iFI-Audioの新製品、iTubeがまもなく正式発表になります! iTuneじゃありません!(^_^;)
はたしてどんなもの? 詳細は来週発表予定です!
2013年6月21日金曜日
2013年6月15日土曜日
Analog誌にiPhono
Analog誌(2013 Summer #40)でiPhonoをご紹介いただきました。筆者は石原俊さん。カラー1ページの記事です。
「サウンドのどの点から見ても高級機に引けを取らないハイCP機」(見出しより)
http://www.phileweb.com/editor/analog/analog40/
2013年6月11日火曜日
ベルリン・フィルのデジタル・コンサート・ホール
イギリスの作曲家ベンジャミン・ブリテンの生誕100年は、ワーグナーとヴェルディほどではないにしろ、やはり本場ヨーロッパではさまざまな催しが行われているようで、6月15日の土曜日に行われる、ベルリン・フィルのコンサートでも、大作「戦争レクイエム」が取り上げられるようです。
http://p.tl/7Omh |
この作品、作曲者自身の指揮、カルショウがプロデュースした1962年の記念碑的な録音があるにも関わらず、他に多くの指揮者による録音が存在するのは、二度も世界大戦を経験した激動の20世紀を生きた演奏家たちをなにかしら駆り立てるものがあるんでしょう。おそらく。
http://www.deccaclassics.com/jp/cat/single?PRODUCT_NR=4757511 |
小生は、実はこの曲のとある録音の国内発売CDの制作担当者として、ブックレット編集を手がけたことがあるんですが、国内盤・・・となれば歌詞対訳がつきもの。そのあまりにも難解な歌詞に、翻訳者と頭を抱えてしまいました。ラテン語の死者のためのミサ(レクイエム)の典礼文に第一次大戦で戦死したイギリスの詩人ウィルフレッド・オーエンの詩を作曲者自身が適宜組み合わせて構成されている歌詞は、時に独特な言い回しの皮肉な内容も混じったり、典礼文の内容を平気で否定するようなことを歌っていたりと、生半可な文学知識ではまったく喰らいつけません。過去の大先生の手になる国内盤の訳は明らかに誤訳、文法間違いのオンパレードで参考にもならず四苦八苦・・・・。いやはや、もう思い出したくないですね(笑
サイモン・ラトルは1988年にバーミンガムで一度この作品を録音していますが、今回の中継はそれから四半世紀を経ています。フルトヴェングラー、カラヤン以来の伝統を受け継ぐベルリン・フィルがラトルの手の内にある作品でどんなコンビネーションでこの名作を聴かせるかが楽しみです。おそらく今年は60回以上この名作が世界中で演奏される予定だそうですが、その中でも、最も注目すべきコンサートになるであろうことに疑問の余地はなさそう。
世界の先陣を切ってインターネット生中継に踏み切ったベルリン・フィルの「デジタル・コンサート・ホール」は通常は有料のサービスですが、今回、イギリスの雑誌Gramophoneのwebへの訪問者に向けて、無料視聴クーポンコードを発行してくれているそうです。当該記事はこちら。
PCオーディオは、言うまでもなくハイレゾ音源だけのためのものではありません。PCならではの利点を生かした、地上波テレビでは実現しない今回のようなコンサート生中継を試聴するのも醍醐味のひとつです。
2013年6月10日月曜日
オリオスペックさんのPCオーディオサイトリニューアル
秋葉原オリオスペックさんのPC-Audio専用サイトがリニューアルオープン!
iFIオーディオ製品もお取り扱いいただいています!
GEMINIケーブルはBlogエントリーでもご紹介いただきました。
http://blog.olio.co.jp/?eid=43
http://www.oliospec-pcaudio.com/index.html |
iFIオーディオ製品もお取り扱いいただいています!
