZEN One SignatureはRCAケーブルでNADのD3045プリメインアンプに接続し、そこからQ Acousticsの3050iフロアスタンディング・スピーカーにつながっている。優しく揺れる「Ay Amor」(キューバの作曲家ビラ・フェルナンデス・イグナシオ・ハシントの美しい作品である)では、ロイドのテナー・サックスのざらざらとした感触が手に取るようにはっきりとわかり、フリゼルのアンプ経由のギターがモーガンのアコースティック・ベースと並外れたバランスを見せる。


Listening

ロイドのオリジナルの作品3曲が、インプロヴィゼーションの豊かな機会を与え、「Dorotea’s Studio」が、フリゼルの長い抽象的なソロに続いて、各奏者にきわめて変化に富んだリズム・プレーの場を与える。


私は最近、フリゼルが参加した別のアルバムの批評を書いたことがあるが 、「Chapel」での彼の音とアタックは、チェス・スミスの微分音による「Interpret It Well」で彼が楽器から引き出した、エフェクトたっぷりのうなりとは、これ以上ないほど異なっていた。ここではフリゼルは自分を抑えて精確な演奏を行っており、彼のシグナル・チェーンはきわめてクリーンなので、彼のフィンガーリングとピッキングのテクニックをほんとうに味わうことができる。


ノートパソコンをハイファイ装置にもっと近づけて、AudioQuestの Carbon USBケーブルを使ってZEN One SignatureのUSB入力に接続し、WAVファイルをロスレスでストリーミングできるようにした。


極上の演奏によるビリー・ストレイホーンの名曲「Blood Count」では、ロスのあるBluetoothワイヤレス接続とロスレスの有線接続との間の、室内でのプレゼンスと明晰性の違いが、はっきりとわかった。USB接続では、モーガンのベースの共鳴が増し、フリゼルの弱音器を付けた爪弾きと鳴り響く共鳴から、より多くのテクスチュアが聞き取れたのである。


これらの演奏者たちは、ストレイホーンの和声構造の内側に深く入り込んでいるので、私ももっと深い音の体験をしたいと思ったのだった。


そうするために、私はiFi audioのもうひとつの新製品に手を伸ばした。GO bar(49,500円[税込])がそれで、堅牢な感触のポータブルUSB DAC&ヘッドフォンアンプである。ポータブルDACの市場は競争に溢れているが、それでも新製品が登場するのに応じてますますニッチな方向に階層化している。GO barは、AudioQuestのDragonfly Cobalt(329.95ドル)やEarMenのColibri(333ドル)のような競合製品に相当する製品だが、iFiはこれを「このサイズでは世界最高のパワフルなヘッドフォンアンプ」と位置づけている。


Go Bar

バランスヘッドフォン用の出力は475mW(32Ω)または7.2V(600Ω)である。アンバランス用の出力は300mW(32Ω)または3.8V(600Ω)である。


iFiが発表している周波数レスポンスは、20Hz〜45kHz(-3dB)である。GO barは16コアのXMOSマイクロコントローラーと32bitのシーラス・ロジックDACチップセットを使用してオーディオ・データを処理している。そして、ZEN One Signatureと同じように、32/384までのPCMとDSD256の再生に対応している。


オプション・モードの「XBass+」と「XSpace」を使用すると、前者はアナログでバスをブーストする機能を、そして後者は空間感を増す機能を果たす。それらがどうやってその機能を果たすのかは、そしてまた「XBass+」が、私がメインデスクで標準のリスニングに使っているiFiのZEN DACの同様の(しかし名称の異なる)オプションとどう違うのかは、幾分かはっきりとしない。


たったの22mm(幅)×65mm(奥行き)×13.2mm(高さ)というサイズ(これもまた競合製品と一致する)のGO barの金属製シャーシには、モードの選択とボリュームをコントロールするボタンと、設定と入力データのサンプリングレートを示すための1列に並んだ小さなLEDが装備されている。これらのLEDは、意味がないことがわかった。それどころか、かなりイライラさせられることもわかった。というのも、ライトグレーの文字が、それよりもわずかに濃いグレーのケース上に印刷されているので、実質ほとんど読めないからである。


