ポータブル型のデジタル・オーディオ・プレーヤー(DAP)とmicro iDSDのオプティカル(光)接続について、一部の機種でうまくいかない場合があるとのご指摘をいただきました。
これはケーブルの精度の問題もありますが、そのほかに以下の理由が考えられるとの回答がiFI本社オフィスからありました。
通常のSPDIF経由のPCオーディオ(たとえばiLinkのようなDDCを用いた場合)は、サンプリングレートが異なるトラック間で、再生開始時にごくわずかに音が途切れます(100~200ミリ秒)。それは、サンプリングレートが異なる時「だけ」であり、また、「ハードウェアのシンクロ機構のためにスタート時に無音にする」機能を使わない設定にした場合に限られます。4分の1秒無音に設定しただけでも、このラグは排除できます。
サンプリングレートが変わる時に、SPDIF入力がリロックするのに数100ミリ秒必要なのは、ノーマルなことです。DAPのジッター(の悪さに起因する)拒絶が大きければ大きいほど、ロック時間は長くなります。
そのほか、一部DAPのオプティカル出力をmicro iDSDに入力すると、以下の2点が起こるのではないかと考えられます。
1 音楽が再生される前の無音状態(通常CDは開始時に2秒の無音トラックが置かれています)がDAP上でカットされる。
2 再生開始時に、あるいは新しいサンプリングレートによる再生開始時に無音状態が加えられない。
これらはいずれもDAP側のソフトウェア及びセッティングの問題です。
引き続き、iFI本社オフィスでは各国で流通しているDAPとの接続検証を行いますが、比較的廉価な据置型ブルーレイ・プレーヤーのオプティカル出力でも、ソフトウェアが正しくプログラミングされていれば安定してmicro iDSD側で信号を受けていることから、DAPのオプティカル出力は本来のSPDIFの要件を満たしていないものが多いと考えられます。
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