2020年4月10日金曜日

Aurora発売のお知らせ




iFiの新しいワイヤレス音楽システム「AURORA」は、独占技術をこれ一台にまとめ、他のどのようなデスクトップ・オールインワン・システムとも違う音の体験をお届けします。

竹の外装で囲まれ、独特のアルミニウム・フレームで支えられたAURORAのデザインは、きわめて印象的です。この美学は、フランスのプロダクト・デザイナー、ジュリアン・アジザが、東京の表参道&原宿エリアの建築物にインスピレーションを得て生み出したものです。AURORAの側面をカーブしながら覆う竹のフィンの背後に、6つのドライブ・ユニットが、さらには下部に2つのバス・ラジエーターが、心地よさそうに収まっています。このシステムのコントロール・パネルは前面中央にあり、タッチセンサー式のコントロール系と有機液晶ディスプレイが竹の中に埋め込まれています。



AURORAという名前は、そのサウンドにインスピレーションを得て付けられたものです。置かれた空間にぴたりと合った、著しく広いサウンドステージを生み出すのですが、それはまるで、オーロラが空を光で満たすように部屋を満たし、いつも聴いている音楽に衝撃を生み出し、お気に入りのアーティスたちの演奏にあなたを浸らせてくれるのです。



見事な接続性

AURORAは家庭のWiFiネットワークに接続できるので、お気に入りのアプリで音楽をストリーミングしたり、コンピューターやNASなど、ネットワークに接続された機器に保存された音楽ファイルを再生したりすることができます。Bluetoothも搭載しているので、どのようなスマート機器からでも直接ストリーミングすることができます。



AURORAではハイレゾ・オーディオの再生も可能で、192kHz/32-bitまでのデータを、WiFi、USBケーブル、Ethernetケーブル経由で、変換やダウンサンプリングなしで再生することができます。
Bluetoothによるストリーミングの場合も、典型的なものよりもずっと良い音質を生み出すことができます。iFiの技術によって、市販のBluetoothよりも「ロス」の少ない音質が確保されているからです。AACはもちろん、aptX、LDAC、HWA、など、最新の高品質Bluetoothコーデックをサポートしているのです。




WiFiネットワークへの接続は、ブッシュボタン式のWPS設定方式によって、これ以上ないほど簡単になっています。Linkplay社のMUZO Player app(あるいはその他のUPnP/DLNAストリーミングapp)を使って、システムをコンフィギュレーションし、音楽をコントロールすることができます。AirPlayとSpotify Connectもサポートしています。


AURORAを複数台WiFiネットワークでリンクすれば、シームレスなマルチルーム・システムが実現し、同時に再生したり個別にコントロールしたりすることが可能になります。(※2台使って片チャンネルずつLとRを振り分けることもできます)
SpotifyやTIDAL、AMAZON Music HDなどのサービスから音楽をストリーミングしようと、TuneInなどのappを使って何千ものインターネット・ラジオ局をサーフィンしようと、AURORAはあなたのデジタル・オーディオ・ライフスタイルのすべてをカバーします。

PureEmotionで増幅された音楽

AURORAの心臓部には、iFiが「PureEmotion」と呼んでいる専用のアンプ・テクノロジーが搭載されています。鍵となるいくつかのステージで構成されたハイブリッド回路設計です。そのひとつとなるプリアンプ・ステージには、ロシア製の6N3P真空管を組み込んでいます(有機液晶ディスプレイに隣接する窓から見ることができます)。





このステージは、AURORAのDAC(デジタルからアナログへの変換)回路(ESSテクノロジーの有名な32ビットSabre DACファミリーのチップを基盤にしています)から送られてくるアナログ・オーディオ信号を受け取り、さらなる増幅に備えてゲインを増し、サウンドに純粋な音質、オープンなイメージング、自然な流れを与えます。

続いてこのロー・レベルの信号は、パワー・アンプ・ステージへと送られます。iFiの「カレント・マルチプライヤー回路」です。これは、きわめて高効率なスイッチング・パワー・アンプで、いわゆるDクラス・アンプと共通の部分を持っていますが、同じではありません。