GO barの片側にはUSB-C入力が装備されており、その反対側には3.5mmアンバランス出力と4.4mmバランス出力が装備されている。スライドスイッチ(どちらの出力も)によって、iEMatchを選択することができる。このiEMatchは、出力インピーダンスを増加させて最大出力電圧を低下させることによって、高感度のヘッドフォンやIEM(インイヤーモニター)に合わせることができるとともに、背後のノイズも低減させることができるという機能である。ここでもまた、この機能はZEN DACで提供されているPower Matchモードと同様なものに見える。さらにGO barは、Turbo設定も提供している。ゲインを6dB増加させて、もっとパワーを食うヘッドフォンに対応するようにしているのである。


Phone

私がオフィスで音楽を聞く際の大半に使用しているHiFiManのHE400seヘッドフォンで試聴を始めた。GO barにはUSB-C編み込みケーブルが付属しているので、これをMacBookのThunderboltポートに接続することができる。こうして私はスマートフォンをGO barに接続して、再び「Blood Count」を聞いた。


モーガンのベースの共鳴の多くが失われているのがすぐにわかった。そしてサウンドステージ全体が、ZEN One Signatureと先述した私のコンポーネンツで聞いた時よりもわずかに窮屈に感じられた。


GO barのオプション・モードをチェックする前に、私は2つ目の基準を得ることにした。GO barをZEN DAC と入れ替えて、HiFiManのヘッドフォンにつなぎ、再び聞いてみたのである。


こうすると、先述した私のシステムで聞いたものにかなり近くなるように見えたので、GO barに戻って少し微調整することにした。「XBass+」を使用しても、ほとんど違いがないように見えたが、「XSpace」フィルターを加えると、サウンドステージが明らかに開放され、音楽に焦点が合うようになった。


続いて、出かける時にはほぼ常に持参するShureのSE355IEM(2012年のビンテージだ)とiPhone XS Maxを使って、歩きながら「Chapel」を聞いてみた。以前のように、ドングルを探にしいく必要はなかった。iFiは、GO barをiOS機器に接続するためのUSB-C/Lightningケーブルも同梱してくれているのである。


もう一度聞いてみると、フィルターなしでは「Blood Count」が若干生気不足のように聞こえた。全然悪くはないのだが、全体に満足感がない。ここでは、「XBass+」も「XSpace」も独自の大きな違いを生み出したとは感じなかったが、この2つを組み合わせると、モーガンのベースとロイドのホーンのボトムエンドの対比がいっそう際立った。


iFi boxes

だが、間違わないでいただきたい。GO barはiPhoneの内蔵DACに比べればはるかに優れたリスニング体験をもたらしてくれた。「Blood Count」を、FMラジオで聞く時に期待できるのとほぼ同じ深さと空間感で再生したのである。換言すれば、GO barがなくても音楽は説得力があり、ほっとするようなものではあったのだが、音に浸ることはできなかったということである。


そしてこのレコーディングでは、この音楽に浸るという感覚こそが進むべき道である。ロイドの信条とする平和と静かな生活の長い歴史と同じように、「Trios:Chapel」は、すてきな音の体験の内側へと私たちを連れていってくれる。それに近づけば近づくほど、ますますそれを楽しむことができるのである。


ジェイムズ・ヘイル


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iFi audio GO bar DAC&ヘッドフォンアンプ

各種測定結果


全般情報
すべての測定はAudio PrecisionのAPx555 Bシリーズ・アナライザーを使用して行っている。


iFi audioのGO barは、測定を行う前に0dBFS(2Vrms出力)、300Ωで30分間稼働の状態にしている。


GO barに可能な入力はUSB入力のみである。ヘッドフォン出力は2系統備えている。3.5mm TRSアンバランス出力と、4.4mm TRRSバランス出力である。比較は、24/96、0dBFS入力を使用し、アンバランス出力とバランス出力の間で行い、ノイズ、THD(全高調波歪)、ダイナミック・レンジを調べた。バランス出力の方がゲインと電圧が6V高い点を除けば、2つの出力は実質的に同じである。


