接続と設定に関するご質問が多いフォノイコライザーiPhonoの設定ガイドです。
ステップ3:負荷(Lord)の設定
どんなカートリッジも、最高の音質を得るには適正な負荷(Lord)の設定が必要です。MMカートリッジはキャパシティブロード(容量性負荷)(pF)、MCカ−トリッジはレジスティブロード(抵抗負荷)(Ω)を必要とします。
適正な負荷値はカートリッジの説明書に書かれていますが、中には書かれていないものもあります。
多くの人が、この負荷値はカートリッジ内部のインピーダンス/抵抗と同じものだと誤解していますが、それは間違いなのです。
カートリッジ
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インピーダンス/抵抗
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適正負荷
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Shure M97xE
(MM)
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1550 Ohm
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200-300pF
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Ortofon MC-3 Turbo
(High Output MC)
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100 Ohm
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47kOhm
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Denon DL-103R
(MC)
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14 Ohm
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Not Stated.
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負荷値が説明書中に記載されていないカートリッジの適正負荷値を見つける唯一の方法は、実際に聴いてみることしかありません。どの負荷値の時にいちばん自然な音がするか − それが適正値ということになるのです。たとえば、Denon DL-103Rの適正値は、1kΩ程度です。
ヒント:音に生彩がないと感じたら、pF(MMの場合)、Ω(MCの場合)の数値を上げてみてください。音が明るすぎると感じたら、pF(MMの場合)、Ω(MCの場合)の数値を下げてみてください。
負荷値表のいちばん上の行はマイクロスイッチの名前で、左図のマイクロスイッチに対応しています。
負荷値表のいちばん左の縦列が実際の負荷値です。
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以下は参考例です。
●250Ω(MC)
必要な負荷値が250Ωなら、330Ωと1kΩのマイクロスイッチ(計4個のマイクロスイッチ)を「・」(右)の位置に設定し、他のマイクロスイッチは「-」(左)の位置に設定します。
●47kΩ(MC)
必要な負荷値が47kΩなら、すべてのマイクロスイッチを「-」(左)の位置に設定します。
●400pF(MM)
必要な負荷値が400pFなら、100pFと200pFののマイクロスイッチ(計4個のマイクロスイッチ)を「・」(右)の位置に設定し、他のマイクロスイッチは「-」(左)の位置に設定します。
●100pF(MM)
必要な負荷値が100pFなら、すべてのマイクロスイッチを「-」(左)の位置に設定します。
注意:高出力のカートリッジには、MMカートリッジ用の設定(pF)を使用してください。
ヒント:一般的には、MCカートリッジを使った場合がいちばん良い音が得られます。MMカートリッジは経済的に有利です。高出力MCカートリッジは、その中間に位置するといった感じです。
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