Dクラス・アンプ・モジュールは、オーディオ製品でよく使われます。なぜなら、それらはエネルギー効率が良く、小さな機器から比較的大きな電流を発生させることができるからです。しかし、音質の点で言えば、典型的な市販のDクラス・アンプは、不足している点が多々あります。何より、様々な周波数でスイッチングが起こるのですが、それが可聴帯域で起こることがある点です。出力レベルが高くなればなるほど、スイッチングの起こる周波数は低くなるのです。

iFiの「カレント・マルチプライヤー回路」は、それらとはまったく異なっています。なぜなら、スイッチング周波数が超高域の1.5MHz帯域のあたりに固定されているからです。これは、可聴帯域をはるかに超えています。その結果、効率が大きく高まり、典型的なスイッチング・アンプよりもはるかに優秀なリニアリティーと低ノイズを維持しながら、真空管によって供給される電流を数千倍増幅することができます。これに、ローパス回路とフィードバック・ループが組み合わされるのですが、このフィードバック・ループは、出力周波数が負荷に対して理想的になることを確保するとともに、確実な精度を確保するiFiのGMT(グローバル・マスター・タイミング)回路を経由して、すべてが「クロックにロックされている」状態になることを確保します。

このアンプ・テクノロジーの巧妙な融合によって、音の純粋さを保ちながら、それにハイレベルな魅力、スピード、快感を生み出すダイナミックさが結びついたサウンドが可能になり、音楽の感情面での特質が最大の効果を持って引き出されることを確保するのです。

上がiFi AURORAの構成、下が一般的な「ハイエンド」ワイヤレス・オーディオシステムの構成。

独自の構成によるカスタム・ドライバー

「PureEmotion」アンプ・ステージは、AURORAのカスタムメード・スピーカー・ドライブ・ユニットにトータルで320Wのパワーを送り出します。メイン・ドライバーは4つのユニット(フロントに2つ、両サイドにそれぞれ1つずつ、計4つ)で構成され、長繊維のコート紙で作られた120mmコーン型という贅沢な仕様になっています。硬さと自己ダンピングのバランスが最適になることを目指して選定された素材です。これが大型マグネット、共振帯域が可聴帯域のはるか上にあるバスケット、そして偏位運動がメカニカルに制御されダンプされることを確保する、多岐にわたる方策と組み合わされ、その結果、ボリュームを上げても明晰性とコントロールが維持されるようになっているのです。

この写真では、4つのメイン・ドライバーのうちの3つと、トゥイーターの1つが、竹製の筐体に収納されているのが見える。この上を、竹のフィンが特徴的な外装が覆っている。

珍しいことですが、これらのメイン・ドライバーは、可聴帯域スペクトラムの広大な帯域の大部分をカバーするために広帯域で動作し、非常に高い周波数と低い周波数でロールオフするようになっています。このドライバー・ユニットの設計は、AURORAの筐体(硬く、バランスが良く、音を吸収する性質を持った天然素材である竹を使用し、ダンピング素材が周到に配置されています)が生来持つ性質とも相俟って、60Hzから8kHzのあたりでフラットな周波数レスポンスを実現することを可能にしています。きわめて重要な周波数帯域において、1つのドライバーから別のドライバーへの受け渡しをするクロスオーバーの必要性を回避することで、ミッドレンジ全体を通じて優れたフェーズ・レスポンスを実現しているのです。

しかし、ドライバー・ユニットはこれだけではありません。両サイドに配置された28mmのシルク・ドーム・トゥイーターが、8kHzから35kHzの帯域をカバーするのです。高域は5kHzあたりから上の帯域と考えられており、また人間の可聴帯域の限界は20kHzあたりにまで及ぶので、ARURORAの高域ドライバーは、伝統的なトゥイーターというよりもむしろスーパー・トゥイーターのような動作をすると言った方がよいでしょう。可能な限りスムーズな移行を可能にする単純構造のクロスオーバーと、タイム・アラインメントを担う浅いウェーブガイドを備えたこのトゥイーターは、シンバルなどの高周波サウンドを生み出すのみならず、AURORAの空間感豊かなサウンドステージにとってもきわめて重要な存在となっているのです。

さらに、2つのドライバー(長方形の低域用パッシブ・バス・ラジエーター)が、キャビネットの下部に装備されています。これらのドライバーに使用しているダイアフラム(振動板)は、カーボン、鉄、エチレンビニール・アセテートを混合して成型したもので、適切な厚みを持ったダイアフラムからしか得られない適正な共振周波数を実現することのできる、ダンピング効果の高い素材です。これを、自動センタリング機能を持った、二重リブで補強されたゴム製の縁と組み合わせることによって、バスケットの必要性がなくなっています。

