2015年4月7日火曜日

新製品iDAC2-その内部を見る(3)

Looking under the lid of the iDAC2 -
iDAC2の内部を見る

下部のクローズアップ(パート3)

ここにはプリント基板の中心を占めるアナログステージが見えます。(テキサス・インスツルメンツによる)バーブラウン製のJ-Fet入力「Soundplus®」オペアンプが見えますが、これはQuadタイプです。ケース内のオペアンプの2番目のペアはDCサーボとして使用されており、これによってカップリング・キャパシターの必要性がなくなっています。
そうなんです。信号経路は、DACからRCAジャツクやヘッドフォンジャックに至るまで、DCカップリングされているのです!
DCサーボは、回路内のDCオフセットを処理するのみならず、オーディオパスに補正電圧を送る前にあらゆる信号を除去しなければなりません。ここに歪みがあったら、問題が生じるからです。一般的な解決法は、DCサーボ用に安価で品質の悪いオペアンプを使用することですが、これでは予期せぬ音質の妥協へと至ることになってしまいます。
ご覧いただけばおわかりのように、アナログステージのパッシブコンポーネントもまた最高品質のものを使用しています。重要な部分のすべて(パワーサプライを含みます)にMELF抵抗(MELF形炭素皮膜固定抵抗器)とC0G(積層セラミックコンデンサ)を使用しているのです。
左端にあるのが、新開発のデュアルモノ・ヘッドフォンアンプで、広範囲にわたってパワーサプライをデッカプリングしてくれます。これによって、C0Gも含めて、最少のノイズが実現されるのです。
オーディオ機能には、ここでもMELF抵抗が使われています。
これまでの解説でおわかりだと思いますが、私たちは安価なパーツを使っていません。私たちがありとあらゆることを試してみたことをわかっていただくために、まもなく発売になる777 シグネチャー・エディションの内部の写真をいくつかお見せしましょう。高価なパーツがそこでも使われているからです。


0 件のコメント:

コメントを投稿