2013年9月1日日曜日

新・ヴェネツィアの戴冠



最近はこんなものまでLP化されるんだ、とびっくりしたのがポール・マクリーシュとガブリエリ・コンソート&プレイヤーズによる「新・ヴェネツィアの戴冠」(レーベルは英Signum)。

マクリーシュ/新・ヴェネツィアの戴冠 LP化(HMV)
リンク先のHMVの詳細な解説を見てただければ、どんなものかはだいたい想像がつくでしょうが、要するに1595年のヴェネツィア・ジェノヴァ共和国の新総督就任を祝う壮大なミサの音楽を再現した空想上のライヴ・・・といっても実際どんな音楽が使われたかは記録に残っていないので、当時最もポピュラーだったヴェネツィアの作曲家ガブリエリ親子の音楽を中心にマクリーシュ自らの考証で選曲しています。
このLP、発売はまだ9月の半ばなので現時点では未聴ですが、英ChandosのThe Classical Shopから24/96のハイレゾ音源はすでに購入可能で、現時点で聴いたのはそちらの方。

ミサの開演を告げる鐘の音、人々の雑踏、ファンファーレ、花火の音、ドラムロールと行進曲から、グレゴリオ聖歌、オルガン独奏、ミサ曲、司祭の朗誦、サクバット&コルネットにアンサンブル・・・・さまざまな編成による音楽と、効果音をも大胆に取り入れた音の一大ページェントが繰り広げられます。
中世ヨーロッパの歴史的な式典を音楽で振り返る試みは「ジョージII世の戴冠式」(英hyperion)とか「イングランド女王メアリーとフェリペII世の結婚式」(西Glossa、英CORO)など他にもいくつかCDが出ていますが、この音源、CDはもちろん、24/96のハイレゾ配信ありーの、アナログディスク、と音楽のみならず効果音までも様々なフォーマットで比較できる貴重な機会だともいえるでしょう。

このころの日本は豊臣秀吉の時代・・・文化的には安土桃山=利休に代表される「わび、さび」の時代でした(アニメ「へうげもの」の世界)。400年前の、日本とは対照的な絢爛豪華なヨーロッパ文化にアナログでタイムスリップするってのもなかなかオツなもんかもしれませんね。



言うまでもなく、アナログ再生もハイレゾ再生もiFIオーディオの得意分野です。

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