最終結果として得られるのは、シルクのようになめらかな周波数レスポンス、広々としたサウンドステージ、他のオールインワン・システムの大半を上回る深々とした帯域にまで達する低域を備えた、シ-ムレスで一貫したパフォーマンスです。

SoundSpaceとTrueBass - アナログ信号処理

単一ボックスであっても、大規模で、空間感の豊かな、三次元的パフォーマンスを引き出すことを謳ったオーディオ製品は市場に溢れていますが、これらの多くは、DSP(デジタル信号処理)を使用してデジタル・データを操作することによって、そういった効果を生み出しています。これは「欠落の生じる」処理であり、サウンドの純粋性と解像力に不利益な効果をもたらします。

iFiは、こういった種類のDSPを使用せず、代わりにAURORAは、すべてがアナログ領域で動作するサウンド・チューニング・テクノロジーを取り入れています。「SoundSpace」もそういったテクノロジーのひとつで、一連のドライブ・ユニット群を、専用のマトリックス(特定の周波数で特定のドライバーからの出力レベルを調節する)と組み合わせたものです。「SoundSpace」は、AURORAの、聴く人を音に浸らせ、部屋を満たすようなパフォーマンスの基本となるもので、これによってキャビネットの制約を超えて、幅、高さ、奥行きが拡大されたサウンドステージを生み出すことができるのです。そしてこれこそが、オールインワンのミュージック・システムではまったく期待できないような、リアルなスケール感と空間感を音楽に与えるのです。



「TrueBass」もまた、厳密にアナログ領域で動作する専用のサウンド・チューニング・テクノロジーです。オールインワンのライフスタイル・システムが生み出す低音の深さと質は、往々にしていろいろと不満な点がありますが、下方に向かって音を放射するバス・ラジエーターを取り入れた「TrueBass」システムによって、AURORAはリアルな深さと精細性を持った、ほんものの低音を生み出すことができるのです。低音の深さをデュアル・レベルでコントロールできるということは、好みに応じて低域のレスポンスを(何と27Hzという低域まで)調節することができるということであり、その結果、ティンパニからベース・ギター、さらにはエレクトロニック・ベースラインに至るまで、すべてがパワフルに、整然と伝送されるのです。



AURORAの底部に備えられた2つのパッシブ・バス・ドライバーが下方に向けて音を放射する。

ART(Automatic Room Tailoring)

AURORAは、すべてが自社開発のART(Automatic Room Tailoring)と呼ばれる「部屋矯正」システムを取り入れています。ボタンを押すと、6つのマイクロフォンが超音波で周囲の壁までの距離を計測します。次に、32ビットのARM Cortexマイクロプロセッサーがドライバー・アレイからの出力を調節して、AURORAのパフォーマンスを精確に適合させます。この効果は、サウンド・エンジニアが異なった場所に合うようにサウンドを適応させる際に、ミキシング・デスクで行う調節と同じです。



すべての調節は厳密にアナログ領域で行われ、他の部屋矯正システムがやっているようにDSPやフィードバックに依存することはありません。これによって、部屋の様式や壁からの反射に対して不自然な方法でサウンドを「ニュートラル化」しようとすることなく反応して、ずっと精細で精確にサウンドを適合させることができます。大きな部屋、小さな部屋、部屋の角、壁際、フリースペース - AURORAをどこに置こうと、最高のパフォーマンスを見せてくれるのです。

AURORAの背面の6つのマイクロフォン - 2つが後ろ向き、2つが左向き、2つが右向き。これらが超音波で壁までの距離を計測する。

多目的な使い方

ARTの助けによって、AURORAはご使用になりたい形でご使用いただくことができます。テーブルやサイドボードの上に置いてお好きな音楽のプレイリスト、ラジオ局、ポッドキャストをストリーミングすることもできれば、ウォールマウントのテレビの下に置いてBluetoothや光ケーブルで接続して、テレビのサウンドをどんなサウンドバーよりもはるかに良い音で流すこともできます。充電式のバッテリー・パックを購入してAURORAの12V電源入力に接続して、屋外のガーデン・パーティーに持ち出すこともできます。どこに置こうと、ARTシステムが、AURORAが最高の能力を発揮するように測定してくれます。

