2014年2月27日木曜日

nano iDSDの入荷状況

二次ロットもまたたく間に完売となるなど大変好評をいただいているnano iDSDですが、世界中からオーダーが殺到しているため、生産ラインの稼働が追いつかず大変おまたせする結果となり申し訳ない次第です。

ようやく今週末、三次ロット第一便が生産工場から日本に向けてフライトされる運びとなり、来週末までにはお取引店様にお届けできると思われます。ただし、この第一便も現在オーダーいただいている数にはとうてい満たず、3月8日に第二便、3月15日に第三便がフライトされ、ようやく現在のご注文が解消される見込みです。
ご予約のお客様には引き続きご迷惑をお掛けしますが、少しでも多くの商品を確保するため鋭意努力しておりますので、悪しからずご了承頂きますようお願い致します。

なお、現在品薄になっているnano iCANGEMINIケーブル(0.7m)、iUSBPowerについても3月中旬には入荷する予定です。悪しからずご了承下さい。

2014年2月21日金曜日

高橋健太郎のOTO-TOY-LAB/高橋敦のオーディオ絶対領域

早くからハイレゾ&DSD配信に取り組んでいる音楽配信サイトOTOTOYのプロデューサー高橋健太郎さんのオーディオ連載「OTO-TOY-LAB」の第一回目にnano iDSD、およびiLinkが取り上げられています。


高橋健太郎のOTO-TOY-LAB――ハイレゾ/PCオーディオ研究室―― 【第1回】iFI-Audio「nano iDSD」



またPhile-webの連載「高橋敦のオーディオ絶対領域」第75回にもnano iDSDが取り上げられています。




 



2014年2月19日水曜日

iFi iPhono − 4ステップ接続&設定ガイド(ステップ4:イコライザーカーブ)

接続と設定に関するご質問が多いフォノイコライザーiPhonoの設定ガイドです。
ステップ4:イコライザーカーブ

1枚1枚のレコードを適正に再生するには、適正なイコライザーカーブを用いなければなりません。これを適正に設定するには、2つのステップが必要です。

●1:RIAA/eRIAA/IEC
(工場出荷時の設定なので、通常はこの設定を変える必要はありません。)


2つのeRIAAマイクロスイッチは「・」(右)の位置になければなりません。2つのIECマイクロスイッチは「-」(左)の位置になければなりません。



明細
説明
eRIAA Default
Enhanced RIAA EQ curve
エンハンストRIAAイコライザーカーブ
Extended High Frequency
高域が拡張されている
IEC
Subsonic filter
サブソニックフィルター
For warped records
反ったレコード用
RIAA
Standard RIAA EQ curve
標準的なRIAAイコライザーカーブ
-
eRIAA + IEC
Enhanced RIAA EQ curve + Subsonic filter
エンハンストRIAAイコライザーカーブ+サブソニックフィルター
Extended High Frequency + For warped records
高域が拡張されている+反ったレコード用



●2: DECCA/RIAA/COLUMBIA
レコードが誕生した当初は、数多くの異なったイコライザーカーブが用いられていましたが、1954年、世界中のレコードレーベルが、すべてのレコードにRIAAイコライザーカーブだけを用いることに合意しました。しかし、すべてのレコードに実際にRIAAイコライザーカーブが用いられるようになったのは、やっと1980年代以降になってからでした(地球規模でただひとつの合意に達し、それをほんの1〜2年の間に実行するのは、容易なことではありませんよね)。

間違ったイコライザーカーブを用いれば、レコードは「正しい」音では響きません。たとえば、1980年以前にリリースされたDG(ドイツグラモフォン)のクラシックレコードは、乾いた、平坦な音に聞こえることがよくありますが、その理由は、それらのレコードがRIAAイコライザーカーブではなく、DECCAイコライザーカーブを用いて製造されたからなのです。


1980年以前にリリースされたレコード

レコードレーベル
iPhonoフロントパネルのイコライザースイッチ


 


COLUMBIA(Up)





RIAA(Middle)







DECCA(Down)


注意:ヨーロッパで発売されたEMIのレコードは、その多くがDECCAイコライザーカーブを用いています。アメリカで発売されたEMIのレコードは、その多くがCOLUMBIAイコライザーカーブを用いています。特に、もともとCOLUMBIA/CBSでプロデュースされ、合併後にEMIレーベルで発売されたレコードはそれに当てはまります。

1980年以降に発売されたレコードは、そのほとんどが標準的なRIAAイコライザーカーブを用いています。

この解説によって、皆様のレコードコレクションがより長い生命を保ち、ひいては皆様がいっそう音楽を楽しむのに寄与できればと願っています。





iFi iPhono − 4ステップ接続&設定ガイド(ステップ3-負荷の設定)


接続と設定に関するご質問が多いフォノイコライザーiPhonoの設定ガイドです。
ステップ3:負荷(Lord)の設定



どんなカートリッジも、最高の音質を得るには適正な負荷(Lord)の設定が必要です。MMカートリッジはキャパシティブロード(容量性負荷)(pF)、MCカ−トリッジはレジスティブロード(抵抗負荷)(Ω)を必要とします。
適正な負荷値はカートリッジの説明書に書かれていますが、中には書かれていないものもあります。
多くの人が、この負荷値はカートリッジ内部のインピーダンス/抵抗と同じものだと誤解していますが、それは間違いなのです。


カートリッジ
インピーダンス/抵抗
適正負荷
Shure M97xE     

MM
1550 Ohm
200-300pF
Ortofon MC-3 Turbo


High Output MC
100 Ohm
47kOhm
Denon DL-103R

MC
14 Ohm
Not Stated.


