ZENシリーズ第3世代
iFi audio ZENシリーズは、同社のエントリー据え置きシリーズです。2019年秋の発表以降USB-DACアンプ ZEN DAC、Bluetoothレシーバー ZEN Blue、ヘッドフォンアンプ ZEN CAN、フォノイコライザー ZEN Phono、ストリーマー ZEN Streamの5機種がラインナップされました。2021年秋発売のZEN Streamを除き、エントリーオーディオ機器としては異例の4-5年にも及ぶロングランということになります。
発売から約5年の間、コロナ禍の半導体不足など大変大きな出来事がいくつもありました。その中で、ZEN Streamを除くZENシリーズは、同一型番としつつも細かなアップデートを施されてきました。この度、ZEN DAC、ZEN Blue、ZEN
CAN、ZEN Phonoの4機種は、装いを新たに第3世代へ全面刷新されることになります。まずは第1弾としてZEN DAC、ZEN Phonoの2機種が発表となります。
DSD512/PCM768/MQAフルデコード対応USB-DACアンプ
ZEN DAC 3
初回5,000台限定価格:39,600円(税込)
初回分終了後の標準的な小売価格:44,000円(税込)
発売日:近日予定
主な特徴 ※ZEN DAC 3の更新点
・DSD512/PCM768/MQAフルデコード対応※
・便利かつ高耐久なUSB-C入力※
・最大出力パワー390mWを誇る2つのヘッドフォン出力:4.4mmバランス、6.3mmシングルエンド
・固定・可変切り替え可能な2つのライン出力:4.4mmバランス、RCA
・XBass+機能搭載:開放型ヘッドフォンの低域不足を補正※
・PowerMatch機能搭載:お使いのヘッドフォン・イヤフォンに最適なゲインを選択可能
・最新版低ジッター機能GMT(Global Master Timing)搭載:最大20dB以上のジッター逓減性能
・DCオフセットの最適化を含む内部回路の改良により、信号の純度と精度が向上※
・DSD512とMQAフルデコードを管理する16コアXMOSローレイテンシーマイクロプロセッサーを搭載
・初回5,000台限定価格:39,600円(税込)
ZEN DACは2019年秋の発売以降、大変多くの方にご愛顧いただき、据え置きUSB-DACアンプの定番機種となりました。この度、全面刷新を行い、第3世代へと生まれ変わります。全面刷新では、見た目が洗練されただけでなく、内部にも大きな更新が加えられています。
対応フォーマットは、DSD256/PCM384kHzからDSD512/PCM768kHzに拡張されました。DSD512のネイティブ再生だけではなく、スマートフォン・MacなどDoPでしかDSD伝送ができない機種であってもDSD256音源が再生できるようになります。
USB入力にはUSB-Cを搭載しました。スマートフォンからOTGケーブルなしで直接の接続・再生が可能になったことを意味します。USB-Cがホスト・デバイスの自動認識機能を含むためです。また、USB-Cは従来のUSB規格に比して耐久性が格段に向上、バスパワー電流も安定しています。つまり、USB-C対応スマートフォン・タブレットから今まで以上に良い音質で再生ができるのです。
ヘッドフォン出力には、4.4mmバランスと6.3mmシングルエンドを搭載しました。また、開放型ヘッドフォンにありがちな低域不足をアナログ回路で補正する機能XBass+を搭載しています。iFi audio製品では同種の機能が複数グレード存在し、前世代のZENシリーズでは廉価グレードのTrueBassでしたが、第3世代では上位機種に搭載されているXBass+となります。あわせて、ヘッドフォン・イヤフォンにあわせて適切なゲインを選択可能なPowerMatch機能を、前世代に引き続き搭載します。2つの出力と、2つの機能の組み合わせにより、多種多様なヘッドフォン・イヤフォンの性能を十二分に引き出します。
ライン出力には、固定・可変出力が切り替え可能な4.4mmバランス出力とRCA出力を搭載しました。4.4mmバランス出力は同入力搭載の機器には4.4mmケーブル1本でバランス・ステレオ伝送が可能です。また、既報の4.4 to XLR cable
SEなどを用いれば、従来のXLR入力を搭載した機器にも接続が可能です。固定・可変切り替えが可能なため、プリメインアンプ・パワーアンプ・アクティブスピーカーなど接続先を選びません。
ZENシリーズはエントリー機種ながら音質へのこだわりはiFi audioのオーディオ精神を引き継いでいます。DACはトゥルーネイティブ・バーブラウン製、幅広いハイレゾフォーマットに対応する16コアXMOSローレイテンシーマイクロプロセッサー、フルバランス回路で構成されています。アナログ回路は第3世代で改良され、より正確で純度の高い信号をお届けします。また、このクラスの製品ではまれなジッター逓減機能を搭載しています。iFi独自のGMT(Global