ワイヤレス接続に加えて、ソース機器を接続するためのケーブル入力端子を豊富に備えています。光、同軸、USB、Ethernetの各入力がデジタル・ソースに対応するとともに、RCA入力端子、3.5mmソケットがアナログ入力を可能にします。マイクロSDHCカード用のスロットまで備えているので、音楽をカードにアップロードしてAURORAで再生することもできます。



AURORAが装備していない機能のひとつに、声によるコントロールがあります。たとえばAlexaを取り入れるとなると、オーディオ解像度が16-bit/48kHzに制限されるという点でも、音質に徹底的にこだわるよりも声によるコマンドの聞こえやすさを優先する設計に重点を変えなければいけないという点でも、パフォーマンスに妥協が求められることになるでしょう。とはいえ、それでもAlexaを取り入れたければ、AURORA(あるいはマルチルームで使用している複数のAURORA)をBluetooth経由でEchoスピーカーやInputにリンクすることによって、簡単にこれを実現することができます。



特有のデザインと独自の専用テクノロジーを備えたiFiのAURORAは、他にはないオールインワン・ワイヤレス・ミュージック・システムで、4月20日発売です。価格は190,000円(税別)です。

AURORA仕様

対応スペック
  • 16-32Bit44.1kHz~192kHz
入力
  • aptxHD/aptxAdpative/aptX/LDAC/HWA/AACによるハイレゾ対応Bluetoothオーディオ
  • NASまたはサーバーからのネットワークオーディオ再生、エアプレイ、ストリーミングオーディオ(Spotify/Apple Music/Amazon Music/Tidal hifi/Deezerなど)、USBストレージからの再生、SDカード、同軸および光S/PDIF(ブルーレイプレーヤー、ゲーム機、スマートTVなど) 
  • RCAステレオ&3.5mmステレオ (Alexa、CDプレーヤー、レコードプレーヤーからのアナログオーディオ用)
スピーカーシステム
  • 4 x 4.5インチ (120mm) コーティング・ペーパー・コーン・ワイドバンド・ドライバー
  • 2 x 1.1インチ(28mm)シルク・ドーム・トゥイーター(8kHzクロスオーバー)×2
  • 2 x 4.5インチ x 8インチ(120mm x 200mm) スチール製パッシブラジエーター
  • 周波数特性:27Hz - 40kHz
  • 最大音圧レベル:115dB/1m

アンプ部

  • 真空管クラスA増幅とのハイブリッドで動作
  • パワーバッファオペレーティング 1.411MHz/1.536MHzクロックロック
  • 周波数特性:15Hz〜150kHz
  • 最大消費電力:320VA(マリン/カー電源用12V入力)
  • 歪率:0.05%以下

その他

  • 発売日:2020年4月20日
  • 保証:12ヶ月
  • 価格:190,000円(税別)
  • バーコード:5060738782260

2020年4月9日木曜日

iSilencer+、iDefender+、発売のお知らせ


USBオーディオをノイズのない至福のサウンドで




USBインターフェースは、オーディオに使用する場合は本質的に「ノイジー」です。iFiの新製品iSilencer+(アイサイレンサー・プラス)とiDefender+(アイディフェンダー・プラス)は、オーディオ信号に歪みを与える電気ノイズを除去し、接続された装置のサウンドのポテンシャルを引き出します。

近年、ますます多くの音楽愛好家が主要なオーディオ・ソースとしてコンピューターを使うようになっています。多くの場合、コンピューターはUSBを介してオーディオ・ギアに接続されます。USBは、デジタル・データをひとつのハードウェアから他のハードウェアに受け渡すことを可能にする、ユニバーサル・インターフェースです。

 これには賛否両論があります。USBインターフェースは、ハイレゾ・オーディオ・データを最大限の解像度で伝送し、しかもエイシンクロナス伝送によって、オリジナル・ソースのデータをビットパーフェクトで伝送することを可能にします。が、これは、机上の理論です。実際にはUSBは、電力とデータの両方を伝送するために設計された、複雑な、多用途を想定した(つまり、オーディオ専用に作られたのではない)コンピューター・インターフェースなのです。電気ノイズ、とりわけコンピューターの電源からの電気ノイズの影響を受けやすく、これが音質に不利な影響を与えることがあるのです。