GEMINIケーブルはBlogエントリーでもご紹介いただきました。
http://blog.olio.co.jp/?eid=43
2013年6月2日日曜日
Gaudio 2013 Summer #03(最終号)にiUSBPower、iDAC、iCANの記事
共同通信社GaudioにiUSBPower、iDAC、iCANの記事が掲載されました。「注目新製品リポート」p117、カラー1ページです。筆者はオーディオライター野村ケンジ氏。
なお、Gaudioの紙版はこれで最終号。先代Audio Basic時代から活躍してこられた金城編集長及びスタッフの皆さんに心からの敬意を評したいと思います。これからもWeb版に移行して情報発信は続けていくとのこと。
なお、Gaudioの紙版はこれで最終号。先代Audio Basic時代から活躍してこられた金城編集長及びスタッフの皆さんに心からの敬意を評したいと思います。これからもWeb版に移行して情報発信は続けていくとのこと。
Wings over AmericaハイレゾニューマスターをiUSBPower+Geminiケーブル+iDAC+iCANで聴く
先日、アキバのタワーレコードの店頭に足を踏み入れたら、かかっていたのは、あのWings over America!
そう、例の前々から噂されていたリマスターアルバムの発売日だったわけです。
やべ~、Venus and Mars~Rock Show~Jetの冒頭メドレー三連発なんて、いまだにソラで歌えちゃうよ!
ビートルズをリアルタイムで追っかけた世代は、現年齢となると推定で60歳より上ってことになるんでしょう。今50歳前後だと、ビートルズが活躍していた60年代はまだ小学生、ハナタレのクソガキで、解散後の70年代にようやっと音楽漬けになった世代。
とはいえ、当たり前だけど当時はインターネットなんて影も形もなく、洋楽がかかる番組も数えるほどしかなかった77年リリース当時、鈴木ヒロミツのAMラジオのビートルズヒストリー番組で何週間にもわたって全曲放送してたこと、それをかぶりつくように聴いてたことをいまだに小生は思い出しちゃいます。LPで3枚組だったにもかかわらず、大枚はたいて買って、カセットにダビングしてテープがワカメになるくらい繰り返し聴いたぞ聴いたぞ何百回と。歌詞を覚えちゃうのはもちろん、どこに観客の歓声が上がるか、どこで拍手がおこるかまで完全に覚えてるんですな。ヘビーローテしてたのはそれこそ何十年も前のことなのに。
ポールはこのあともライヴ・アルバムをかなりリリースしているけれど、このアルバムはビートルズ解散後「レッド・ローズ・スピードウェイ」「バンド・オン・ザ・ラン」「ヴィーナス・アンド・マース」「スピード・オブ・サウンド」と大成功したオリジナルアルバムを次々と発表したあとの全米ツアーからのベストテイク集だったわけで、のべ60万人もの動員を記録しただけに会場はどこもスタジアム級、音にも広大な会場でやっていることを感じさせる伸びやかさがあり、会場のざわめきも含め、今聴いてもオーディオ素材としての面白さが尽きません。それに今回のマスタリング! 89年に一度CD化されているので、マスタリングは今回で2度目ということになるわけですが、旧マスタリングと比べると時間もお金もハンパなく投入されてるであろうことが、ちょっと聴いただけでもすぐにわかるはずです。下手すりゃニューアルバム制作のときと同じくらい費用もかかってるんでしょうな。
24Bit/96KHzハイレゾ配信もHDTracksでスタートしています。
