2021年10月8日金曜日

iFi audio 新製品ZEN Stream発売のお知らせ


ストリーマー

ZEN Stream

標準的な小売価格:49,500円(税込)
発売日:2021年10月15日

※再生手段の主流になりつつあるストリーミングサービスを、より多くのお客様に良い音で楽しんでもらうべく、予価6万円弱(税込)から49,500円(税込)へ修正を行いました。

ストリーミングを本格派オーディオへ
iFi audio がエントリーとして位置付ける ZEN シリーズの新製品、ZEN Stream を紹介します。ZEN Stream はあらゆるデジタル音楽ソースのポテンシャルをすべて解き放つための機能を装備した、フレキシブルでありながらも廉価なストリーマー(ネットワークトランスポート)です。

イギリス、サウスポート発 — 近年一家に一台の存在になったスマート・スピーカーからハイエンドオーディオシステムに至るまで、(たいていの場合 Wi-Fi を用いる)ストリーミングは家庭で音楽を聞く方法の主流となっています。音質を気にする人にとっては、専用のオーディオ・コンポーネントでシステムを構築するのが、満足度の高いサウンドを実現する最良の道になっています。

Wi-Fi ストリーミングをオーディオシステムに組み込むには様々な方法があります。Wi-Fi 受信機能を備えたアンプや専用のオーディオ・ストリーマーがあり、それらの多くはDAC を内蔵しています(こういった機器が、CD プレーヤーといった伝統的なハイファイ音源機器の役目を果たすのです)。しかし、これには短所があります。とても理想的とは言えない音質のものもあれば、特定のストリーミング・プラットフォームに限定して「囲い込み」をするものもあり、そうかと思えば、専用ではあってもとても買えないほど高価なものもあるのです。

そこで、ZEN Stream の登場です。数々の受賞歴を持つ、iFi のコンパクトで安価なオーディオ製品群 ZEN シリーズの最新製品で、どのようなオーディオ環境にもフレキシブルで高品質なネットワーク・ストリーミングを実現するように設計されています。

ZEN Stream は、ネットワークとオーディオシステムの「ブリッジ」として動作します。Wi-Fi や LAN 経由でルーターに接続し、USB あるいは S/PDIF 経由で外付け DAC(あるいはデジタル入力を装備したアンプ)に出力します。オープンソース・アーキテクチュアを採用しているので、フレキシブルで、将来も安心してご使用いただくことができます。専用のハードウェアとソフトウェアが優れた音質を生み出し、ハイパフォーマンスなネットワーク・オーディオ・ストリーミングを、突出したほどの低価格で実現します。

オープンソース・アーキテクチュア — 制約のないオーディオ・ストリーミングが実現
多くのオーディオ・ストリーミング機器は、ユーザーを特定のプラットフォームに限定します。その機能がユーザーの求めるものに合致し、ユーザーがインターフェースに満足していれば、それは必ずしも問題となるわけではありません。しかし、求めるものに応じてそれに適応したり進歩したりする能力を持ったプラットフォームやアプリを選びたいと思う場合には、オープンソース・アーキテクチュアの機器の方が明らかに有利です。

オーディオ・ストリーミング・コミュニティーで話題となっているひとつのオープンソース・ソリューションが、「ラズベリーパイ Raspberry Pi」(いわゆる「ラズパイ」)、つまり、よく知られている、音楽ストリーミング・デバイスとして使用できるシングルボード・コンピューターです。つまるところ、オーディオ・ストリーマーというのは、本質的にはハードウェアとソフトウェアを組み合わせて特定のタスクを実行させるコンピューターです。「ラズベリーパイ」は高効率で、安価で、特定のプラットフォームに拘束され ず、ユーザーに数多くのストリーミング・オプションを与えてくれます。しかしながら、それは裏返せば、「ラズベリーパイ」はセットアップが複雑であり、箱から出したらそのまま高品質なオーディオ・パフォーマンスを実現するようには設計されていないということです。
 

ZEN Stream は、独自のパッケージで、ハードウェア、ソフトウェア、その 2 つの世界の最良の部分を提供します。オープンソース・アーキテクチュアを採用しているので、ユーザーは特定のプラットフォームやアプリに拘束されることがなく、しかもプログラム可能なファームウェアを装備しているので、それによって豊富なオプションや機能をさらに追加することができます。Linux ベースのオペレーティング・システム(OS)は並外れた柔軟性を持っているので、ストリーミング・コミュニティーと iFi が共同で、OTA(On The Air)経由で追加の機能を生み出すことが可能になっています。

このソフトウェアの柔軟性と組み合わされているのが、ZEN Stream は「(ラズベリーパイ」と違って)高品質なオーディオ・ストリーミングを実現するというだけの目的でゼロから設計されているという事実です。ハードウェアは、可能な限り最高の音質を生み出すように構築され、iFi が社内で開発したソフトウェアと完璧に調和して動作します。デバイスのドライバーからカーネル(オペレーティング・システムの核)に至るまで、シェル(カーネルとのインターフェースを担います)に至るまで、そしてアプリケーションやユーザー・インターフェースに至るまで、すべてが最適化されており、機器をシームレスに動作させ、優れたサウンド・パフォーマンスを生み出すのです。
 