GO barはIEM(インイヤーモニター)とのマッチングを可能にするセレクターを装備している。感度の高いIEM用に出力電圧を下げるのである。このスイッチは、測定時にはOFFの位置に設定している。ボリュームの使用に関係するTurboモードもある。このTurboモードを使うことによって、GO barの出力電圧の潜在能力をフルに引き出すことができるようになっているのである。Turboモードは、測定時にはONにしている。ユーザーが選択することのできる4つのデジタル・フィルターも装備されている。すべての測定は、特に述べている箇所を除いて、標準的なSTDフィルターを使用して、バランス出力で行っている。4つのフィルターは、GO barの使用説明書では、以下のように説明されている。


・BP(シアン)ビットパーフェクト:デジタルフィルターなし、プリ / ポストリンギン

グなし

・STD(赤色)スタンダード:適度なフィルタリング、適度なプリ / ポストリンギング

・MIN(黄色)ミニマムフェーズ:スローロールオフフィルタ、最小プリ / ポストリンギ

ング

・GTO(白色)ギブズ・トランジェント・オプティマイズド:352/384kHz にアップサン

プリング、ミニマムフェイズ、プリリンギングなし、最小ポストリンギング


GO barは、20kHzを超えるとかなりのノイズを示すので(以下のFFT〔高速フーリエ変換〕を参照していただきたい)、周波数レスポンスの測定とFFTの測定を除いて、すべての測定で、10Hz-90kHzという弊誌の典型的な入力帯域のフィルター設定を10Hz-22.4kHzに必然的に変えることになった。さらに、限定された帯域設定で第二次高調波と第三次高調波を適切に捉えるために、THD対周波数の範囲は6kHzに限定している。


左右チャンネルのマッチング(以下の表を参照していただきたい)の様々なボリューム・レベルでの精確さと、何度テストしても優秀な結果にもとづいて、そしてまたアナログ入力がないことにもとづいて考えると、GO barのボリューム・コントロールはデジタル領域で作動するようになっているようである。ボリューム・コントロールは、2dBから0.5dBの増加量で、53ステップである。



ボリューム・コントロールの精確さ(ヘッドフォン出力で測定):左−右チャンネルのトラッキング


Volume position

Channel deviation

12

0.006dB

22

0.004dB

32

0.006dB

42

0.007dB

52

0.008dB



公表されている仕様 対 弊誌の一次測定


下の表は、iFi audioが公表しているGO barの測定値を弊誌の測定値と直接比較したものの要約である。公表されている仕様は、iFiのウェブサイトから直接引用したり、ダウンロード可能なマニュアルを引用したり、それらを組み合わせたりしたものである。Audio Precisionの帯域が最大(DC〜1MHz)に設定されている周波数レスポンスを除いて、特に述べている場合を以外は、同軸デジタル入力(0dBFS/2Vrms出力で96kHzでサンプリングされた1kHzのサイン波)、300Ωに設定したバランス・ラインレベル出力を前提として、10Hz〜22.4kHzの測定用の入力帯域、そして左右チャンネル間の最悪の測定結果を使用している。


Parameter

Manufacturer

SoundStage! Lab

Output power (balanced, 32 ohms, 1% THD)

475mW

1000mW

Output power (unbalanced, 32 ohms, 1% THD)

300mW

280mW

Output voltage (balanced, 600 ohms, 1% THD)

7.2Vrms

7.5Vrms

Output voltage (unbalanced, 600 ohms, 1% THD)

3.8Vrms

3.87Vrms

Output impedance (balanced/unbalanced)

<1 ohm

0.6-1.2 ohms

Signal-to-noise ratio (balanced, A-weighted, 300 ohms)

132dB

127dB

Signal-to-noise ratio (unbalanced, A-weighted, 300 ohms)

108dB

124.0dB

Dynamic range (balanced, A-weighted)

109dB

113.3dB

Dynamic range (unbalanced, A-weighted)

108dB

114.3dB

THD+N (balanced, 6.5mW/2Vrms at 600 ohms)

<0.002%

*<0.0065/0.0026% (L/R)