分離、解像度、音圧、生々しさ、厚み、音場の拡がり、音の切れ味・・・どの要素も以前のCD化を大きく上回ろうというマスタリング・エンジニアの強い意志が感じられます。これはひょっとすると当時のアナログマルチトラックの状態にまで立ち返って、ミックスから再検討しているかもしれませんね。ポール自身のベースから感じられる低音の躍動感や観客の歓声などを聴いてもそのくらい鮮度が落ちていない。イコライジングも相当に検討されていて位相がおかしくなるような安易な処理は行われていません。
こりゃ相当波形も変わっているんだろうな、と思って、前のマスタリングのCDが手元にもあったんで、冒頭の3曲メドレーをDAWに読み込んで比較。
上が24/96の新しいマスタリング(2013)、下が旧マスタリングのCD(1989)です。
意外だったのは音圧調整。ピークから-3db余裕をもたせる(16Bitで約1Bit相当)思想でマスタリングされています。初CD化の頃ならともかく、今回のマスタリングでもそれが踏襲されているのにはちょっと驚きました。むしろ新しいほうが波形上控えめなくらいに見えます。今どきの音圧競争時代に、こういうリマスターはあまり見かけなくなって、もっとピークギリギリのパッツンパッツンにするのが普通です。まあ24Bitと16Bit素材を比較してるわけだから、そこでもいろいろと波形形状の差は出てくるし、調整してピークをキレイに-3db付近でそろえているのはむしろ新しいほうなので、こっちもノンリミッターというわけではなさそう。聴感上は前述したとおりこの波形の見た目の違いよりはるかに差があって、まったく別物と言い切っていいと思います。
さて、この二種類をiUSBPower→Geminiケーブル→iDAC→iCANというiFI製品のラインナップで聴くとどうなるか? 再生にはWindows8上で動くFoobar2000、ヘッドフォンにはBeyer DT990 PROを使ってみましたが、どっちを聴いても大モトのマスターが最後期のアナログなんだとわかる音なのは、iFI製品全般の特徴ですね。小さいながら、超高級機並みの低ジッター、低ノイズが実現できるiFI製品はアナログ最後期の音源であるこのライヴとやはり相性がいいようです。またこの音源、昨今のヘッドフォンを意識したセンター寄りの音像設定ではなく、スピーカー再生を意識した振り分けがなされています。具体的にはジミー・マッカロクのギターがかなりL寄り、デニー・レインのギターが逆にかなりR寄りなので、そのままヘッドフォンで聴くと不自然に感じるかもしれません。iCANの3Dホログラフィック機能は、こうしたスピーカー再生時の自然なクロスフェードを音質を損なうDSP回路を使わずアナログ回路で再現するものなので、この音源に限らず、初期ビートルズのピンポンステレオなどには積極的に活用してみてもいいかもしれません。
iDACを価格帯の近いDAC(KORG DS-DAC-10)や、より上のクラスであるTEAC UD-501に切り替えてみましたが、総じてこれら国産DACは聴感レンジは広いものの、新しいマスタリングのほうではデジタル的なエッジが効いて、とっ散らかったような印象になるので、旧CDのほうが相性がいいような気もします。
そう、例の前々から噂されていたリマスターアルバムの発売日だったわけです。
やべ~、Venus and Mars~Rock Show~Jetの冒頭メドレー三連発なんて、いまだにソラで歌えちゃうよ!