Master Timing)は、20dB以上ジッターを低減させ、高品質なデジタル再生にとって欠かすことのできないクロック性能をより高いものにします。
ZEN DAC 3は、USBバスパワーで動作いたしますが、より高品位なオーディオ再生を実現するために、DC入力を備えております。外部電源を用いることにより、ZEN DAC 3の音質を向上することができるのです。ACアダプターは別売のiFi audio iPowerIIや、TOP WING TW-TAC1が適合いたします。
ZEN DAC 3は、定評のあるZEN
DACを全方位的に刷新しました。エントリー据え置きUSB-DACアンプの決定版と言えましょう。昨今の全世界的な物価高に伴い、ZEN DAC 3も相応の価格となります。ただし、日本ユーザーのご愛顧に感謝し、初回5000台に限り39,600円(税込)を予定しております。近日の発売をご期待ください。
使用イメージ画像:USB-C採用のiPhone15でのUSBバスパワー動作が可能 |
主な仕様
デジタル入力:USB-C
対応フォーマット:DSD512/PCM768kHz/MQAフルデコード
DAC:Bit-Perfect DSD & DXD DAC by Burr
Brown
ライン出力:4.4mmバランス、RCAシングルエンド
ライン出力レベル:
4.4mmバランス:2V/最大6.2V(可変)、4.2V(固定)
シングルエンド:1V / 最大3.3V(可変)、2.1V(固定)
出力インピーダンス:200Ω(バランス)、100Ω(シングルエンド)
ライン出力S/N比:113dB @
0dBFS(バランス/シングルエンド)
ライン出力ダイナミックレンジ:113dB @ 0dBFS(バランス/シングルエンド)
ライン出力THD+N:0.0015%
@ 0dBFS(バランス)、0.003% @ 0dBFS(シングルエンド)
ヘッドフォン出力:4.4mmバランス、6.3mmシングルエンド
ヘッドフォン出力レベル:最大6.2V(バランス)、最大3.3V(シングルエンド)
最大出力パワー:
>70mW @ 600Ω、>300mW @ 32Ω(バランス)
>18mW @ 600Ω、>210mW @ 32Ω(シングルエンド)
定格出力パワー:>390mW @ 64Ω(バランス)、>210mW @ 32Ω(シングルエンド)
出力インピーダンス:1Ω以下(バランス:シングルエンド)
ヘッドフォン出力S/N比:109dB
@ 0dBFS(バランス/シングルエンド)
ヘッドフォン出力ダイナミックレンジ:109dB @ 0dBFS(バランス/シングルエンド)
ヘッドフォン出力THD+N:0.005%
@ 0dBFS(バランス)、0.013% @ 0dBFS(シングルエンド)
周波数特性:5Hz-90kHz(+/-3dB)
電源入力:USB-Cバスパワー、DC5V/0.5A(センタープラス)
消費電力:無信号 ~0.5W、最大信号 ~2.5W
サイズ:158mm×115mm×35mm
重量:456g
初回5,000台限定価格:39,600円(税込)
初回分終了後の標準的な小売価格:44,000円(税込)
JANコード:5060738788682
保証期間:12ヶ月
発売日:近日予定
※仕様は予告なく変更になることがあります
MM/MC両対応フォノイコライザー
ZEN Phono 3
標準的な小売価格:46,200円(税込)
発売日:近日予定
主な特徴 ※ZEN Phono 3の更新点
・MM/MCカートリッジ両対応:36dBから72dBのゲイン・負荷抵抗・負荷容量可変設定により、幅広いカートリッジとの互換性を確保※
・AIサブソニックフィルター搭載:一般的な低域を削るフィルターではなく、音楽ではない反りによって生じる超低域のみを賢く除去
・圧倒的ローノイズ=EIN(入力換算ノイズ)-151dBV:一部のトップクラスフォノイコより20dBVをも上回るスーパー・サイレント・ノイズフロアを保証
・正確なRIAAイコライザーとバランス出力は1000 USDクラスの製品の性能に匹敵
・内部回路は最新鋭1.2MHzスイッチング電源により動作:仮想的な動作は伝説的な真空管フォノアンプのLCフィルターに相当
ZEN Phonoは2020年秋の発売以降、大変多くの方にご愛顧いただき、据え置きフォノイコライザーの定番機種となりました。この度、全面刷新を行い、第3世代へと生まれ変わります。全面刷新では、見た目が洗練されただけでなく、内部にも大きな更新が加えられています。