Frequency response (96kHz sample rate)

20Hz-45kHz (-3dB)

20Hz-45.9kHz (0/-3dB)

* 300Ωで、左チャンネルのTHDは右チャンネルと同じ0.006%である。


弊誌の一次測定では、同軸入力とアンバランス・ラインレベル出力を使用して以下のことが明らかになった(特定していない場合は1kHzのサイン波を0dBFS/2Vrms出力、300Ωの負荷、10Hz〜22.4kHzの帯域で使っている)。


Parameter

Left channel

Right channel

Crosstalk, one channel driven (10kHz)

-83.5dB

-73.6dB

Dynamic range (bal/unbal, A-weighted)

113.3/114.3dB

113.3/114.4dB

Dynamic range (bal/unbal, unweighted)

107.1/106.6dB

106.3/108.7dB

IMD ratio (CCIF, 18kHz + 19kHz stimulus tones, 1:1)

<-80dB

<-81dB

IMD ratio (SMPTE, 60Hz + 7kHz stimulus tones, 4:1)

<-86dB

<-87dB

Maximum output voltage (Bal/UnBal, 0dBFS, 1% THD, 600 ohms)

7.5/3.87Vrms

7.5/3.87Vrms

Maximum output power into 600 ohms (0dBFS, 1% THD)

95mW

95mW

Maximum output power into 300 ohms (0dBFS, 1% THD)

177mW

177mW

Maximum output power into 32 ohms (0dBFS, 1% THD)

1000mW

1000mW

Noise level (A-weighted)

<14uVrms

<12uVrms

Noise level (unweighted)

<25uVrms

<25uVrms

Output impedance (bal/unBal)

0.8/0.9 ohm

0.6/1.2 ohm

Output impedance (IEM Match on, bal/unbal)

4.2/8.2 ohms

4.0/8.3 ohms

THD ratio (unweighted)

<0.0023%

<0.0023%

THD+N ratio (A-weighted)

<0.0026%

<0.0025%

THD+N ratio (unweighted)

<0.0026%

<0.0025%



周波数レスポンス(16/44.1、24/96、24/192)


frequency_response_vs_sample_rate_441k_96k_192k

上図は、GO barのサンプリングレート機能としての周波数レスポンスを示している。青/赤の線は、5Hz〜22kHzの44.1kHzのディザリング処理したデジタル入力信号を表している。紫/緑の線は、5Hz〜48kHzの96kHzのディザリング処理したデジタル入力信号を、そしてオレンジ/ピンクは、5Hz〜96kHzの192kHzのサンプリング・データを表している。低域での挙動は、デジタル入力では同じであり、基本的に5Hzへ至るまで完璧にフラットである。3つのサンプリングレートの高域での挙動は、予想どおり、22kHz、48kHz、96kHz(それぞれサンプリングレートの半分)あたりで鋭いフィルターが適用されている。各サンプリングレートの-3dBの点は、ざっと言って、それぞれ21.1kHz、45.9kHz、89.7kHz(-3dB)である。また、この図を見ればはっきりとわかるように、3つの周波数レスポンスのどれもが「ブリック・ウォール」タイプの挙動を示している。上のグラフと以下のほとんどのグラフでは線が1本しか見えないが、これは左チャンネル(青、紫、オレンジの線)が右チャンネル(赤、緑、ピンクの線)とまったく同一の動きをしており、両方が完璧に重なっているからである。つまり、2つのチャンネルは理想的な一致を見せているということである。


周波数レンポンス(96kHz、XBass ON/OFF)


frequency_response_96k_xBass

上図は、96kHzディザリング処理したサンプリング・データの、XBassを用いた場合と用いていない場合のGO barの周波数レスポンスを示している。青/赤はXBassなしで、紫/緑はXBassありである。XBassは、20Hzの地点で8dBのブーストが適用され、300Hz程度でフラットになることがわかる。



周波数レスポンス(44.1kHz、4つのフィルター全部)