ストリーミングの方法にかかわらず、すばらしいサウンド
ZEN Stream のハイレゾ・オーディオの機能はトップクラスで、32 ビット 384kHz までのPCM、11.2MHz までの DSD(DSD256)を Wi-Fi と LAN の双方で対応しますが、これはきわめて珍しい仕様です。音楽コレクションや好みのストリーミング・サービスとデバイスとのインターフェースは、ユーザーの好みに応じて様々な方法がありますが、ZEN Stream のオープンソース・アーキテクチュアによって、これらは今後も幅が広がっていくでしょう。現時点でのオプションの例を以下に示します。
 
・TIDAL Connect と Spotify Connect と一体化して使用可能
これらのきわめて人気の高いオンライン音楽サービスは、TIDAL と Spotify のアプリでシームレスに、効率よく、直接ストリーミングすることができます。

・DLNA 対応
ZEN Stream をコントロールし、オンライン・サービスのコンテンツや DLNA 対応NAS にアクセスするには、DLNA コントロール・アプリならどれでも使うことができます。まもなくリリースされる予定の iFi の「Stream-iFi」アプリも使うことができます。

・AirPlay
Airplay を使用し、Apple 機器から簡単にストリーミングできます。AirPlay は工場出荷時に内蔵しています。

・Roon 対応
Roon は高品質なデジタル音楽マネジメントとストリーミング用の標準的なプラットフォームになっています。すばらしいインターフェース、強力な柔軟性、高音質はすべて有益ですが、Roon 対応のハードウェアは安くない傾向にあります。ZEN Stream は、発売時から Roon Ready 対応となっており、Roon の環境に適切なものとなっています。Roon が提供する機能へのフル対応はただいま進行中ですが、ZEN Stream の価格の低さを考えると、これは魅力的な提案ではないでしょうか。ZEN Stream を使えば、地球上のどんな
DAC でも Roon 対応にすることができるのです。

・HQ Player NAA 対応
ZEN Stream は、Sygnalist の HQPlayer ソフトウェアと一緒に使うことで、HQ Player NAA(Network Audio Adapter)として動作することができます。音楽ストリーミングに真剣に取り組む数多くの人々が好む方法です。Wi-Fi や LAN 経由で受信したオーディオ・データのパケットを、処理を一切加えることなく、接続された DAC に直接伝送できるのです。



iFi は「排他」モードを実現します
ZEN Stream の設計の巧妙な部分のひとつが、「Exclusive(排他)」モードの中から希望のモードを選ぶことができる機能です。特定の使用モードに的を絞ることによって最適化されたパフォーマンスを引き出すための個別の設定です。以下のモードを用意しています。



・All-in-one(AIO)
サービスを特定しないこのモードはすべてのプラットフォーム、フォーマット、機器に有効です。

・DLNA
このモードを選択すると、ZEN Stream を DLNA 対応アプリや機器と一緒に使用するようにパフォーマンスを最適化します。

・HQ Player NAA
ZEN Stream を Signalyst の HQPlayer ソフトウェアとともに使用して、HQ Player NAA
(Network Audio Adapter)として使用する時にこのモードを選択します。

・Roon
ZEN Stream を Roon の環境と統合する時にこのモードを選択します。

・TIDAL
Tidal の Masters プランを使用している時にこのモードを選択します。

すばらしい音を目指して設計
外観的には、ZEN Stream は、ZEN シリーズ共通の特徴あるダークグレイの成型アルミニウムのケースを使用しています。銀色のアルミニウム製フロントパネルには、2 つのマルチカラーLED が配置されています。ひとつは Wi-Fi、LAN 接続とスピードを表示し、もうひとつは送られてくるオーディオ・フォーマットとサンプルレートを表示します(これらの LED は好みに応じてスイッチを切ることができます)。ボタンは 2 つだけです。電源スイッチと(Wi-Fi 接続をするための)「WPS」ボタンです。
 

ストリーミング中の音楽のすべての情報は、ユーザーが選んだコントロール・アプリに表示されます。iFi は、エンドユーザーには余計だと思われるディスプレイを取り入れるよりも、パフォーマンスとお買い得感に焦点を絞ることに決めたのです。

背面には、Wi-Fi アンテナとともに接続端子が配置されています。5GHz/2.4GHz デュアルバンドの Wi-Fi は、802.11a/b/g/n/ac に対応しています。これによって信頼性の高いWi-Fi 接続が可能になります。高品質なギガビット LAN ポートによって、最高品質の有線ネットワークもサポートしています。USB-A ポートは、USB-DAC を接続するほか、音楽をハードディスクや SSD から再生する際に使うことができ、USB-C ポートは、ソフトウェアやファームウェアのアップグレードをアップロードする際に(Wi-Fi を用いてOTA でアップデートする代わりに)使います。