この価格帯では極めてまれなMM/MCカートリッジ対応、そしてゲイン・負荷抵抗切り替えが更なる進化を遂げました。前世代機ではゲイン・負荷抵抗がセットで4段階の切り替えでしたが、ZEN Phono 3ではMC使用時に独立して切り替えられるようになりました。MC使用時のゲインは3段階(48dB/60dB/72dB)、負荷抵抗は3段階(100Ω/400Ω/1kΩ)の切り替えになります。加えて、MM使用時には、負荷容量の設定も追加されました。MMカートリッジの性能を最大限に引き出すにあたって重要な負荷容量を2段階(100pF/200pF)からお選びいただけます。
レコード再生に付きまとう盤の反りの問題にもiFi audioは独自のアイデアで解決します。音楽成分ではなく、盤の反りのみにより発生する超低域を除去するAIサブソニックフィルターを搭載しました。サブソニックフィルターを入れると低域が削れてしまう、このよくある不満を根本的に解決します。
ZEN Phono 3にとって、内部回路にエントリーモデルだからという言い訳は存在しません。ノイズフロアは、トップモデルに匹敵する-151dBVを確保しました。低出力カートリッジであっても全く問題ありません。針を落として、サーフェイスノイズがし、アナログテープのヒスノイズが聞こえ、それから音楽が聴こえる、圧倒的なローノイズなのです。
圧倒的な低ノイズを実現するのが内部電源回路に用いる1.2MHzスイッチング技術です。仮想的な振る舞いは伝説的な真空管フォノイコのLCフィルターに相当し、スペック値だけではなく、自然な再生を実現します。更には4.4mmバランス出力を備え、伝送時の外来ノイズ混入にも万全です。4.4mmバランス出力は同入力搭載の機器には4.4mmケーブル1本でバランス・ステレオ伝送が可能です。また、既報の4.4 to XLR cable
SEなどを用いれば、従来のXLR入力を搭載した機器にも接続が可能です。
ZEN
Phono 3には、一般的なACアダプターが付属いたします。より高品位なオーディオ再生を実現するためには、オーディオ用ACアダプターの使用が効果的です。ACアダプターは別売のiFi audio iPowerIIや、TOP WING TW-TAC1が適合いたします。
全面刷新となったZEN Phono 3は、据え置きフォノイコのエントリーモデルの定義を新たなものとします。標準的な小売価格は46,200円(税込)を予定しております。近日の発売をご期待ください。
主な仕様
フォノ入力:RCA
ライン出力:4.4mmバランス、RCA
最大定格出力:
4.4mmバランス:
19.98V RMS 100kΩ (THD + N <1%)
12.75V RMS 600Ω (THD + N <1%)
RCA:
10.07V RMS 100kΩ (THD + N <1%)
7.94V RMS 600Ω (THD + N <1%)
出力インピーダンス:200Ω(バランス)、100Ω(RCA)
負荷抵抗・負荷容量:
MM/MC High:47kΩ、100pF/200pF(切り替え可能)
MC
Low/MC/V-Low:100Ω/400Ω/1kΩ(切り替え可能)
ゲイン設定:
MM: 36dB
MC High: 48dB
MC Low: 60dB
MC V Low: 72dB
SN比(バランス2V/RCA1V出力時):
MM :96dB (A-weighted)
MC High:84dB (A-weighted)
MC Low:89.6dB (A-weighted)
MC V-Low:78.6dB (A-weighted)
EIN (入力換算雑音):
MM :-127dBV (A-weighted)
MC High:-129dBV (A-weighted)
MC Low:-149.6dBV (A-weighted)
MC V-Low:-150.6dBV(A-weighted)
全高調波歪み率:
MM :-91dB
MC High:-80dB
MC Low:-70dB
MC V-Low:-73dB
周波数特性:20Hz-20kHz(+/-0.15dB)、20Hz-80kHz(+/-3dB)
入力電圧:DC 5V/0.5A(センタープラス)、AC 100 -240V、50/60Hz (同梱の電源アダプターを使用)
消費電力:無信号時~1.5W、最大信号時~1.8W
サイズ:158×115×35mm
重量:456g
保証:12ヶ月
標準的な小売価格:46,200円(税込)
JANコード:5060738788736
発売日:近日予定
※仕様は予告なく変更になることがあります
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