グラフ

自動的に生成された説明

上図は、左チャンネルのみ、300Ωの負荷でのフィルター1〜4までの、44.1kHzサンプリング入力データの周波数レスポンスを示している。STDフィルターが赤、GTOフィルターが紫、BPフィルターが緑、MINフィルターがピンクで表示してある。このグラフは、1kHz〜22kHzをズームインしたもので、レスポンスの「ニー」〔屈曲部分〕周辺のフィルターの様々なレスポンスをわかりやすく表示している。20kHzでは、STDフィルターは+0.1dB、GTOフィルターは-0.3dB、BPフィルターは-3dB、MINフィルターは0dBである。STDフィルターとMINフィルターは、ほぼ同じ周波数レスポンスを見せている。


注意:各フィルターの特徴は、先述の「全般情報」に記載している。弊誌が測定した周波数レスポンスは、全般にiFi audioの説明と一致している。



デジタル・リニアリティー(96kHz)


digital linearity 1644 1 2496

上図は、96kHzのサンプリングによる入力データのリニアリティー・テストの結果を示している。デジタル入力は、-120dBFSから0dBFSまで、ディザリング処理された1kHzの入力信号で流されており、出力はAPx555で分析している。理想的なレスポンスは、0dBでまっすぐでフラットなことである(つまりデジタル入力の振幅が、測定されたアナログ出力の振幅と完璧に一致するということである)。データは-100dBFSまで完璧にリニアーであり、-120dBFSでわずか-1dB、あるいはそれよりも良い数値である。


インパルス・レスポンス(44.1kHz、STD及びBPフィルター)


impulse_response_filter_std_bp

上図は、44.1kHzのディザリング処理したサンプリング・データでの、最初の2つのフィルター・タイプ(STDとBP)のテスト・ファイルを示している。Audio Precisionのトランスファー機能とインパルス・レスポンス機能を使用している。STDが青で、BPがピンクで表示してある。


注意:各フィルターの特徴は、先述の「全般情報」に記載している。弊誌が測定した周波数レスポンスは、全般にiFi audioの説明と一致している。



インパルス・レスポンス(44.1kHz、GTO及びMINフィルター)


impulse_response_filter_gto_min

上図は、44.1kHzのディザリング処理したサンプリング・データでの、残りの2つのフィルター・タイプ(GTOとMIN)のテスト・ファイルを示している。Audio Precisionのトランスファー機能とインパルス・レスポンス機能を使用している。GTOが紫で、MINが緑で表示してある。


注意:各フィルターの特徴は、先述の「全般情報」に記載している。弊誌が測定した周波数レスポンスは、全般にiFi audioの説明と一致している。



J-Test


jtest

上図は、GO barのバランス・ラインレベル出力でUSB入力をテストしたJ-Testの結果を示している。J-Testは、1990年代にジュリアン・ダットンが開発したもので、48kHz(24ビット)で(今回は)サンプリングした、-3dBFSのディザリング処理していない12kHzの矩形波のテスト信号である。12kHzの矩形波の最初の奇数調波(すなわち36kHz) がサンプリングレートの帯域制限で除去されても、12kHzのサイン波(主要なピーク)が残っている。さらに、-144dBFSでのディザリング処理していない250Hzの矩形波が、信号と混ざっている。このテスト・ファイルでは、最下位22bitが常に切り替わるようになっており、その結果、250Hzの割合で、そしてまたその奇数調波で、強力なジッター・スペクトラル成分が生まれている。このテスト・ファイルは、このDACと伝送インターフェースがどの程度ジッターの影響を受けるかを示している。このジッターは、500Hz間隔(すなわち250Hz、750Hz、1250Hzなど)のノイズフロアの上にピークとして現れるのである。潜在的ピークはテスト・ファイル自体の中にあるが、それは奇数調波の場合は144dBrA(250Hzで基本)から-170dBrAのレベルであることに注意していただきたい。このテスト・ファイルはまた、Audio Precisionによって人工的に投射されたサイン波ジッターとともに使用して、このDACがいかに見事にジッターを防いでいるかを示すこともできる。


FFTは、オーディオ帯域内で、しかし-130dBrAよりも下のレベルで、交替する500Hzのピークを示している。これは、GO barがジッターに対して敏感ではないということを示しているのである。



