2014年5月7日水曜日

nano iDSD、nano iCANボリューム操作時のZipper Noise(ジッパーノイズ)について


ユーザーの方から他にいくつかnano iDSDのボリュームに関してご指摘のあった、操作時のノイズの点についてiFI=AMRの主任エンジニア、トレステン・レッシュ博士に質問したところ、回答がありましたので、以下の通りお伝えします。

Q: ボリュームを早く回すとチリチリとしたノイズが聞こえますがなぜですか?
A: これは英語でZipper Noise(ジッパーノイズ)と呼ばれるもので、一般的に知られているボリュームの経年劣化による「ガリノイズ」ではありません。
これが出る原因は、nano iDSDやnano iCANが最高の音質を求めてDCカップリングを使っているからです。ステップ式のボリュームコントロールとこれを一緒に用いると、どうしても多少のzipper noiseが出ることになってしまいます。ただ、ステップ式のアッテネーターでも、急速にボリュームコントロールを回すと、この現象が生じます。ジッパー・ノイズは決して故障ではありませんし、むしろ経年劣化にも強いので、安心して使って下さい。

とのことでした。
その他、nano iDSDのボリュームに関する詳細については以下のエントリーをご覧ください。

nanoシリーズのボリュームについて(1)ボリュームの方式について
nanoシリーズのボリュームについて(2)nano iDSDに採用されたボリューム技術について

この項については、いくつか補足の技術説明を加筆する予定です。

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