負荷値が説明書中に記載されていないカートリッジの適正負荷値を見つける唯一の方法は、実際に聴いてみることしかありません。どの負荷値の時にいちばん自然な音がするか − それが適正値ということになるのです。たとえば、Denon DL-103Rの適正値は、1kΩ程度です。

ヒント:音に生彩がないと感じたら、pF(MMの場合)、Ω(MCの場合)の数値を上げてみてください。音が明るすぎると感じたら、pF(MMの場合)、Ω(MCの場合)の数値を下げてみてください。

負荷値表のいちばん上の行はマイクロスイッチの名前で、左図のマイクロスイッチに対応しています。


負荷値表のいちばん左の縦列が実際の負荷値です。



----------------------------------------------------------------------

以下は参考例です。

●250Ω(MC)



必要な負荷値が250Ωなら、330Ωと1kΩのマイクロスイッチ(計4個のマイクロスイッチ)を「・」(右)の位置に設定し、他のマイクロスイッチは「-」(左)の位置に設定します。

●47kΩ(MC)



必要な負荷値が47kΩなら、すべてのマイクロスイッチを「-」(左)の位置に設定します。

●400pF(MM)


必要な負荷値が400pFなら、100pFと200pFののマイクロスイッチ(計4個のマイクロスイッチ)を「・」(右)の位置に設定し、他のマイクロスイッチは「-」(左)の位置に設定します。

●100pF(MM)



必要な負荷値が100pFなら、すべてのマイクロスイッチを「-」(左)の位置に設定します。

注意:高出力のカートリッジには、MMカートリッジ用の設定(pF)を使用してください。

ヒント:一般的には、MCカートリッジを使った場合がいちばん良い音が得られます。MMカートリッジは経済的に有利です。高出力MCカートリッジは、その中間に位置するといった感じです。






iFi iPhono − 4ステップ接続&設定ガイド(ステップ2-ゲイン設定)

接続と設定に関するご質問が多いフォノイコライザーiPhonoの設定ガイドです。
ステップ2:ゲインの設定



フォノプリアンプはどれもゲイン調節機能を備えています。カートリッジによって適正なゲインが異なるので、その調節が必要なのです。

MMカートリッジは低いゲイン、MCカートリッジは高いゲインを必要とします。通常ゲインはdB(デシベル)という単位で表示されます。40dB=100倍のゲインというのが目安です。


カートリッジの出力電圧
必要なゲイン
3mV以下
40dB
1mV-3mV
46dB
0.3-1mV
60dB
0.3mV以上
66dB

上の表でわかるように、Shure M97xEは40dBのゲイン、Denon DL-103Rは66dBのゲインが必要です。

ステップ1に従って、MMカートリッジまたはMCカートリッジを適切に接続したら、もうMMかMCかを区別する必要はありません。次のステップに進んでください。
(i) カートリッジの出力電圧を確認します。
(ii) 上の表から必要なゲイン(dB)を決定します。
(iii) 続いてマイクロスイッチを次の図のように設定します。この段階では、図中のグレー表示されたスイッチは無視してください。






iFi iPhono − 4ステップ接続&設定ガイド(ステップ1-MM/MC入力)

接続と設定に関するご質問が多いフォノイコライザーiPhonoの設定ガイドです。
ステップ1:MM入力端子またはMC入力端子のどちらかに接続します。
カートリッジの説明書を見て、カートリッジの出力電圧を確認します。
例: MCカートリッジのDenon DL-103Rの出力電圧は0.25mVです。
MMカートリッジのShure M97xEの出力電圧は4mVです。



カートリッジの出力電圧
iPhonoの入力端子
1mV以下
MC
1mV以上
MM  






例:Shure M97xE (4mV)はiPhonoのMM入力端子に接続しなければなりません。
Denon DL-103R (0.25mV)はiPhonoのMC入力端子に接続しなければなりません。

注意:MMMCの両方の端子に同時に接続しないでください。

ヒント:まれな例ですが、Ortofon MC-3 Turboのような高出力MCカートリッジが存在します。このカートリッジの出力電圧は3.3mVなので、iPhonoのMM入力端子に接続しなければなりません。つまり、MM入力端子とMC入力端子のどちらに接続するかは、実際の出力電圧に応じて決定しなければならないのです。