ホワイト・ノイズと19.1kHzのサイン波トーンの広帯域FFTスペクトラム(STDフィルター)


wideband_fft_noise_plus_19-1khz_441k_filterSTD

上図は、STDフィルターを使って、44.1kHz(紫/緑)のサンプリングレートで-4dBFS(青/赤)でホワイトノイズと、-1dBFSで19.1kHzのサイン波を与えた時の、GO barのバランス出力の高速フーリエ変換(FFT)を示している。ホワイトノイズ・スペクトラムの20kHzより上での鋭い減衰は、「ブリック・ウォール」タイプのローパス・フィルターが実行されていることを示している。-135dBrAのノイズフロアの上のオーディオ帯域には、6kHzあたり(-110dBrA)と13kHzあたり(-115dBrA)に、2つののエイリアシング・アーティファクトがある。25kHzでの主要なエイリアシング信号は-115dBrAの地点であり、その結果として生じる25kHzの基本波をピークとした高調波は、-80〜-70dBrAの近辺である。



ホワイト・ノイズと19.1kHzのサイン波トーンの広帯域FFTスペクトラム(BPフィルター)


wideband_fft_noise_plus_19-1khz_441k_filterBP

上図は、BPフィルターを使って、44.1kHz(紫/緑)のサンプリングレートで-4dBFS(青/赤)でホワイトノイズと、-1dBFSで19.1kHzのサイン波を与えた時の、GO barのバランス出力の高速フーリエ変換(FFT)を示している。説明書の通り、BPフィルターはフィルターをまったく使用していない。そのことは、ノイズ・スペクトラムが非常にゆっくりと減衰するのを見れば明らかである。その結果、-135dBrAのノイズフロアの上のオーディオ帯域に、6kHzと13kHzで-90dBrAという高さのエイリアシング・アーティファクトがある。25kHzでの主要なエイリアシング信号は、予想通りほとんどまったく抑えられておらず、-5dBrAの地点である。


注意:各フィルターの特徴は、先述の「全般情報」に記載している。弊誌が測定した周波数レスポンスは、全般にiFi audioの説明と一致している。



ホワイト・ノイズと19.1kHzのサイン波トーンの広帯域FFTスペクトラム(GTOフィルター)


wideband_fft_noise_plus_19-1khz_441k_filterGTO

上図は、GTOフィルターを使って、44.1kHz(紫/緑)のサンプリングレートで-4dBFS(青/赤)でホワイトノイズと、-1dBFSで19.1kHzのサイン波を与えた時の、GO barのバランス出力の高速フーリエ変換(FFT)を示している。GTOフィルターは、STDフィルターやMINフィルターと比べて、ホワイトノイズ・スペクトラム中の20kHzより上では、穏やかな減衰を示す。-135dBrAのノイズフロアの上のオーディオ帯域に、6kHz(-110dBrA)と13kHz(-100dBrA)のところに2つのエイリアシング・アーティファクトがある。25kHzでの主要なエイリアシング信号は、-20dBrAで穏やかに抑えられるだけで、その結果として生じる25kHzの基本波をピークとした高調波は、このレベル以下である。


注意:各フィルターの特徴は、先述の「全般情報」に記載している。弊誌が測定した周波数レスポンスは、全般にiFi audioの説明と一致している。



ホワイト・ノイズと19.1kHzのサイン波トーンの広帯域FFTスペクトラム(MINフィルター)


wideband_fft_noise_plus_19-1khz_441k_filterGTO

上図は、MINフィルターを使って、44.1kHz(紫/緑)のサンプリングレートで-4dBFS(青/赤)でホワイトノイズと、-1dBFSで19.1kHzのサイン波を与えた時の、GO barのバランス出力の高速フーリエ変換(FFT)を示している。ホワイトノイズ・スペクトラムの20kHzより上での鋭い減衰は、「ブリック・ウォール」タイプのローパス・フィルターが実行されていることを示している。-135dBrAのノイズフロアの上のオーディオ帯域には、6kHzあたり(-110dBrA)と13kHzあたり(-115dBrA)に、2つののエイリアシング・アーティファクトがある。25kHzでの主要なエイリアシング信号は-65dBrAの地点であり、その結果として生じる25kHzの基本波をピークとした高調波は、-80〜-70dBrAの近辺である。MINフィルターの挙動はSTDフィルターの挙動と同じである。


