2014年2月19日水曜日

iFi iPhono − 4ステップ接続&設定ガイド(ステップ3-負荷の設定)


接続と設定に関するご質問が多いフォノイコライザーiPhonoの設定ガイドです。
ステップ3:負荷(Lord)の設定



どんなカートリッジも、最高の音質を得るには適正な負荷(Lord)の設定が必要です。MMカートリッジはキャパシティブロード(容量性負荷)(pF)、MCカ−トリッジはレジスティブロード(抵抗負荷)(Ω)を必要とします。
適正な負荷値はカートリッジの説明書に書かれていますが、中には書かれていないものもあります。
多くの人が、この負荷値はカートリッジ内部のインピーダンス/抵抗と同じものだと誤解していますが、それは間違いなのです。


カートリッジ
インピーダンス/抵抗
適正負荷
Shure M97xE     

MM
1550 Ohm
200-300pF
Ortofon MC-3 Turbo


High Output MC
100 Ohm
47kOhm
Denon DL-103R

MC
14 Ohm
Not Stated.


負荷値が説明書中に記載されていないカートリッジの適正負荷値を見つける唯一の方法は、実際に聴いてみることしかありません。どの負荷値の時にいちばん自然な音がするか − それが適正値ということになるのです。たとえば、Denon DL-103Rの適正値は、1kΩ程度です。

ヒント:音に生彩がないと感じたら、pF(MMの場合)、Ω(MCの場合)の数値を上げてみてください。音が明るすぎると感じたら、pF(MMの場合)、Ω(MCの場合)の数値を下げてみてください。

負荷値表のいちばん上の行はマイクロスイッチの名前で、左図のマイクロスイッチに対応しています。


負荷値表のいちばん左の縦列が実際の負荷値です。



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以下は参考例です。

●250Ω(MC)



必要な負荷値が250Ωなら、330Ωと1kΩのマイクロスイッチ(計4個のマイクロスイッチ)を「・」(右)の位置に設定し、他のマイクロスイッチは「-」(左)の位置に設定します。

●47kΩ(MC)



必要な負荷値が47kΩなら、すべてのマイクロスイッチを「-」(左)の位置に設定します。

●400pF(MM)


必要な負荷値が400pFなら、100pFと200pFののマイクロスイッチ(計4個のマイクロスイッチ)を「・」(右)の位置に設定し、他のマイクロスイッチは「-」(左)の位置に設定します。

●100pF(MM)



必要な負荷値が100pFなら、すべてのマイクロスイッチを「-」(左)の位置に設定します。

注意:高出力のカートリッジには、MMカートリッジ用の設定(pF)を使用してください。

ヒント:一般的には、MCカートリッジを使った場合がいちばん良い音が得られます。MMカートリッジは経済的に有利です。高出力MCカートリッジは、その中間に位置するといった感じです。






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