Wings over America Re-master edition |
とはいえ、当たり前だけど当時はインターネットなんて影も形もなく、洋楽がかかる番組も数えるほどしかなかった77年リリース当時、鈴木ヒロミツのAMラジオのビートルズヒストリー番組で何週間にもわたって全曲放送してたこと、それをかぶりつくように聴いてたことをいまだに小生は思い出しちゃいます。LPで3枚組だったにもかかわらず、大枚はたいて買って、カセットにダビングしてテープがワカメになるくらい繰り返し聴いたぞ聴いたぞ何百回と。歌詞を覚えちゃうのはもちろん、どこに観客の歓声が上がるか、どこで拍手がおこるかまで完全に覚えてるんですな。ヘビーローテしてたのはそれこそ何十年も前のことなのに。
ポールはこのあともライヴ・アルバムをかなりリリースしているけれど、このアルバムはビートルズ解散後「レッド・ローズ・スピードウェイ」「バンド・オン・ザ・ラン」「ヴィーナス・アンド・マース」「スピード・オブ・サウンド」と大成功したオリジナルアルバムを次々と発表したあとの全米ツアーからのベストテイク集だったわけで、のべ60万人もの動員を記録しただけに会場はどこもスタジアム級、音にも広大な会場でやっていることを感じさせる伸びやかさがあり、会場のざわめきも含め、今聴いてもオーディオ素材としての面白さが尽きません。それに今回のマスタリング! 89年に一度CD化されているので、マスタリングは今回で2度目ということになるわけですが、旧マスタリングと比べると時間もお金もハンパなく投入されてるであろうことが、ちょっと聴いただけでもすぐにわかるはずです。下手すりゃニューアルバム制作のときと同じくらい費用もかかってるんでしょうな。
24Bit/96KHzハイレゾ配信もHDTracksでスタートしています。
分離、解像度、音圧、生々しさ、厚み、音場の拡がり、音の切れ味・・・どの要素も以前のCD化を大きく上回ろうというマスタリング・エンジニアの強い意志が感じられます。これはひょっとすると当時のアナログマルチトラックの状態にまで立ち返って、ミックスから再検討しているかもしれませんね。ポール自身のベースから感じられる低音の躍動感や観客の歓声などを聴いてもそのくらい鮮度が落ちていない。イコライジングも相当に検討されていて位相がおかしくなるような安易な処理は行われていません。
こりゃ相当波形も変わっているんだろうな、と思って、前のマスタリングのCDが手元にもあったんで、冒頭の3曲メドレーをDAWに読み込んで比較。
上が24/96の新しいマスタリング(2013)、下が旧マスタリングのCD(1989)です。
意外だったのは音圧調整。ピークから-3db余裕をもたせる(16Bitで約1Bit相当)思想でマスタリングされています。初CD化の頃ならともかく、今回のマスタリングでもそれが踏襲されているのにはちょっと驚きました。むしろ新しいほうが波形上控えめなくらいに見えます。今どきの音圧競争時代に、こういうリマスターはあまり見かけなくなって、もっとピークギリギリのパッツンパッツンにするのが普通です。まあ24Bitと16Bit素材を比較してるわけだから、そこでもいろいろと波形形状の差は出てくるし、調整してピークをキレイに-3db付近でそろえているのはむしろ新しいほうなので、こっちもノンリミッターというわけではなさそう。聴感上は前述したとおりこの波形の見た目の違いよりはるかに差があって、まったく別物と言い切っていいと思います。
さて、この二種類をiUSBPower→Geminiケーブル→iDAC→iCANというiFI製品のラインナップで聴くとどうなるか? 再生にはWindows8上で動くFoobar2000、ヘッドフォンにはBeyer DT990 PROを使ってみましたが、どっちを聴いても大モトのマスターが最後期のアナログなんだとわかる音なのは、iFI製品全般の特徴ですね。小さいながら、超高級機並みの低ジッター、低ノイズが実現できるiFI製品はアナログ最後期の音源であるこのライヴとやはり相性がいいようです。またこの音源、昨今のヘッドフォンを意識したセンター寄りの音像設定ではなく、スピーカー再生を意識した振り分けがなされています。具体的にはジミー・マッカロクのギターがかなりL寄り、デニー・レインのギターが逆にかなりR寄りなので、そのままヘッドフォンで聴くと不自然に感じるかもしれません。iCANの3Dホログラフィック機能は、こうしたスピーカー再生時の自然なクロスフェードを音質を損なうDSP回路を使わずアナログ回路で再現するものなので、この音源に限らず、初期ビートルズのピンポンステレオなどには積極的に活用してみてもいいかもしれません。
iDACを価格帯の近いDAC(KORG DS-DAC-10)や、より上のクラスであるTEAC UD-501に切り替えてみましたが、総じてこれら国産DACは聴感レンジは広いものの、新しいマスタリングのほうではデジタル的なエッジが効いて、とっ散らかったような印象になるので、旧CDのほうが相性がいいような気もします。