注意:各フィルターの特徴は、先述の「全般情報」に記載している。弊誌が測定した周波数レスポンスは、全般にiFi audioの説明と一致している。



THD(全高調波歪率)(unweighted) 対 周波数 対 負荷(24/96)


thd vs frequency load 96k 600 300 32ohm

上図は、コンスタントな2Vrms出力時の周波数領域において、96kHzのサンプリングレートでディザリング処理した入力データで、バランス出力を600Ω(青/赤)、300Ω(紫/緑)、32Ω(ピンク/オレンジ)で計測したTHDを示している。600Ωでは、右チャンネルが左チャンネルよりも明らかに10dBほども優れている。300Ωでは、THDは0.002〜0.003%の間であり、600Ωでは右チャンネルと同じである。6kHzでは、300ΩでのTHDは0.005%付近である。32Ωでは、THDはわずかに高く、0.005%をわずかに下回るか上回るかの間である。



1kHzでのTHD(全高調波歪率)(unweighted) 対 出力(600Ω、300Ω、32Ω)


thd_ratio_unweighted_vs_output_voltage_96k_600_300_32ohm

上図は、1kHzの出力レベルにおいて、96kHzのサンプリングレートでディザリング処理した入力データで、バランス出力を600Ω(青/赤)、300Ω(紫/緑)、32Ω(ピンク/オレンジ)で測定したTHDを示している。50mVrmsほどまでは、3つのデータはどれも0.005%ほどのTHDで推移している。50mVrmsから2Vrms(125mW)ほどの間では、32Ωのデータは0.005%から0.01%の間でかなりフラットである。200mVrmsでは、600Ωのデータと300Ωのデータはなおも接近しており、0.001%をわずかに超える程度である。200mVrmsから2Vrms(13mW)の間では、300Ωのデータは、0.001%から0.002%の間でかなりフラットである。600Ωのデータは、400mVrmsで0.0006%という低さに達し、2Vrms(6.7mW)で0.002%に上昇する。1%のTHDは、7Vrmsを超えたところで600Ω(95mW)と300Ω(177mW)で同じ状態に近づく。32Ωでは、1%のTHDは1Wで5.5.Vrmsを超えたところである。



1kHzでのTHD+N(全高調波歪率とノイズ比)(unweighted) 対 出力(600Ω、300Ω、32Ωでの96kHz)


thd_n_ratio_unweighted_vs_output_voltage_96k_600_300_32ohm

上図は、1kHzの出力レベルにおいて、96kHzのサンプリングレートでディザリング処理した入力データで、バランス出力を600Ω(青/赤)、300Ω(紫/緑)、32Ω(ピンク/オレンジ)で測定したTHD+Nを示している。200mVrmsほどまでは、3つのデータはどれもTHD+Nが0.015%という、同じような軌跡で推移している。200mVrmsを超えると、32Ωのデータが2Vrmsで0.005%という低さに達するが、300Ωのデータと600Ωのデータはほとんど完璧に同じような軌跡を描き、2Vrmsで0.002%をわずかに超える低さに達する。



相互変調歪 対 ジェネレーター・レベル(SMPTE、60Hz:4kHz、600Ω、300Ω、32Ωで4:1)


intermodulation_distortion_SMPTE_vs_generator_level_600_300_32ohm

上図は、96kHzのサンプリングレートでディザリング処理した-60dBFSから0dBFSまでの入力データで、バランス出力を600Ω(青/赤)、300Ω(紫/緑)、32Ω(オレンジ/ピンク)で測定した相互変調歪率(IMD)を示している。ここではSMPTE IMD測定法を使用しており、一次周波数(F1=60Hz)と二次周波数(F2=7kHz)が、4:1の比率でミックスされている。SMPTE IMDの分析結果は、2番目の変調(F2±F1)から5番目の変調(F2±4×F1)を観測している。600Ωのデータは最高のIMDを生み出しており、-30dBFSで2%から0.06%、-18dBFSで0.3%(左)に上昇し、0dBFSで0.02%ほどに落ちる。300Ωと32Ωのデータは、-30dBFSまで完璧に落ち、そこではIMD率は0.02%である。この位置を超えると、32Ωのデータはフラットになり、0dBFSで0.01%に達する。300Ωのデータは、0dBFSあたりで0.002%に近い低さに達する。