 iFiは、USBオーディオの品質を向上させるデバイスをいくつか作っています。その中でもいちばん人気の高い2つが、iSilencerとiDefenderです。これらは親指サイズの「スティック」で、コンピューターのUSBソケットに差し込んで、コンピューターとDAC(単体製品であろうとアンプ内蔵のものであろうと)間のリンクとして動作します。これらのデバイスはUSBオーディオを苦しめる様々な問題に対処するように設計されていますが、現在のバージョンであるiSilencer3.0とiDefender3.0に代わって、新しい改良モデルが発売になりました。「iSilencer+」と「iDefender+」です。




iSilencer+


「USB Audio Class」のデバイスは、USBハードウェアとソフトウェアに対して、たとえばプリンターやハードドライブといった周辺機器に使用されている「バルク/バースト・モード」よりも大きな要求をします。エラーチェッキングは使用していますが、「サイクリック・リダンダンシー・チェック(CRC)」(巡回冗長検査)エラーのイベント中の再伝送は行いません。USB信号の電気ノイズはCRCエラーの原因となり、その結果データ・ロスが生じ、信号の純度も低下します。これらのことが、オーディオ信号の歪み、様々なノイズ(クリック音やポップ音)、レイテンシーといった症状を生み出すのです。つまりこれらはすべて、コンピューター・ベースのオーディオ・システムのパフォーマンスに影響を与える可能性があるということです。iSilencer+は、ソースの電気ノイズ(EMI/RFI〔電磁干渉/無線周波数干渉〕を含む)を除去することによってこの問題を解決し、DACへのオーディオ・データのビットパーフェクト伝送を可能にするのです。


ユニークなのは、パッシブ・フィルターとiFiのANCII(Active Noise Cancellation II)回路を組み合わせて、これを実現している点です。軍用レーダー・テクノロジーから開発されたANCIIは、アクティブ・ノイズ・キャンセリング・ヘッドフォンと同様の方法で機能します。入ってくる電気ノイズとまったく同じ信号を、正反対の位相で発生させて、アクティブにノイズを打ち消すのです。


これは、低域と中域のノイズを除去するのにきわめて有効です。一方、パッシブ・インシュレータリング・フィルターの方は、もっと高い周波数帯域で動作します。この組み合わせは、パッシブ・フィルタリングだけに依存するデバイスよりも、USB信号を損なうノイズを根絶するにあたって、かなり高い効果を生み出します。

iSilencer+(CC)をiPadのUSB-C端子に接続


ノイズを除去するとともに、iSilencer+はジッターの発生も低減します。ジッターは、データの「パケット・エラー」の原因となって、その結果、冷たくきついサウンドを生じさせるデジタル歪です。



iSilencer+はまた、iFiのREBalanceテクノロジーを使用して信号を「再バランス化」し、どのようなオーディオ・フォーマットでも、DACが受け取るデジタル信号がオリジナル・ソースのものとまったく同一になることを確保します。

新しいiSilencer+は、これまでのiSilencer3.0と比較して、いくつかの点を贅沢に強化しています。入出力フィルタリング用にlow-ESR(Equivalent Series Resistance 等価直列抵抗)のタンタル・キャパシターを使用することでフィルタリング容量が10倍になり、これによってノイズ撃退機能を高めています。USBの様々なタイプに対応しています。iSilencer3.0はUSB-Aコネクター仕様のみでしたが、iSilencer+は、新しいUSB-Cコネクターも含めて、3つのバージョンを用意しています。

iSilencer+(AA)をコンピューターに接続

  • USB-A – USB-A(AA)※USB-A端子オス – USB-A端子メス
  • USB-C – USB-A(CA)※USB-C端子オス – USB-A端子メス
  • USB-C – USB-C(CC)※USB-C端子オス – USB-C端子メス
(上から)iSilencer+のCC、CA、AA

(左から時計回り) 同上

どのバージョンも、「スーパースピード」のUSB3.0規格に準拠しています。もちろん、下位のUSB2.0互換です。高品質な金メッキ・コネクターを装備し、最適な信号伝送を実現します。



iSilence+は、コンピューターとDACの間のアクティブなUSB出力に差し込みますが、iSilencer+の「スティック」を複数個、空いたUSBポートに差し込んで、さらにEMIの放射を低減させることができます。スティックの数が増えれば(つまりANC回路の数が増えるということです)、ノイズの低減能力も倍増していくのです。外付けハードドライブとミュージック・サーバーとの間にiSilencer+を使うこともできます。

