2015年8月31日月曜日

DSD256用のファームウェア5.0にフレーバーをつけました 「どれにしますか?」

DSD256用の最新ファームウェア5.0に
フレーバーをつけました
バニラ、ストロベリー、チョコチップ… どれにしますか?

DSD DoP革命 - iFiファームウェア・バージョン5.0が新時代の到来を告げます。
iFiでは、ソフトウェアを社内で開発すると言えば、まさにそのとおりのことをします。今回は、ファームウェア・バージョン5.0(そしてそのサブバージョン)によって、私たちはさらに上へ、そしてさらに先へと進化しました。その理由は:
  1. ファームウェア・バージョン5.0「バニラ Vanilla」は、DoP経由のDSDを最適化して、DSDと同等のパフォーマンスを実現します。クリック音がなく、ASIOによるネイティブDSD(これまではWindowsのみで可能でした)と同等の音質を実現しているのです。DoPの30%のデータ・オーバーヘッドを保持しながら、iFiのファームウェアのスペシャル・コード最適化機能が、ASIOネイティブと同等の音質に引き上げています。音の良さという点では、どちらのプロトコルも今では同等になっています。
  2. スペシャル・サブバーション・ファームウェア5.0A「ストロベリー Strawberry」は、Mac OSやiOSで用いられているDoP経由のDSD256を可能にします(nano iDSDとmicro iDAC2のみで利用可能です)。Windows、OSX、Linusなどのコンピューター・プラットフォームはもちろん、スマートフォンやストリーマーを含むすべての主要なコンピューター・プラットフォームで、DSD256をサポートします。
  3. 追加サブバージョン・ファームウェア5.0B「チョコチップ Choco Chip」は、Android及びそれと同様の機器用に、micro iDSDのスリープモードを無効にします。これによって、最近の世代のAndroidを使用したスマートフォン、タブレット、ファブレットからmicro iDSDが電力を引き出すのを防ぎます。同時に、micro iDSDがスリープモードに入るときに生じていたクリック音やポップ音も防ぎます。
DSDとDoP革命の背景
DoP DSDは、PCMとDSD-DoPの切り替え時に、機構上どうしてもノイズが生じると知られています。この問題は、(すべてのではなく)いくつかのごく限られた再生ソフトウェアで扱われてきました。DSD再生において多くのソフトウェアがこの問題に苦労しているのは、そのためなのです。

そこで私たちiFiは、この問題を自ら取り上げて、「(PCの)箱の外で」考え、この「上流にある」問題を「下流の」ファームウェア・レベルで解決し、それを私たちのDSD再生が可能な機器のすべてに搭載することにしました。1年以上かかったこの過程で、私たちはDSD-DoPとPCMの相違があれこれ厄介を生み出す多くの分野で、問題を解決したのです。

DoPは音質が劣るとよく言われますが、ファームウェア内のコア・コードとクロックシステムを調整することによって、この点は今では(話にならないレベルではなく)議論できるレベルにまでなっています。というのも、私たちはDoPとネイティブDSD再生を比較対照することによって、プロセッサーを利用するという考え方を排除したからです。

ですから、ネイティブDSD(ASIO方式)とDoPのどちらでも、すばらしいDSD音質を引き出すことができるのだと確信して、そしてあとはご自身の体験に基づいて、どちらかを選択してください。DSDとPCMの場合と同じように、私たちはDSDとDoPのどちらも、同じくらい好きなのです。

そして、従来のファームウェアではASIOでしか対応していなかったnano iDSDのDSD256(11.2MHz)はDoPでも対応することになりました。すでにiOSにはHibikiを始めとしてONKYO HF PLEYER、KORG iAudioGate、KaiserToneなど多くのDSD256対応アプリがあり、それらはすべてDSD256の伝送にDoP方式を採用しています。これまでも、ポータブルDACでDoPによるDSD256に対応しているのはmicro iDSDだけでしたが、5.0A「ストロベリー Strawberry」を適用したnano iDSDもその列に加わることになるのです。






