お問い合わせを幾つかいただいていたnano iDSDのボリュームについてのiFI本社の公式見解です。(その2 nano iDSDに採用されたボリューム技術について)
iFI nano iDSD
1: Software Controlled Analogue Volume Control
To achieve the most transparent and highest resolution sound, the analogue volume control used inside the nano iDSD is a software-controlled Stepped Volume Control.
A Stepped Volume Control used to look like the one on the right and cost a couple hundred of dollars each. Hence, only super high-end components are capable of employing them.
But nowadays the most advance Stepped Volume Control is done via many tiny, high-quality resistor arrays inside a special purpose IC, and then controlled via software.
1. ソフトウェアで制御されたアナログ・ボリュームコントロール
最高に透明な、最高の解像度のサウンドを実現するために、nano iDSDに採用されているアナログ・ボリュームコントロールは、ソフトウェアで制御されたステップ式ボリュームコントロールです。
ステップ式ボリュームコントロールは、昔は右図のような形体で、1個が200~300ドルくらいしました。したがって、これを使うことができるのは、超ハイエンドのコンポーネントに限られていたのです。しかし今日では、特別な目的を持ったICの内部に、小さくて高品質な抵抗群を組み込み、それをソフトウェアで制御することによって、最高に高度なステップ式ボリュームコントロールが実現しています。
2: The Optimum Volume Control Position
The Stepped Volume Control used inside the nano iDSD has 64 steps. The steps are arranged as follow:
2. 最高のボリュームコントロール・ポジション(ボリューム位置)
nano iDSDに採用されているステップディ式ボリュームコントロールは、64ステップです。
このステップは、以下の表のように設定されています。
As we can see from the table above, when the volume control is used beyond 12 o’clock, it will provide the most optimum performance.
上記の表からわかるように、ボリュームコントロールは、12時を超えた位置が最高の結果が得られるのです。
Tip: Despite the Stepped Volume Control being extremely good, it is not perfect (nothing is), by going above 12 o’clock, as “less” of the volume control is used, sonics will be more transparent.
ヒント:ステップ式ボリュームコントロールは並外れて優れたものではありますが、完璧というわけではありません(完璧なものなどありませんから)。12時を超えることによって、(ボリュームがコントロールされるステップの幅が小さくなるので)サウンドの透明度が増すのです。
Tip: nano iDSD has nearly 10x the output of a smartphone headphone output, so headphones (mainly IEMs) designed for smartphone use may be too sensitive for the nano iDSD.
ヒント:nano iDSDは、スマートフォンのヘッドフォン出力に比べると、ほぼ10倍の出力パワーを持っていますので、スマートフォン用に設計されたヘッドフォン(特に IEM=イン・イヤー・モニター)は、nano iDSDで使うと感度が高すぎるということが起こる可能性があります。
If you cannot use the volume beyond 10 o’clock, then your headphone is too sensitive for the nano iDSD. An inline attenuator (say -12dB, between the headphone and the nano iDSD) is required to match the headphone to the nano iDSD.
もしも10時を超えてボリュームを設定することができないのなら、ご使用のヘッドフォンの感度が、nano iDSDで使うには高すぎるということになります。こういったヘッドフォンをnano iDSDに合わせるには、(たとえば、ヘッドフォンとnano iDSD間が-12dB程度になるような)アッテネーターを直結して使うことがが必要となります。
なお、nano iCANについても同じ方式のボリュームが採用されているとのことでした(追記5/12)
以上がiFIオーディオからの公式見解です。
iFI nano iDSD
1: Software Controlled Analogue Volume Control
To achieve the most transparent and highest resolution sound, the analogue volume control used inside the nano iDSD is a software-controlled Stepped Volume Control.
- Pros: most transparent, highest resolution, one of the best volume controls available.
- Cons: expensive, has finite steps.
A Stepped Volume Control used to look like the one on the right and cost a couple hundred of dollars each. Hence, only super high-end components are capable of employing them.
But nowadays the most advance Stepped Volume Control is done via many tiny, high-quality resistor arrays inside a special purpose IC, and then controlled via software.
最高に透明な、最高の解像度のサウンドを実現するために、nano iDSDに採用されているアナログ・ボリュームコントロールは、ソフトウェアで制御されたステップ式ボリュームコントロールです。
- メリット:最高に透明で、最高の解像度を有する。現在入手できる最良のボリュームコントロールのひとつである。
- デメリット:高価で、ステップに限りがある。
ステップ式ボリュームコントロールは、昔は右図のような形体で、1個が200~300ドルくらいしました。したがって、これを使うことができるのは、超ハイエンドのコンポーネントに限られていたのです。しかし今日では、特別な目的を持ったICの内部に、小さくて高品質な抵抗群を組み込み、それをソフトウェアで制御することによって、最高に高度なステップ式ボリュームコントロールが実現しています。
2: The Optimum Volume Control Position
The Stepped Volume Control used inside the nano iDSD has 64 steps. The steps are arranged as follow:
2. 最高のボリュームコントロール・ポジション(ボリューム位置)
nano iDSDに採用されているステップディ式ボリュームコントロールは、64ステップです。
このステップは、以下の表のように設定されています。
As we can see from the table above, when the volume control is used beyond 12 o’clock, it will provide the most optimum performance.
上記の表からわかるように、ボリュームコントロールは、12時を超えた位置が最高の結果が得られるのです。
Tip: Despite the Stepped Volume Control being extremely good, it is not perfect (nothing is), by going above 12 o’clock, as “less” of the volume control is used, sonics will be more transparent.
ヒント:ステップ式ボリュームコントロールは並外れて優れたものではありますが、完璧というわけではありません(完璧なものなどありませんから)。12時を超えることによって、(ボリュームがコントロールされるステップの幅が小さくなるので)サウンドの透明度が増すのです。
Tip: nano iDSD has nearly 10x the output of a smartphone headphone output, so headphones (mainly IEMs) designed for smartphone use may be too sensitive for the nano iDSD.
ヒント:nano iDSDは、スマートフォンのヘッドフォン出力に比べると、ほぼ10倍の出力パワーを持っていますので、スマートフォン用に設計されたヘッドフォン(特に IEM=イン・イヤー・モニター)は、nano iDSDで使うと感度が高すぎるということが起こる可能性があります。
If you cannot use the volume beyond 10 o’clock, then your headphone is too sensitive for the nano iDSD. An inline attenuator (say -12dB, between the headphone and the nano iDSD) is required to match the headphone to the nano iDSD.
もしも10時を超えてボリュームを設定することができないのなら、ご使用のヘッドフォンの感度が、nano iDSDで使うには高すぎるということになります。こういったヘッドフォンをnano iDSDに合わせるには、(たとえば、ヘッドフォンとnano iDSD間が-12dB程度になるような)アッテネーターを直結して使うことがが必要となります。
なお、nano iCANについても同じ方式のボリュームが採用されているとのことでした(追記5/12)
以上がiFIオーディオからの公式見解です。
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