正確には、iSilencer+が音質に与える効果は、システムによって異なりますが、典型的な効果としては、明瞭度の向上、ダイナミックレンジの拡大、エッジの鮮明度の向上を期待することができ、これによって音楽がより生き生きとオープンに響くのです。

iSilencer+仕様


  • スーパースピードUSB3.0(USB2.0下位互換)
  • USB3.0金メッキコネクター
  • AA、CA、CCの三種類のバリエーション (AA)※USB-A端子オス – USB-A端子メス、(CA)※USB-C端子オス – USB-A端子メス、(CC)※USB-C端子オス – USB-C端子メス
  • サイズ:50mm(長さ)×20mm(幅)×9mm(高さ)
  • 重量:7g(0.25オンス)
  • 発売日:2020年4月20日
  • 保証:12ヶ月
  • 価格:AA、CA、CC 各8,800円(税別)
  • バーコード:5060738780327(AA)、5060738780310(CA)、5060738780020(CC)

※上記仕様は予告なしに変更になることがあります。




iDefender+

iDefender+は、さらに専門的なUSBオーディオ・デバイスで、コンピューター・ベースのシステムに関係する問題(スピーカーから苛々するようなバズ音やハム音が生じるのが典型です)の原因となるグラウンド(あるいはアース)・ループに対処するために設計されています。

iDefender+は、ソース・デバイスのUSBソケットに差し込むと、グラウンド・ループ(アースが複数あるのが原因で、これによってノイズが増加する)があるかどうかを検知します。そして、コンピューターのアース接続を「賢く」遮断して、システムのノイズ・フロアを劣化させる原因となるグラウンド・ループ・ハムを根絶し、解像度とダイナミックレンジを改善します。



家庭用のコンセントや内蔵バッテリーではなく、コンピューターのUSB電源に依存するDAC(バスパワー駆動の製品など)と一緒に使用すると、iDefender+はさらに効果を増します。外付け電源をスティック側面のUSB-Cソケットに接続すると、コンピューターからの電力供給をブロックして、外付け電源からDACに電力を供給します。iFiのiPowerのような、高品質な低ノイズの電源アダプターを使用すれば、USB DACのパフォーマンスが著しく改善するでしょう。


iDefender+(CA)をコンピューターに接続


iDefender+(AA)をコンピューターに接続
 
AppleカメラアダプターとiDefender+(AA)を5v外部電源を介してDACに接続

iSilencer3.0の場合と同様に、現行のiDefender3.0に入出力フィルタリング用のlow-ESRタンタル・キャパシターを加えて、iDefender+にアップグレードしました。これもまた、接続する装置に合わせて、以下の3つのバージョンを用意しています。iSilencerと同様USB3.0とUSB2.0の規格に準拠しており、コネクターは金メッキ仕様になっています。


iDefender+(上から)CC、CA、AA

(左から時計回り) 同上
  • USB-A – USB-A(AA)※USB-A端子オス – USB-A端子メス
  • USB-C – USB-A(CA)※USB-C端子オス – USB-A端子メス
  • USB-C – USB-C(CC)※USB-C端子オス – USB-C端子メス

iDefender+仕様

  • スーパースピードUSB3.0(USB2.0下位互換)
  • USB3.0金メッキコネクター
  • サイズ:50mm(長さ)×20mm(幅)×9mm(高さ)
  • 重量:6.6g(0.23オンス)
  • 2020年4月20日
  • 保証:12ヶ月
  • 価格:AA、CA、CC 各8,800円(税別)
  • バーコード:5060738780303(AA)、5060738780297(CA)、5060738780037(CC)

※仕様は予告なしに変更になることがあります。

2020年4月8日水曜日

デモ機貸し出しサービス機種追加のお知らせ

トップウイングサイバーサウンドグループは、ご好評いただいているご自宅試聴用のお貸し出しにおいて、以下の機種を追加いたしました。

◯ZEN DAC webページ
◯ZEN BLUE webページ

お貸し出し案内ページはこちら

上記二機種は昨年末の発売以来ベストセラーを記録しています。
USB接続によるハイレゾファイル再生、及び昨年から本格化したAMAZON Music HDなどのストリーミング再生といったシチュエーションにおいて便利にお使いいただいている機種です。