ヒント:レコードプレーヤーから出ているアース線をiPhonoのアース端子に接続するのを忘れないでください。同梱されている小さな接続補助ケーブルを使用すれば、より簡単に接続できます。これでレコード再生システムはすべてアースされたことになります。








2014年2月12日水曜日

nano iDSDのUSB3.0対応ファームウェアに関する見通し

nano iDSDは入力端子形状こそ3.0ですが、USBオーディオクラス2.0で動作しているため、USB3.0ポートに接続しても正常に動作しない可能性があるのは以前にもお伝えしたとおりですが、今後はUSB3.0端子しか搭載されないマシンが市場のほとんどを占める可能性があることから、現在、iFIの本国オフィスではUSB3.0端子に接続しても正常に動作するファームウェアを、入力端子製造メーカーX-MOS社と密接に協議を行いつつ開発しています。現時点では3月中~下旬までにはリリースの見込みです。これにより現状、以下のモデルのUSB3.0ポートにセルフパワーのUSB2.0ハブを接続しても、正常に動作しない問題も解決するとのことです。

アップル:Mac Book Air 2013 mid、Mac Book Pro 2013 late、Mac Pro 2013 late
Lenovo:ThinkPad Yoga

時間がかかっており誠に恐縮ですが、ファームウェアが公開され次第、この「iFI-Audiojp news & blog」及び「iFI-Audiojp nano iDSD」webページ上にてお知らせいたします。

2014年2月7日金曜日

DSDネイティブ版"hibiki" ポタ研iFIブースでワールドプリミエ!

明日の空模様が心配なポタ研ですが、直前の今になって大きな発表ができることになりました。プレスリリースも出すヒマがないくらい、ギリギリですみません(^_^;)

a2cappのhibikiはONKYOのHF PLAYERが出るまでDSDファイルをiOSデバイス上で再生できる唯一のソフトとして知られていました。hibikiの方式はこれまでDXDへ変換(352.8KHz)して再生するものでしたが、ついにDoP方式によるネイティブ再生にも対応することになりました。

そのワールドプリミエ・デモをポタ研iFIブース(トップウイングブース内)で行います。DSDファイル専用ソフトの音の鮮烈さ、拡がりの豊かさを是非iFIブースで、nano iDSDを用いてご体験下さい!

皆様のお越しをお待ちしております。




2014年2月5日水曜日

miniシリーズ発表 第一弾

iFI-Audio 新ライン
「mini」シリーズをスタート
第一弾はmini iDSD


nanoシリーズ、及びmicroシリーズでご好評をいただいている英国ブランドiFIオーディオが、新しい据置型シリーズmini(ミニ)ラインを発表しました。その第一弾はフルバランスDSDヘッドフォンアンプ兼DAコンバーター「mini iDSD」となることが決定し、プロトタイプが日本に到着いたしましたので、2月8日(土)中野サンプラザで行われる「ポータブルオーディオ研究会(ポタ研)2014年冬(主催:フジヤエービック様)のトップウイング・ブースにおいて、デモ機による初の一般試聴を行います。

なお、iFI-Audioではminiシリーズの今後のラインナップとしてmini iCAN(据置型トゥルーバランスヘッドフォンアンプ)/mini iTube(バランス型真空管プリアンプ兼プロセッサー)を準備中であり、いずれも2014年度内の発売を目指して開発が進められております。

mini iDSD

mini iDSD リアパネル

●正式名称:Mini iDSD(ミニ・アイディーエスディー)

●電源:DC15V/2Aアダプター使用

●対応フォーマット:
PCM 44.1/48/88.2/96/176.4/192/384KHz(WAV, FLAC, ALAC, AIFFなど)
DSD 2.8/3.1/5.6/6.2MHz (DoP)
DXD 352.8/384KHz

チップ構成:
バーブラウンDACチップセットを4個用いたクワッドコア、デュアルモノフルバランス

デジタルフィルター:
PCM: 4段階(スタンダード/ミニマム・フェーズ・デジタル/ビットパーフェクト1/ビットパーフェクト2)選択式
DSD:3段階(スタンダード/エクステンデッド・レンジ/ミニマル・アナログ)選択式
DXD: ビットパーフェクト・プロセッシング

入力:
USB(形状3.0)──iPhone,iPod, iPad and Androidデバイス及びWalkmanの接続が可能
SPDIF 同軸RCA端子、光入力(PCMのみ、192KHzまで)
AES-EBUバランス端子/アンバランスSPDIF BNC端子(選択式)
aptX Bluetooth

出力:6.3mmヘッドフォンジャック
トゥルーバランス式ステレオアナログXLR(4V)
ステレオアナログRCA(2V)

ボリューム: バランスド4ウェイプレシジョン・アナログ(ラインアウト時にバイパス可能)
Dレンジ: >119dB
全高調波歪率: < 0.001%(ラインアウト) < 0.003%(ヘッドフォンアウト100mW)
出力ゲイン: 0dB/10dB/20dB選択式(ヘッドフォンアウト)
ライン出力(16R): > 3000mW
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発売時期: 2014年5月予定
価格帯: 未定