2 つのデジタル出力(エイシンクロナス USB と同軸 S/PDIF)を装備しているので、デジタル入力端子を備えた外付け DAC やアンプと接続することができます。これらの出力はどちらも iFi のフェムト秒精度の GMT(Global Master Timing)クロック回路で整えられ、オーディオ信号からジッターを除去します。USB ポートは、入力も出力もSuperSpeed USB3.0 に準拠し、iFi の「Active Noise Cancellation II」によって、オーディオ信号から歪みを除去します。同様に、S/PDIF 同軸出力は、iFi の信号浄化テクノロジー「iPurifier」を搭載しています。



ZEN Stream は、すばらしいサウンドを引き出すための回路設計に尽力しており、CPU には 64bit・クワッドコア ARM Cortex マイクロプロセッサーを使用しています。これに、慎重に選定された回路部品が加わりますが、それにはディスクリート構成による高品質な表面実装部品が含まれています。TDK の C0G 積層セラミック・キャパシター、太陽誘電とムラタのインダクターなどです。

高 PSRR(電源電圧変動除去比)、低アイドル電流、低ドロップアウト電圧によるレギュレーションを使用するとともに、シンクロナス 1.6MHz ハイスピード電源コントローラーも使用しているので、ZEN Stream の純粋で歪みのないパフォーマンスがいっそう向上します。オーディオファイル・グレードの機器にふさわしく、ZEN Stream はノイズの原因になるファンを内蔵せず、その代わりに目立たないヒートシンクを設計して、ユニットのコンパクトなサイズを維持しながら、オーバーヒートを防いでいます。




完璧なパートナーとなるDAC
ZEN Stream は、「プレーヤー」ではなく、ネットワーク・オーディオ「トランスポー
ト」なので(つまり、アナログ信号ではなくデジタル信号を出力するということです)、お好みのどのような DAC(デジタルからアナログへのコンバーター)とも組み合わせることができます。明らかなお奨めパートナーは、iFi の ZEN DAC です。バランス回路を備えながらも安価な、複数の賞に輝くUSB DAC で、ZEN Stream と同じ 158×35×100 ミリのアルミニウム・エンクロージャーに収容されています。


ZEN DAC はまた、すばらしいヘッドフォンアンプも装備しています。つまり、ZEN Stream と ZEN DAC のコンボが、ヘッドフォンはもちろん、スピーカーやアンプを使用することもできる、すばらしいデスクトップサイズのストリーミング・システムになるということです。これにさらに ZEN シリーズのデバイス ZEN CAN を加えれば、ヘッドフォンアンプをアップグレードすることができます。この多能性こそが、ZEN シリーズの魅力のひとつなのです。

すばらしいのに安価
すばらしいハイレゾサウンドとオープンソースの多能性をひとつにした iFi の ZEN Streamは、独自の専用オーディオ・ストリーミング・トランスポートです。新鮮なほど安価な 49,500円(税込)で 2021 年10月15日の発売を予定しています。

主な特徴
・DAC と接続するだけでストリーミング・サービスをオーディオシステムで利用可能
・Spotify Connect, TIDAL Connect に対応:Spotify とTIDAL からダイレクトに再生可能
・Airplayに対応 - Apple 端末から簡単に再生可能
・Wi-Fi、LAN 接続ともに PCM32bit/384kHz、DSD256 再生に対応
・802.11a/b/g/n/ac に対応したデュアルバンドWi-Fi (2.4GHz と 5GHz)

・オープンソースアーキテクチャの採用:iOS、Android など様々な端末で操作可能であり、アップデートにより常に最新化
・ハードウェアとソフトウェアともに iFi カスタム設計:ハイエンドに匹敵する音を目指し、ゼロから設計
・排他モード:最大限の性能を発揮できる TIDAL Connect、Roon Ready、HQ Player NAA、DLNA/OpenHome 専用モードを用意

・高性能な 64-bit クアッドコア ARM Cortex マイクロプロセッサー
・GMT(Global Master Timing)を搭載したUSB、S/PDIF インターフェース:ジッターをフェムト秒精度で排除
・Active Noise Cancellation II と iPurifier 搭載技術がオーディオ信号から歪みを除去

主な仕様
入力電圧: DC 9V/1.8A-15V/0.8A, AC 100 -240V, 50/60Hz(一般的なACアダプター付属)
入力: Wi-Fi / LAN/ USB-HDD などのストレージ
対応フォーマット: PCM384kHz/32bit, DSD256
出力: USB3.0-A ポート x2、S/PDIF 同軸 RCA

消費電力:
    無信号 ~6W
    最大 ~10W
サイズ: 158 x 100 x 35 mm
本体重量: 578g

保証期間: 12 ヶ月
JAN コード:5060738786138
発売日:2021 年10月15日
標準的な小売価格:49,500円(税込)
(仕様は予告なく変更になる場合があります)
※上記赤字に関しましては、リリース初出時より、iFi audio本国の全世界的な方針変更などの諸般の事情により変更となりました。