新製品iDAC2について、3回にわたって連載をお届けします。
Looking under the lid of the iDAC2 -
iDAC2の内部を見る
Silmic Capsのクローズアップ(パート1)
iDAC2の中心部には、ゼロから新開発されたアナログステージがあります。使用されているバーブラウン製のDSD/DXDネイティブDACチップに最適なライン出力を与えるように設計されています。このアナログステージをサポートするために、エルナー・ジャパン製の、特別なオーディオグレードのSilmic II(現在利用できる最高級のグレードで、買うことのできる最良のオーディオグレードのキャパシターです)が取り付けられています。何と、これらは最高級のAMRの機器に使用されているものなのです。
アナログステージはまた、ディスクリートA級バッファーも使用しています。このバッファーは、N-Channel J-FetとPNP バイポーラートランジスターを組み合わせたもので、それによってこのバッファーは600オームの負荷をも扱うことが可能になっています。最終的には、まもなく発売される「Proシリーズ」には採用されませんでしたが、このバッファーはもともとは「Proシリーズ」に組み込むために設計され、テストされていました。その後、「Proシリーズ」にはもっとラディカルなものを使った方がいいということになったのです。
このアナログ回路の全体は、2つのSilmicキャパシターの下に直接配置されています。このように回路を「3D」配置することによって、A級バッファーに「バックアップ・パワー」を供給するキャパシターが、回路にできる限り近く配置されることが確保されるのです。
パート2に続く
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