ファームウェア5.0「バニラ」Vanilla(for all)
  1. 適用可能機種:nano iDSD/micro iDSD/micro iDAC2/Retro Stereo 50
  2. 解説:すべてのOSに対応し、すべての特徴がオリジナルの機器のスペックと同じ。2015年9月以降に出荷されるiFi製品に搭載(iLink、iDACを除く)。
  3. 既知の問題:nano iDSDとmicro iDAC2においてDSD256はASIO経由でのみ利用可能(DoPではDSD256再生不可)。micro iDSDのみスリープモードにしたときある種のスマートフォンから電力を引き出すことがある。

5.0A「ストロベリー」Strawberry(only for some)
  1. 適用可能機種:nano iDSD/micro iDAC2
  2. 解説:nano iDSDとmicro iDAC2で、MAC OSX、iOS、Android、Linux上でDSD256が可能になるバージョン。DoP経由のDSD256を可能にしたい場合のみ必要。他の機能は通常のバージョン5.0と同様。
  3. 既知の問題:システムオーディオ(Mac OSX、iOS、Android、Linux)使用時には、OSがサポートしていれば、オーディオのデフォルトが768kHzのアップサンプリングに設定される。nano iDSDとmicro iDAC2は、768kHzのPCMの「無音」信号を受け取ると、出力をミュートしてしまうので、デフォルトのサンプリングレートを手動で384kHzに設定して、出力を可能にする必要がある。

5.0B「チョコチップ」Choc Chip (many contain nuts, not for everyone)
  1. 適用可能機種:micro iDSD
  2. 解説:micro iDSDのみに使用! Android及びそれと同様の機器で使用する際に、スリープモードを無効にする。
  3. 既知の問題:スリープモードを無効にすることによって、最近の世代のAndroidを使用したスマートフォン、タブレット、ファブレットからmicro iDSDが電力を引き出すのを防ぐ。同時に、micro iDSDがスリープモードに入るときに生じていたクリック音やポップ音も防ぐ。既知の問題:USB入力使用中にはSPDIF入力は使用不可。スリープモードがないので、通常のバージョン5.0と比べて実質的にバッテリー駆動時間が短くなる。

2015年8月26日水曜日

Retro発売のお知らせ

iFI Audio Retro(Stereo50LS3.5)は本国にてさらなる音質向上および生産性の向上を目的とした基板設計の変更を行ったため、日本で再度技適認証を行う必要が生じるなど、諸外国に比べて発売スケジュールに大きな遅れが出ておりましたが、このたびようやく技適証明を始めとする法的認証手続きが完了し、8月31日(月)に発売開始決定となりましたことをお知らせいたします。(※地域、流通の事情により一部前後する可能性アリ)
独自のプログラミング技術で世界最高スペックDSD512(22.5MHz/24.6MHz)/PCM768KHzへの対応を可能にしたUSB-DAC、AptXに対応したBluetooth、7種類のカーブ(RIAA、CCIR/Teldec、Columbia、Decca、DMM、EMI)に対応したフォノイコライザー、この価格帯としては破格の出力を持つ真空管+A級アンプ(25W+25W)、どんな低能率なヘッドフォンでも鳴らし切る7,000mWのヘッドフォンアンプを搭載したRetro Stereo50と、かつての名作BBCモニターを21世紀の視点から見つめなおし、iFIのオリジナルユニット、ノンネットワークによるタイムアライメントの追求、ダンピングを最小限に抑えるアコースティック・アクティブ・チューニングを採用したLS3.5、セットと分売でいよいよ日本上陸です!


なお、FUJIYA AVIC(東京・中野)、オリオスペック(東京・秋葉原)、ヨドバシカメラAKIBA(東京・秋葉原)において9月上旬より順次デモ機を設置させていただく予定です。