FFTスペクトラム — 1kHZ(0dBFSでの44.1kHzのデータ)


fft_spectrum_1khz_441k_0dbfs

上図は、44.1kHzのサンプリングレートで1kHzの入力サイン波を与えた時の高速フーリエ変換(FFT)で、バランス出力を300Ωで計測したものである。-95dBrA(あるいは0.002%)では第三次高調波が支配的で、第二次高調波は-100dBrAから-110dBrA(あるいは0.001%から0.0003%の)(左右)の間である。結果として生じる奇数次高調波(3、5、7、9kHz)は、-110dBrA(あるいは0.0003%)以下に観察することができる。主要な信号のピークの左方向には、電源のノイズ・ピークは特にない。


FFTスペクトラム — 1kHZ(0dBFSでの96kHzのデータ)

fft_spectrum_1khz_96k_0dbfs

上図は、96kHzのサンプリングレートで1kHzの入力サイン波を与えた時の高速フーリエ変換(FFT)で、バランス出力を300Ωで計測したものである。オーディオ帯域では、上記の44.1kHzサンプリングデータと基本的に同じFFTが観測される。


FFTスペクトラム — 1kHZ(-90dBFSでの44.1kHzのデータ)


fft_spectrum_1khz_441k_-90dbfs

上図は、44.1kHzのサンプリングレートで-90dBFS 1kHzの入力サイン波を与えた時の高速フーリエ変換(FFT)で、バランス出力を300Ωで計測したものである。-100dBrAのあたりでノイズフロアが高まり、正しい振幅での主要なピークが観察できる。


FFTスペクトラム — 1kHZ(-90dBFSでの96kHzのデータ)

fft_spectrum_1khz_96k_0dbfs

上図は、44.1kHz〔ただしくは96kHz〕のサンプリングレートで-90dBFS 1kHzの入力サイン波を与えた時の高速フーリエ変換(FFT)で、バランス出力を300Ωで計測したものである。-100dBrAのあたりでノイズフロアが高まり、正しい振幅での主要なピークが観察できる。ノイズフロアは上記の44.1kHzのものと同じである。なぜなら、USB DACとしては、ビット深度は変更することができず、すべてのサンプリングレートで32ビットに保たれるからである。



相互変調歪FFT(18kHz + 19kHzの合成波、44.1kHz)


intermodulation_distortion_fft_18khz_19khz_summed_stimulus_441k

上図は、44.1kHzのサンプリングレートで18kHz+19kHzの合成サイン波を与えた時の相互変調歪(IMD)のFFTで、バランス出力を300Ωで計測したものである。入力信号のdBFS値は-6.02dBFSに設定されているので、平均周波数の18.5kHzに合成されたら、2Vrms(0dBrA)が出力されることになるだろう。二次変調の値(つまり1kHzの相違信号)が-95/100dBrA(左右)(あるいは0.002/0.001%)であることがわかるが、17kHzと20kHzでの三次変調の値もまた-95dBrAである。



相互変調歪FFT(18kHz + 19kHzの合成波、24/96)


intermodulation_distortion_fft_18khz_19khz_summed_stimulus_96k

上図は、44.1kHz〔ただしくは96kHz〕のサンプリングレートで18kHz+19kHzの合成サイン波を与えた時の相互変調歪(IMD)のFFTで、バランス出力を300Ωで計測したものである。入力信号のdBFS値は-6.02dBFSに設定されているので、平均周波数の18.5kHzに合成されたら、2Vrms(0dBrA)が出力されることになるだろう。オーディオ帯域内では、上記の44.1kHzのサンプリング・データと基本的に同じIMD FFTを観察することができる。


ディエイゴ・エスタン